Oracle Database用Oracle VMテンプレート
シングル・インスタンスおよびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)12c Release 1および11g Release 2(x86 32ビットおよび64ビット)
Oracle Databaseを迅速に導入するためのOracle VMテンプレートのベスト・プラクティス
Oracle VMアプリケーション依存型のアーキテクチャは、アプリケーションの迅速な導入を可能にするように設計されています。Oracle VMテンプレートを使用すると、Oracle DatabaseやOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)などの高度なアプリケーションが、他のソリューションを使用するよりも10倍速く、数分で展開できるようになります。
Oracle Database用Oracle VMテンプレートは、Oracle VM環境におけるシングル・インスタンス構成、Oracle Restart(シングル・インスタンス/HA)構成、またはOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)構成の作成を完全に自動化するフレームワークを提供します。わずか数分で、汎用性に優れた強力なOracle Database用Oracle VMテンプレートを任意の数のVMにクローニングでき、これらのVMをシングル・インスタンス、Oracle Restart(シングル・インスタンス/HA)、または任意のノード数のOracle RACとしてデプロイできます。 Oracle RACは、受賞歴のあるOracle Database Enterprise Editionのオプションです。従来のシェアード・ナッシング方式および共有ディスク方式の限界を克服する共有キャッシュ・アーキテクチャを使用し、すべてのビジネス・アプリケーションにスケーラビリティと可用性の高いデータベース・ソリューションを提供するクラスタ・データベースです。Oracle RACは、Oracleエンタープライズ・グリッド・アーキテクチャの主要コンポーネントです。
テンプレートは、Oracle VMを基盤とするシングル・インスタンスまたはOracle RACクラスタを、テストおよび本番環境向けに迅速かつ簡単にデプロイできるように設計されています。テンプレートは、以下のバージョンで提供されています(テンプレートのリリース日順に表示)。
- [2017年4月] Single Instance & Oracle RAC 12c Release 1 Enterprise Edition (Oracle Grid Infrastructure Patch Set Update(12.1.0.2.170418)およびOracle Linux 7 Update 3を含む) - My Oracle SupportのPatch number 24339999 for 64-Bit Oracle Linuxで入手可能
- [Apr 2017] Single Instance & Oracle RAC 12c Release 1 Standard Edition 2(Oracle Grid Infrastructure Patch Set Update(12.1.0.2.170418)およびOracle Linux 6 Update 9を含む) - My Oracle SupportのPatch number 24339997 for 64-Bit Oracle Linuxで入手可能
- [Apr 2017] Single Instance & Oracle RAC 11g Release 2, Enterprise Edition(Oracle Grid Infrastructure Patch Set Update(11.2.0.4.170418)およびOracle Linux 6 Update 9を含む) - My Oracle SupportのPatch number 24340000 for 64-Bit Oracle Linuxで入手可能
- [Oct 2015] Single Instance & Oracle RAC 11g Release 2, Enterprise Edition(Oracle Grid Infrastructure Patch Set Update(11.2.0.3.15)およびOracle Linux 6 Update 7を含む) - My Oracle SupportのPatch number 14000031 for 64-Bit Oracle Linuxで入手可能
注:シングル・インスタンスのサポートは、2013年以降にリリースされたすべてのテンプレートで提供されています。すべてのテンプレートで、Oracle RACのデプロイメントがサポートされています。 OracleディスクとOSディスクを混在させて必要な組み合わせを取得することがサポートされています。 Oracle Database用Oracle VMテンプレートについて詳しくは、My Oracle Support Note ID 1185244.1を参照してください。
インストール全体が自動化されており、ユーザーからは最小限の情報(ノード名、IPアドレスなど)のみ必要です。Nノード・クラスタのネットワーク自動セットアップを含め、シングル・インスタンス環境またはクラスタ(OVM3:Deployclusterツールを使用、OVM2:Dom0から直接)の完全に自動化されたビルドを実行できます。 最終的なシングル・インスタンス構成またはクラスタ構成は、『Oracle VM環境のOracle Real Application Clusters』テクニカル・ホワイト・ペーパーに記載されている本番システム用(本番実装を選択していることを前提)のベスト・プラクティスに準拠しています。
テンプレートの重要ポイント
- 2017テンプレートの新機能:
- 最新のOracle Linux 7 Update 3およびOracle Linux 6 Update 9の両方とUEK4 Update 4および最新のOracle Database/Grid Infrastructure PSU
- 2016テンプレートの新機能:
- 最新のKernel UEK4(4.1.12)がデフォルトで有効化
- SSH鍵のセットアップで、rsa、dsa、ecdsa、またはed25519をサポート
- 2015テンプレートの新機能:
