Oracle Mobile Application Framework 2.5.1 リリース・ノート

Oracle Mobile Application Framework 2.5.1 リリース・ノート

新機能

説明

  1. このリリースでは、MAFが使用するCordovaエンジンのバージョン(Android:7.0.0、iOS:4.5.4)が更新されています。MAFアプリケーションのCordovaプラグインについて詳しくは、MAFアプリケーションでのプラグインの使用方法の概要を参照してください。
  2. iOSおよびAndroidプラットフォームでは、アプリケーションがフォアグラウンド・アプリケーションでない場合、またはデバイスがロックされている場合、アプリケーションはオペレーティング・システムによって一時停止されるか、強制終了される可能性があります。そのため、ネットワークのダウンロードなど、一時停止すべきでない実行中のアクティビティが停止される場合があります。このリリースでは、iOSまたはAndroidプラットフォームでバックグラウンド・スレッドを処理できるAPIが追加されました。この新しいAPIを使用すると、バックグラウンド・タスクをラップできるため、タスクを実行している間はアプリケーションが一時停止されません。詳しくは、Allowing Background Thread Processing on iOS and Android Devicesを参照してください。
  3. Androidプラットフォームでの新機能:
    1. AndroidプラットフォームにMAFアプリケーションを構築およびデプロイするには、Android APIレベル27をインストールする必要があります。Androidプラットフォーム用の開発ツールの設定の説明に従って、MAF環境設定で指定したAndroid SDKの場所にAndroid APIレベル27をインストールするようにしてください。
    2. デプロイメント・プロファイルを構成することで、デプロイメントのCPUタイプを指定できます。ARM、x86、またはその両方を使用して、デバイスにデプロイできます。詳しくは、AndroidプラットフォームへのMAFアプリケーションのデプロイを参照してください。
    3. MAFは現在、デフォルトのホスト名検証プロセスをSTRICTに宣言しています。実行時の名前付き接続の接続属性の更新方法で説明されているように、ALLOW_ALLの値をオーバーライド・マネージャに渡すことで、このデフォルト動作を無視できます。
    4. MAFでは、ユーザーがMAFアプリケーションからログアウトすると、すべてのセッションCookieが削除されるようになりました。実行時の名前付き接続の接続属性の更新方法で説明されているように、OverrideConstants.REMOVE_ALL_SESSION_COOKIES_NODEをFALSEに設定することで、この名前付き接続のデフォルト動作を無視できます。
    5. MAFでは、Google Geolocation Play Servicesという新しいプラグインが提供されるようになりました。このプラグイン(cordova-plugin-geolocation-play-services)は、Google Playのサービス・ロケーションAPIを使用するため、AndroidデバイスにインストールされているMAFアプリケーションの地理情報を取得するために使用する推奨のプラグインです。MAFアプリケーションでのプラグインの使用方法の概要に説明されているように、Pluginsページで有効化してください。
  4. ユニバーサルWindowsプラットフォームでは、Windowsデプロイメント・プロファイル用のMAFがSelect Custom Colorダイアログを起動できるようになりました。このダイアログでは、ユニバーサルWindowsプラットフォームにおけるMAFアプリケーションのスプラッシュ・スクリーンのデフォルト色に異なる色を選択できます。ユニバーサルWindowsプラットフォームへのMAFアプリケーションのデプロイを参照してください。
  5. このリリースより、お使いのMAFアプリケーションでサポートされる言語を指定できます。アプリケーションに指定したサポート言語のみが、Apple App StoreやGoogle Play Storeなどのアプリケーション・ストアとアップロード・コンソールに報告されます。詳しくは、Specifying Supported Languages for Your Applicationを参照してください。
  6. このリリースでは、Convert Number(convertNumber)コンポーネントのroundingMode属性が導入されました。この属性により、数値演算の丸め動作を指定できます。この属性の有効値はUP、DOWN、CEILING、FLOOR、HALF_UP、HALF_DOWN、HALF_EVENです。デフォルトでは、この値はHALF_UPに設定されています。有効値以外の値を指定した場合は、丸めは無効化されます。詳しくは、数値の変換方法を参照してください。
  7. アプリケーションレベルのデプロイメント・プロファイルを作成する場合、MAFでは、作成したデプロイメント・プロファイルの依存関係として構成される、関連のプロジェクトレベルのデプロイメント・プロファイルが自動的に作成されなくなりました。現在は、新たに作成されたデプロイメント・プロファイルのすべての依存関係を指定する必要があります。この変更により、MAFが作成するプロジェクトレベルのデプロイメント・プロファイルの数を今まで以上に制御できるようになります。アプリケーションの作成時に、MAFでは引き続き、サポートする各モバイル・プラットフォーム用のすぐに使用できるアプリケーションレベルのデプロイメント・プロファイルと、共有ライブラリ・デプロイメント・プロファイル用のMAFアプリケーションが用意されます。MAFでは、すぐに使用できるこれらのデプロイメント・プロファイルのプロファイル依存関係を構成して、プロジェクトレベルのデプロイメント・プロファイルを参照します。詳しくは、MAFアプリケーションのデプロイおよび共有ライブラリ用のMAFアプリケーションのデプロイを参照してください。
  8. このリリースでは、amx:inputDateコンポーネントが削除されました。input type="date"エレメントを使用することが推奨されます。
  9. MAFでは、これまでアプリケーション機能ごとに1つの静的スレッドを使用していましたが、現在はスレッド・プールを使用して処理を管理しています。この変更により、MAFアプリケーションのメモリ使用率が最適化されます。

非推奨機能

以下の機能はすでに廃止予定とされており、将来のリリースで製品から削除される予定です。

説明

  1. Visual Studio 2015のサポート

    Visual Studio 2015のサポートは推奨されておらず、今後のリリースで削除されます。Visual Studio 2015は現在もサポートされていますが、開発者はVisual Studio 2017にアップデートすることが推奨されます。

  2. org.ksoap2クラスを使用するAPI

    org.ksoap2パッケージは将来のリリースで本製品から削除されます。開発者は、コードによってAPI(oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.addAttribute()、oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.getAttributeDetailInformation()、oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.getAttributeValue()、oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.getAttributeNames()、oracle.adfmf.dc.ws.rest.RestGenericType.getPropertyInfo())が起動されないこと、およびクラスoracle.adfmf.util.AttributeInfoが参照されないことを確認してください。