オラクルとMicrosoftは、MicrosoftのデータセンターでコロケーションされたOracle Cloud Infrastructure(OCI)上でOracle Databaseサービスを提供するために、パートナーシップを拡大しました。Azureのお客様は、ネイティブのAzureポータルとAPI内で、OCI上で実行されるOracle Databaseのサービスを購入、導入、使用できるようになり、OCI-in-Azureのようなエクスペリエンスを実現できます。Oracle Database@Azureの主なメリットの一部を次に示します。
Oracle Exadata Database Service、Oracle Autonomous Database Serverless、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceを利用できます。オラクルでは、利用可能な製品を迅速に追加し、この製品ポートフォリオを近日中に拡大する予定です。
部品番号 | 説明 |
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B93380 | Exadata Cloud Infrastructure - クォータ・ラック - X9M |
B93381 | Exadata Cloud Infrastructure - Database Server - X9Mホスト環境/時間 |
B93382 | Exadata Cloud Infrastructure - Storage Server - X9Mホスト環境/時間 |
B88592 | Exadata Database OCPU - Dedicated Infrastructure OCPU/時間 |
B88847 | Exadata Database OCPU - Dedicated Infrastructure - BYOL OCPU/時間 |
B91627 | Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage - Requests |
B91628 | Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage – ストレージ |
B95701 | Oracle Autonomous Data Warehouse - ECPU |
B95703 | Oracle Autonomous Data Warehouse - ECPU - BYOL |
B95754 | Oracle Autonomous Databaseストレージ |
B95702 | Oracle Autonomous Transaction Processing - ECPU |
B95704 | Oracle Autonomous Transaction Processing - ECPU - BYOL |
B95706 | Oracle Autonomous Database Storage for Transaction Processing(1か月あたりのギガバイト・ストレージ容量) |
B88327 | アウトバウンドデータ転送 - 北米、ヨーロッパ、および英国から送信 |
B93455 | アウトバウンドデータ転送 - APAC、日本、および南米から送信 |
B93456 | アウトバウンドデータ転送 - 中東およびアフリカから送信 |
B95240 | Oracle Database Autonomous Recovery Service |
B95241 | Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service |
その他すべてのOracle Cloud部品番号は、OCIのみで利用できます。
データベース・サービスはOCI上で実行されるため、このサービスへの移行はOCIへの移行と同様です。オラクルでは、Oracle Zero Downtime Migrationなどの自動移行ソリューションや、Oracle Data Guard、Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateといった強力なツールなど、実績のあるデータベース移行戦略を提供しています。
リージョンの可用性とロードマップについては、Oracle Database@Azureリージョンに関するセクションを参照してください。追加リージョンの要件をオラクルまたはMicrosoftのアカウント・チームと共有することをお薦めします。
はい、コンサルティング・サービスであれば可能です。Oracle Database@Azureは、Azure Marketplaceを介して直接顧客に販売され、他の会社やチャネルからは購入できませんのでご注意ください。
Oracleコンサルティング・サービス・パートナーになることや、Service Expertise指定の資格を得ることに関心をお持ちの場合は、Oracle PartnerNetwork Webサイトで最新情報を確認できます。サービス・プロバイダは、オファリングを直接購入できますが、顧客の代理では購入できません。
現在のところExadata X9Mがサポートされています。
Oracle Database@AzureでのOracle DatabaseのプロビジョニングはOCIの場合と同様で、UIフローやAPI呼出しなどは同じです。そのため、OCIでサポートされていて利用可能なすべてのデータベース・バージョンが、Oracle Database@Azureインフラストラクチャ上で認識され、使用できます。