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Enterprise EditionテンプレートとStandard Edition 2テンプレートの両方をリリース
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Deployclusterツールが、Oracle VM 3の全バージョン(3.3以降を含む)でのデプロイメントをサポート(以下でダウンロード)
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Yum@Deployのサポート(11gR2および12c) - 初回のブート/デプロイメント時および以降の再ビルド時に、yumインストール/更新を実行可能
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Oracle ASMでの複数ディスク・グループのサポート
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多重化されたControlfileログ・ファイルおよびREDOログ・ファイルのサポート
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デフォルト・カーネル・ブートはUnbreakable Enterprise Kernel(UEK3)3.8.13-98(HVMモードのデフォルト・ブート)
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2013テンプレートの新機能:
- 12c機能の自動化サポート:
- Oracle Flex ClusterおよびFlex ASM(N数のハブ/リーフ・ノードの追加/削除の自動化を含む)
- オプションがN個のプラガブル・データベースを持つコンテナ・データベースの作成/削除
- データベースのDB Express構成
- 専用のASMネットワーク・インタフェース
のサポート
- ACFSファイル・システム内でのデータベース作成
- シングル・インスタンスおよびOracle Restart(旧称:シングル・インスタンス/HA)の自動化サポート
- ローカルおよび共有ファイル・システムでのデータベース自動化サポート
- 管理者管理データベースまたはポリシー管理データベースの作成自動化サポート
- 基本のサーバー・プール作成を含む(ポリシー管理の場合)
- OSディスクがOSRevertユーティリティに付属。rpmフットプリントの切り替えが簡単に
- デフォルト・カーネル・ブートはUnbreakable Enterprise Kernel(UEK2)2.6.39-400(HVMモードにシームレスに移行)
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Deployclusterツールは、Oracle VM 3上で完全に自動化されたエンド・ツー・エンドのシングル・インスタンス・デプロイメントおよびOracle Real Application Clustersデプロイメントを提供します。
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全バージョンのDB/RACテンプレートがOracle VM 3およびOracle VM 2上で完全にサポートされています。
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Oracle VMテンプレートでは、32ビットまたは64ビットについて、最小インストール構成のOracle Linux 7、Oracle Linux 6、またはOracle Linux 5システム・イメージが使用されます。基本のRPMパッケージのみインストールされます。
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OSディスクとOracleディスクの混在およびマッチングがサポートされており、簡単に実行できます。
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Oracle VMテンプレートでは、Oracle Database 12c Release 1またはOracle Database 11g Release 2を使用する、シングル・インスタンスまたは任意のノード数のクラスタを構築でき、Oracle Clusterware、Oracle Database、およびOracle Automatic Storage Management(Oracle ASM)が含まれます(すべて最新の推奨パッチを適用済み)。
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この環境には、Swingbench、Oracle Cluster Health Monitor、OS Watcher、ASMLib rpm、その他のツールがロードされます。
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インストール・プロセスの間、Oracleシングル・インスタンスまたはOracle RACデータベース・インスタンスがすべてのノードにデフォルトで作成されます。
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1つのコマンドで、クラスタに対して任意の数のノードまたはインスタンスを追加または削除できます。
注:テンプレートには、リリース時点で最新のOSパッチおよびOracle/RDBMSパッチが含まれます。標準のOS/Oracleパッチ適用方法を使用して、本番環境へのデプロイメント時点または本番環境使用時開始時点で最新のパッチに更新することを強く推奨します。OS更新は ULNで、RDBMSパッチは CPUページで入手できます。
DeployClusterツール
DeployClusterツールでシングル・インスタンス、Oracle Restart(SIHA)、またはOracle RACのデプロイメントが完全にサポートされるようになったため、Oracle VM 3ユーザーはメリットが得られます。このツールではOracle VM 3 APIを利用し、一連のVMがすばやくブートされ、必要な構成詳細が送信されて、シングル・インスタンスまたはクラスタの構築が自動的に開始されます。ユーザーがDom0、関連するVM、またはOracle VM Managerにログインする必要はありません。
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