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クラウド・データ・プラットフォームとは

クラウド・データ・プラットフォーム

クラウド・データ・プラットフォームの主な目的は、データを簡単に使用する方法を組織に提供すると同時に、そのデータの保護と管理を実現し、そのデータに関する統合されたビューを提供することです。クラウド・データ・プラットフォームは以下を兼ね備えています。

  • 簡単で迅速なスケーラビリティ
  • データ・ウェアハウジング
  • データレイク
  • データ・エンジニアリング
  • データ・サイエンス
  • データ・アプリケーション開発
  • データ交換(セキュアなデータ共有と共有データの消費)

急激に増加するデータと、ビジネス上の意思決定に使用されるさまざまなタイプのデータを考慮すると、クラウド・データウェアハウスは、さまざまな組織が利用できる柔軟性とオプションを提供する必要があります。大規模な多国籍企業から小規模な企業まであらゆる企業が、データ管理の処理において信頼性が高く手頃な価格のパートナーになる可能性がある、これらのクラウドベースのデータウェアハウスを調査または使用しています。

最新のデータウェアハウスのコンポーネント


統合

ストリーミング、バッチデータ、オンプレミスとクラウドの両方


データウェアハウス

自律型、自動稼働、自動保護、自動修復


データレイク

オブジェクト・ストレージベースのデータレイク、データウェアハウスと統合されたアクセス


分析

MLベースの分析と視覚化、自動ナレーション


データ・サイエンス

機械学習、汎用、データベース内

統合クラウド・データ・プラットフォームのメリット

最適なクラウド・データ・プラットフォームは、以下に関する包括的で統合されたソリューションを提供する必要があります。

任意のデータバッチをストリーミングまたはリアルタイムで取り込み、これをデータウェアハウスまたはデータレイクに保存し、カタログ化と管理、視覚化と分析を行い、機械学習ソリューションを構築してデプロイできます。

統合ソリューションを使用することで、データウェアハウスとデータレイク全体にセキュリティポリシーを適用し、データレイクとデータウェアハウスの両方でシームレスにクエリーを実行できます。単一のデータベース・インスタンス内でマルチモデル・データと複数のワークロード(分析SQL、機械学習、グラフ機能、空間機能など)が組み込みでサポートされるため、他のプロバイダでは必要となる統合の複雑性や管理操作が軽減されると同時に、サードパーティの統合および分析ツールも引き続きサポートされます。



始めるのが簡単

クラウド・データ・プラットフォームなら、組織は数か月ではなく数分でデプロイできます。オラクルの提供するWebベースのユーザーインターフェースでは、セルフサービス・プロビジョニング、データロード、およびデータ分析を行えます。わずか数分でデータをプロビジョニングして分析を開始でき、統合の必要もありません。

Oracle Databaseの既存ユーザーであれば、同一のデータモデル、ツール、ETLプロセスを維持できるため、モダナイズが簡単です。これは重要な検討事項ですが、開始のための作業は、適切に機能するデータウェアハウスをプロビジョニングするだけではありません。既存のアプリケーション、ツール、ETLプロセスなど、すべてを新しいクラウド・データ・プラットフォームに移行する必要があります。オラクルのクラウド・プラットフォームは広く使用されているものと同じオンプレミス・データベースに基づいているため、既存のデータベースユーザーにとって移行は非常に簡単です。

運用とセキュリティ確保が簡単

アプリケーションの開発、統合、監視、セキュリティ確保に必要なツールを提供するクラウド・データ・プラットフォームを準備するだけでなく、分析を使用して正確かつ実用的で変化につながるインサイトを作成する機能を実現するのは、困難であり、すべてのプラットフォームで実現できるものではありません。そのため、クラウドへのセキュアなアプローチが重要であり、クラウドの各レイヤーの深くまで(チップレイヤーに至るまで)組み込まれたセキュリティと、お客様がクラウド・アプリケーションに組み込むことができる個別のクラウド・セキュリティ・サービスが必要です。