データベースはOCIでプロビジョニングおよび管理されるため、バックアップやクローニングなどの既存のデータベース・ツールを利用できます。
Oracle Database Autonomous Recovery Serviceは、データベース向けの推奨バックアップ・ソリューションであり、これを有効にするとお客様のMACCを使用してバックアップを実行します。お客様は、AzureリージョンまたはOCIリージョンでOracle Database Autonomous Recovery Serviceを選択できます。別のバックアップ・オプションとして、Oracle Cloud Infrastructure Object Storageもあります。
Oracle Database@Azureは、Azure VNet内で使用可能な標準デプロイメントです。Data PumpなどのOracle Database管理ツールを使用して、Azureデータベース・クライアントからデータベースにデータをインポートできます。
OCIとAzureのネットワーク・リソース間のリンクを提供するために使用される動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)は、厳重に管理されたサービスの仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内に格納されており、更新できません。プロビジョニングされたExadata VMクラスタ・リソースは、このDRGに接続されます。特別なルーティング要件がある場合は、ローカル・ピアリング・グループを使用して別のVCNに接続します。次に、ローカルでピアリングしたVCNを、ご自身で管理するDRGに接続できます。このDRGをクロスリージョン・レプリケーションに使用できます(ディザスタ・リカバリ(DR)のデータ・レプリケーションに関する質問を参照してください)。
Oracle Database@Azureは、Azureで高パフォーマンスおよび低レイテンシのワークロードを実行することに重点を置いています。低レイテンシが必要なワークロードがOCIにある場合、OCIにOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureをデプロイすることをお薦めします。可能であれば、低レイテンシ要件に対応するためにOracle Interconnect for Microsoft Azureを使用してOCIサービスとOracle Database@Azureを接続することをお薦めします。
データベースはOCI上で作成されるため、システムによって生成されたキーや顧客が生成したキーは、Oracle Cloud Infrastructure Vaultを使用して格納されます。
はい。Oracle Database@Azureは、シングルテナント環境とマルチテナント環境の両方をサポートしています。Azure内で実行されるOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureは、OCI上で実行される場合と同様に、専用のExadataコンピュートとストレージ・ノードを提供します。
コンプライアンスは、OracleとMicrosoftの間で共有される責任です。Oracle Databse@Azureは、業界標準のコンプライアンス認定を取得しています。コンプライアンス認定の詳細は、Oracle Database@Azureコンプライアンス情報を参照してください
オラクルは、Oracle Database@Azureを使用してSAP NetWeaver Application Server ABAP/JavaプラットフォームにOracle Databaseをデプロイする際の包括的なガイドを提供しています。このデプロイでは、VMクラスタ・ノード上でOracle Linux 8を実行するOracle Exadata Cloud Infrastructure X9Mを基盤とします。デプロイには公式のSAP認定が必要ですが、この認定は必要に応じて簡単に申請できます。認定取得までの間は、提供されているデプロイ・ガイドを使用できます。お客様の組織でOracle Database@AzureへのSAPのデプロイに関心がある場合は、SAP認定申請についてOracle Salesにお問い合わせください。
Oracle Exadata Database Serviceは、Azure Marketplaceのプライベートオファーを通じて購入でき、価格は個別の見積もりに基づきます。まず、取引条件についてOracle Salesと連携して交渉します。取引条件は、確認および受諾のために共有されている指示書で形式化されています。次に、Oracleがプライベート・オファーを作成し、それをAzure Marketplaceにアップロードします。サービスをプロビジョニングするには、Azure Marketplaceでプライベートオファーを購入する必要があります。
