Oracle Solaris Containers


Oracle Solaris 10の高度な機能により、複数のアプリケーションが1つのシステムに安全に統合され、使用率は向上します。Oracle Solaris 8、Oracle Solaris 9、およびOracle Solaris 10アプリケーションを最新システム上のコンテナ(ゾーンとも呼ばれます)で実行すると、電力、スペース、冷却、管理、およびサポートの各コストを削減できます。

大量のサーバーやソフトウェア・コンポーネントの管理コストが増加するにつれ、ITインフラストラクチャのコストを削減するとともにサービス・レベルの管理を向上する、新たな方法が必要になります。複数のアプリケーションを1つのシステムに統合する場合、アプリケーションを配置するやり方が変わるため、非常に高いコストがかかる可能性があります。そこで、Oracle Solaris仮想化機能とOracle Solarisオペレーティング・システムに注目します。

Oracle Solaris Containersで仮想化を利用することで、ハードウェア・リソースを共有しながら、1サーバーあたり1アプリケーションという配置モデルを維持することが可能になります。Oracle Solaris Containersは、Oracle VM Server for SPARC(旧称Logical Domains(LDoms))なども含まれる、Oracle Solaris仮想化テクノロジーの包括的なサービスに含まれています。


概要

  • Oracle Solarisオペレーティング・システムにビルトインの仮想化機能により、管理の柔軟性を実現
  • 複数のアプリケーションを1つのシステムで安全かつセキュアに実行
  • 需要の増加に対応するよう、迅速に拡張可能
  • Oracle Solaris 8アプリケーションとOracle Solaris 9アプリケーションをコンテナで実行

 



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ホワイト・ペーパーとHow toガイド

 

機能および利点

Oracle Solaris Containersにより、ハードウェア・リソースを同時に共有しながら、1サーバーあたり1アプリケーションの配置モデルを維持できます。Oracle Solaris 10オペレーティング・システムの不可欠な部分であるOracle Solaris Containersは、ソフトウェアで定義された柔軟な境界を使用してソフトウェア・アプリケーションとサービスを分離し、Oracle Solaris 10 OSの単一インスタンス内に多数のプライベート実行環境を作成できるようにします。

また、Oracle Solaris 8、Oracle Solaris 9、およびLinuxの各アプリケーションを、Oracle Solarisと最新のハードウェア上のコンテナで実行することもできます。つまり、最新バージョンのOracle Solarisに移行しなくても最新のハードウェアに移行できるため、リスクを軽減でき、アプリケーションをOracle Solaris 10に直接アップグレードするのに時間の余裕を持てます。

Oracle Solaris Containers

Oracle Solaris Containers組込みの仮想化機能を使用すると、今日のデータセンターにおいて統合とビジネスの敏捷性の面でメリットを享受できます。Oracle Solaris Containersは、ソフトウェアで定義された柔軟な境界を使用してソフトウェア・アプリケーションとサービスを分離するため、Oracle Solaris 10 OSの単一インスタンス内で複数のプライベート実行環境を同時に実行できます。各環境は独自のIDを備え、基盤となるハードウェアから分離されて、個別のシステム上で実行されているかのように機能します。そのため、統合がシンプルで安全、セキュアになります。単一のシステム開発およびテスト環境、本番システムにアプリケーションを迅速に配置するためのモデル、Web対応のアプリケーションを安全に保護する方法、統合プラットフォームなど、Oracle Solaris Containersは企業に選択肢を提供します。

Oracle Solaris Legacy Containers

Oracle Solaris Legacy Containers製品には、Oracle Solaris 8コンテナとOracle Solaris 9コンテナがともにバンドルされています。Oracle Solaris Legacy Containersにより、既存のOracle Solaris 8 OSアプリケーション環境とOracle Solaris 9 OSアプリケーション環境を、Oracle Solaris 10 OSを実行する、高いコスト効率とパワーを発揮する新しいシステムに容易に移行できます。

Oracle Solaris 8コンテナとOracle Solaris 9コンテナにより、既存のOracle Solaris 8 OSアプリケーション環境とOracle Solaris 9 OSアプリケーション環境を、Oracle Solaris 10 OSを実行する、高いコスト効率とパワーを発揮する新しいシステムに容易に移行できます。この追加のContainersソフトウェアは、元のソース・システム(Oracle Solaris 8または Oracle Solaris 9)全体の環境を取得し、取得した環境をターゲットのOracle Solaris 10システムで実行されるコンテナに転送します。イメージの取得と移動のプロセスは自動化されており、このプロセスにより、ハードウェアのアップグレードを対応するOSやアプリケーションのアップグレードと切り離して、簡単、安全、かつ迅速に行うことができます。Oracle Solaris 8アプリケーションとOracle Solaris 9アプリケーションをOracle Solaris 10上のコンテナで実行できるようになります。

この追加のContainersソフトウェアは、元のOracle Solaris 8、9、および10オペレーティング・システムを作成したのと同じエンジニアリング・チームが開発、サポートしている、独自の優れたソフトウェアおよびサービス・ソリューションです。最終的に、Oracle Solaris 8コンテナまたはOracle Solaris 9コンテナが、移行した環境をOracle Solaris 10システム上で実行するためのランタイム環境になります。これにより、元のOSへの依存関係を排除しながら、独自のペースで元のアプリケーションをネイティブのOracle Solaris 10アプリケーションに移行できます。移行を段階的に完了できるため、リスクを軽減するとともに、必要に応じてさらに時間をかけることができます。レガシー環境は、廃止するかOracle Solaris Containersに再配置するまで、引き続き実行できます。複数のOracle Solaris 8環境やOracle Solaris 9環境を単一のSPARCシステムでホストできるため、IT運用を効率化するとともに、コスト、スペース、および電力を削減できます。

この製品には、次のコンポーネントが含まれています。

  • P2V(Physical to Virtual)Archiverツール。自動的に元のイメージ(Oracle Solaris 8またはOracle Solaris 9)をアーカイブおよび変換し、ターゲットのOracle Solaris 10システムに移動します。

  • Oracle Solaris 8コンテナおよびOracle Solaris 9コンテナ。移行したアプリケーションのランタイム環境となります。

  • 永久ライセンス

この製品に含まれているソフトウェア・サポートでは、追加のOracle Solaris Legacy Containersソフトウェアに関連する問題のサポートのみ対象としています。Solaris 10 OSに関連する問題のサポートは対象外となります。また、Oracle Solaris 10に関連する問題については、Oracle Solaris 10のサポート契約が必要です。