自律的な管理を行うことで、高性能かつ高可用性のセキュアなデータウェアハウスを運用できることに加え、管理の複雑さを排除し、コストを削減できます。これにより、たとえば、個々の事業部門は、プロビジョニングや運用を行うためIT部門に頼る必要がなくなり、専用のデータマートを簡単にセットアップできます。Oracle Autonomous Data Warehouseは、データウェアハウスのプロビジョニング、構成、保護、チューニング、スケーリング、バックアップ、および修復を自動化します。

分析が簡単

顧客サービスを改善し、新たな収益源を創出するために、クラウド・データ・プラットフォームには、強力で使いやすい分析ツールが必要です。オラクルは、Autonomous Data Warehouseによる空間機能およびグラフ機能などの組み込み分析ツール、Oracle Analytics Cloudとの簡単な統合、他の一般的なビジネス・インテリジェンス(BI)ツールのサポート、機械学習モデルを構築および導入するための組み込みサービスを提供しています。この包括的なツールとサービスのセットを活用することで、行動の速い、アジャイルな組織を構築できます。

最新化を実現してデータを最大限に活用するには、次の4つが必要です。

包括的な統合ソリューション

始めるのが簡単

インフォグラフィック画像

運用とセキュリティ確保が簡単

分析が簡単

クラウド・データ・プラットフォームのユースケース

  • データマートの構築: アナリストは、複数のスプレッドシートや他のフラットファイル・データといったさまざまなソースからのデータを、信頼性が高く保守可能な、クエリー用に最適化された単一のソースに統合するための効率的な方法を必要とします。クラウド・データ・プラットフォームを使用すると、複数のソースからのデータを一元的なデータウェアハウスに読み込んで最適化することで、各部門はデータを分析でき、実用的なインサイトを得られるようになります。
  • ビジネス上重要なアプリケーションとの統合:Oracle E-Business Suiteやその他のソースからのデータを一元的なデータウェアハウスに読み込んで最適化することにより、各部門は実用的なインサイトを獲得できるようになります。また、結果を操作できるようにしてアプリケーションにフィードバックし、データ主導型の意思決定を可能にする簡単な方法が得られます。
  • データウェアハウスの構築:データは多くの場合、企業全体の複数システムに分散しており、簡単に統合および分析して実用的なインサイトを生成することはできません。エンタープライズ・アプリケーション・データを生データとイベント・データで強化することで、予測的なインサイトを生成できます。
  • データレイクとデータウェアハウスの統合:データレイク、データウェアハウスそれぞれの機能を組み合わせることで、ストリーミングデータや幅広いエンタープライズ・データ・リソースを処理できるようになり、ビジネスの分析と機械学習にこれらのデータを活用できます。
  • 機械学習によるストリーミングデータの処理と分析:ストリーミングイベントとログデータを処理することにより、予知保全を実現できます。高度な分析機能とデータサイエンス機能を適用して、実用的なイベントのコンテキストを理解し、インサイトを得て、応答を作成します。Oracle Autonomous DatabaseOracle Analytics Cloudと適切に統合されるため、アプリケーションを構築、テスト、デプロイできるだけでなく、組み込まれた空間分析およびグラフ分析を利用することもできます。

統合データベース

単一目的データベース(専用データベースとも呼ばれる)は、限定的な問題の解決に役立つように設計されています。シンプルなデータベースであるため、いくつかの作業については非常に適切に対処できますが、それ以外の作業には対処できません。たとえば、多くの単一目的データベースは、強力な一貫性保証を備えていないため、適切に拡張できます。

開発者はプロジェクトの開始に必要なものをしっかりと取得できるため、最初のうちは、単一目的のデータベースは適切なオプションのように思われます。ただし、プロジェクトの途中で開発要件が変更になり、予期しないビジネスニーズが生じると、開発者は難しい判断を迫られます。つまり、新しい要件に対応するために、別の単一目的データベースを最初から構築するか、元の単一目的データベースの制限を回避する代わりに、不要な複雑さを受け入れるかを判断しなければなりません。また、必要なデータが複数の形式でさまざまな専門データベースに分散しているため、運用レポートの作成などのタスクは、非常に困難になるか不可能になります。