Oracle Autonomous Databaseは、従量課金制のサービスとしてご利用いただけます。これにより、開発者はAzure Marketplaceから直接、フルマネージドのデータベースを数分で柔軟に導入できます。このサービスは、Azure Marketplaceのプライベートオファーを通じて購入することもでき、価格は個別の見積もりに基づきます。ご購入については、オラクルの営業チームまたは担当のオラクル営業担当までお問い合わせください。その後、担当者が、条件の設定やカスタム価格の提示、Azure MarketplaceでのAzureプライベートオファーの作成を行います。サービスをプロビジョニングするには、Azure Marketplaceでプライベートオファーを購入する必要があります。
お客様は、Oracle Databaseライセンスを含むOracle Database@Azureの購入するか、または既存のOracle Databaseライセンスを使用します。これには、無制限ライセンス契約(ULA)およびOracle Bring Your Own License(BYOL)も含まれます。
はい。無制限ライセンス契約(ULA)やOracle Bring Your Own License(BYOL)など、既存のOracle Databaseライセンスを使用できます。
はい。テナンシーは新規でも既存でもかまいません。オンボーディング・プロセス中に選択できます。Oracle Database@Azureサービスは物理的にAzureに存在するため、既存のOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure環境は物理的にも商業的にも「移動」されません。Azure内で新しく作成されたExadataインフラストラクチャは、既存のOCIテナンシーから参照できます。
いいえ。従量課金制のお客様はOracle Database@Azure用に新しいOCIアカウントを作成する必要があります。既存のテナンシへのリンクはプライベート・オファーでのみ可能です。詳細については、既存のOCIアカウントをOracle Database@Azureにリンクする手順をご覧ください。
はい。Oracle Database@Azureを使用した場合、OCIを直接使用する場合と同じOracle Support Rewardsが発生します。
はい。Oracle Database@Azureには、Microsoft Azure消費コミットメント(MACC)を使用できます。詳細は、Microsoft Azure消費コミットメントの追跡を参照してください。
プロビジョニングするExadataクラウド・インフラストラクチャ・インスタンスごとに、最初に48時間分の料金が請求され、その後は秒単位で請求されます。また、システムに追加する各OCPUは、秒単位で請求され、最小使用期間は1分です。クラウドVMクラスタを終了し、クラウドExadataインフラストラクチャ・リソースを終了しなかった場合、インフラストラクチャ・リソースについては引き続き請求されます。
Autonomous Databaseサーバーレスの使用は、コンピュートとストレージの2つのパラメータの値に従って請求されます。Autonomous Databaseインスタンスのプロビジョニングまたはスケーリングを行う場合に、これらのパラメータの値を選択します。詳細については、Autonomous Databaseの請求サマリーを参照してください。
Oracleの消費量は、Microsoft Azure消費コミットメント(MACC)に1:1で対応します。
Oracle Database@AzureでExadataを購入する場合の実質的な最小値は次のとおりです。
Oracle Exadata Database Serviceでの標準と同じく、各Oracle Database Exadataインフラストラクチャのシェイプ/インスタンスの最小サービス期間は48時間です。
現時点でFree Tierオプションはありません。
OCIにおいてネットワーク帯域幅コストが一般的に発生するすべてのクロスリージョン・トラフィックは、お客様のMACCの対象となります(たとえば、リージョン1とリージョン2でOracle Database@Azureを使用してクロス・リージョン・ディザスタ・リカバリを行うお客様には、ネットワーク・トラフィック・コストが生じます)。
オラクルとMicrosoftは、ミッションクリティカルなワークロードに対する迅速な対応と解決を実現するために共同サポート・モデルを開発しました。お客様は、Oracleですべてのテクニカル・サポート・リクエストを直接作成します。Oracleは、必要に応じてMicrosoftサポートを利用します。
オラクルとMicrosoftは、AzureでOracle Databaseインスタンスをデプロイ、管理および使用するための、緊密に統合されたAzureエクスペリエンスを提供するために提携しています。ほとんどの日常業務では、Azureのネイティブ・ツールを使用できます。
Oracle Database@Azureは、1つのAzureリージョン内の複数の可用性ゾーンおよび1つの地域内の複数のAzureリージョンで利用できます。お客様は、Oracle Data Guardを使用してDRソリューションをデプロイできます。Data Guardを使用して、Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)Gold標準を満たすリージョン内の可用性ゾーンにまたがるDRソリューションをデプロイするには、リファレンス・アーキテクチャを参照してください。詳細については、Oracle Database@Azure向けOracle Maximum Availability Architectureを参照してください。