統合データベースでは、最新のさまざまなデータ型に対するネイティブサポートが1つの製品に組み込まれています。統合データベースは、位置認識用の空間データ、関連モデリング用のグラフデータ、ドキュメントストア用のJSON、デバイス統合用のIoT、リアルタイム分析用のインメモリー・テクノロジ、および従来のリレーショナルデータをサポートしています。これらのさまざまなデータ型をサポートすることで、統合データベースでは、IoTおよびブロックチェーンから分析および機械学習に至るまで、あらゆる種類のワークロードを実行できます。また、統合データベース内に新しいデータ型とワークロードを統合することで、複数のシステムを管理および保守したり、複数のシステム間で統一されたセキュリティを提供したりする必要なく、さまざまなワークロードやデータをより簡単にサポートできます。同じデータベースで機械学習アルゴリズムとグラフデータがサポートされるため、グラフ分析で特徴エンジニアリングを簡単に実行でき、さらにそのデータを使用して機械学習データを拡張できます。これにより、データ主導型アプリケーションを簡単かつ迅速に開発できます。

クラウド・データ・プラットフォームの開発

クラウドデータ管理プラットフォームは、アプリケーション、プラットフォーム、およびインフラストラクチャ全体にわたる幅広く深いポートフォリオを備えており、企業が独自の方法でクラウドを成功に導くためのツールと機能を提供します。その結果、パートナーがすべてのニーズに対応するツールを持っていることがわかるため、ITのメンテナンスに費やす時間を減らし、本当のイノベーションに時間をかけられるようになります。

クラウド展開オプションの選択で、組織に完全な制御と柔軟性を提供します。オラクルのクラウド・データ・プラットフォームを使用することで、お客様は自社のプライベートクラウドにアプリケーションをデプロイして管理することも、それらのワークロードをパブリッククラウドに移行することもできます。これは、標準テクノロジ(同じ標準、同じ製品、一元的な管理)を使用したシームレスな移行です。また、オラクルのCloud@Customerソリューションでは、組織がそれぞれのファイアウォール内にクラウドのパワーを持ち込むことを可能にする追加オプションを提供しています。

オラクルは、世界初の自己稼動データベースを導入することによって、データの管理方法に変化をもたらしています。オラクルのデータベース・テクノロジは、人工知能と機械学習の統合を通じて、データ管理を自動化し、かつてない可用性、パフォーマンス、セキュリティを提供します。Autonomous Databaseには、データベース用に最適化されたInfrastructure as a Service、自動化されたデータベース操作、ポリシー主導のワークロード最適化と機械学習の3つの主要な要素が含まれています。このソリューションでは、オンラインでのプロビジョニング、パッチ適用、アップグレード、バックアップに加えて、監視、スケーリング、診断パフォーマンス、チューニング、最適化と、障害およびエラーの自動処理が可能になっています。Autonomous Databaseには、JSON機械学習グラフ分析および空間分析が組み込まれているため、ユーザーはデータを移動することなく、同じデータベースを使用して複数のニーズに対応できます。

クラウド・データ・プラットフォームは、機械学習、サードパーティの分析機能、ISVのアプリケーションをサポートする統合ソリューションです。オラクルは、単一のソリューションで自己駆動型統合、データウェアハウス、データレイク、分析サービス、データサイエンスを提供し、組織がデータから最大限の価値を得られるよう支援しています。この最新のデータウェアハウスは、取込み、変換、キュレーション、データ検出、分析など、データのあらゆる側面を簡素化します。このツールを使用すると、データから価値を最大限に引き出すことができ、将来のビジネス・イノベーションを見据えながら、顧客へのサービスを向上させることができます。