Oracle Database@Azureは、高可用性(HA)およびディザスタ・リカバリの要件を満たすため、1つのAzureリージョン内の複数の可用性ゾーンで使用できるようになります。
いいえ。AzureのデータセンターとOCIの親データセンターとの間のリンク、管理、トラフィックはオラクルが所有します。AzureとOCIの管理ネットワークは交差しません。Azureは、オラクルが接続するデータセンターにあるパートナー転送機器の終端点を超えた部分を認識することはできません。逆に、オラクルもその終端点以降について認識することはできません。ネットワーク・リンクはオラクル内部に存在するものとして扱われます。
Operator Access Controlは、Oracle Compute Cloud@Customer、Exadata Cloud@Customer、およびExadata Cloud@Customer上のOracle Autonomous Databaseにデプロイされたクライアント仮想マシンのAutonomous Exadata VMクラスタで使用できます。
Oracle Database@Azureの管理は、OCI上のOracle Exadata Database Serviceと同じです。そのため、Operator Access Controlは適用されません。
AzureでOracle Databaseリソース・プロバイダーを介してプロビジョニングされて管理されているOracle Database@Azureリソースは、Azureのコンソール、API、SDKまたはCLIから運営管理できます。
Oracleリソース・プロバイダーによって管理されるリソースと機能は、今後の拡張を計画中です。
Oracle Database@AzureインフラストラクチャはOCI上のものと同一のものです。そのため、Oracle Cloud Capacity Analyticsなどの標準のExadataおよびOracle Databaseサイジング・ツールを使用できます。
Oracle Database@Azureハードウェアは、OCIの可用性ドメイン(AD)と同等の、Azureリージョンの可用性ゾーン(AZ)にデプロイされます。複数のAZとADが存在するAzureリージョンとOCIリージョンの場合、Oracle Database@Azureハードウェアは、OCIのADに1:1でマッピングされたAZにデプロイされます。
AzureのOracle Database@Azureデプロイメントとその親OCIサイト間のネットワークは、OCIのAD間ネットワーク・インフラストラクチャと同様の、オラクル社内で管理される専用冗長ダーク・ファイバです。Oracle Database@Azureオンサイト・ハードウェアとAzureの間の接続は、Azureネットワーク・インフラストラクチャに直接接続された冗長ネットワーク・ハードウェアを介したローカル接続です。
各Oracle Database@AzureデプロイメントはOCI親サイトに接続されます。このリンクは次の目的で使用されます。
OCI親サイトとOracle Database@Azureインフラストラクチャの間のネットワークは、内部リージョン・ネットワークと見なされます。そのため、トラフィック・コストやスロットル制限は適用されません。ただし、Azure仮想ネットワークに課せられる容量およびその他の制限は適用されます(たとえば、委任されたサブネットとAzure Private Linkの間の帯域幅は50 Gb/秒に制限されているため、Azure Blob Storageアクセスなどのサービスに影響します)。
いいえ。Oracle Interconnect for Azureは、相互接続を必要とするOracleおよびAzureクラウド・サービスをデプロイする際にお客様が使用できるスタンドアロンのOracle Serviceです。Oracle Database@Azureはこのネットワーク・リンクを使用しません。
OCI-AzureインターコネクトとOracle Database@Azureはどちらもクラウド間の近接性を利用するため、将来的なリージョン・ロールアウトではかなりの重複が発生する可能性があります。
Azureサービスと他のOCIサービスを使用する場合は、Oracle Interconnect for Azureを構成する必要があります。
Oracle Database@Azureインフラストラクチャを含むサイト間のすべてのトラフィックは暗号化されます。
Oracle Data Guard REDOログは、OCIインフラストラクチャ上の顧客管理ネットワークのクライアント・サブネットを介して、プライマリ・データベースからスタンバイ・データベースに送信されます。
*アウトバウンド・データの転送コストが発生します。
既存のExadataデプロイメントは引き続き動作しますが、お客様はリソースを作成、更新または削除できません。OCIベースのサービスに依存するプロセスやプロシージャ(OCI Vaultのキーの参照やデータベースのバックアップなど)は、すべて失敗します。
Exadataデプロイメントが機能していても、OCIからAzure Monitorへ送信されるメトリックやロギングは遅延します。
コントロール・プレーンのすべての機能は使用できなくなります。
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