Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)は、ベアメタルのOracle Cloud Infrastructure(OCI)で構築されたVMware vSphereクラスタを提供します。お客様は、OCVSを使用して、OCIでVMware対応のソフトウェア定義データセンター(SDDC)を作成し、管理できます。OCIのVMwareソフトウェア・バンドルには、vSphere、vSAN、NSX、vCenter、HCXが含まれており、データセンターの移行、オンプレミス容量の拡張、ディザスタ・リカバリ、仮想デスクトップ・インフラストラクチャなどのユースケースに対するコンピュート、ストレージ、ネットワークのニーズをサポートします。
Oracle Cloud VMware Solutionは、すべてのOCIパブリック・クラウド・リージョン(商用、政府、ソブリン)またはデータセンター内の専用リージョンで使用できます。
いいえ。Oracle Cloud VMware Solutionは、オンプレミスのVMware環境と同様に、VMware SDDCの完全な管理アクセスと制御を実現する、お客様が管理するサービスです。
CPUとGPUのモデル、コア数、メモリ、ネットワーク帯域幅の詳細は、OCVSのドキュメント・ページを参照してください。
Oracle Cloud VMware Solutionは、vSphere 7.0およびvSphere 8.0をサポートしています。各コンポーネントのバージョン名およびバージョン番号(ESXi、vCenter、NSX、HCXなど)については、OCVSのドキュメント・ページを参照してください。
クラスタで作成できるESXiホストの最大数は、Oracle Cloud VMware SolutionをサポートするベアメタルOCIシェイプによって異なります。BM.DenseIO.E4およびBM.DenseIO.52は、最大64のESXiホストをサポートしています。BM.Standard.E5、BM.Standard.E4、BM.Standard3、BM.Standard2は、最大32のESXiホストをサポートしています。
クラスタで作成できるESXiホストの最小数は、OCVSをサポートするベアメタルOCIシェイプによって異なります。OCVSでは、BM.DenseIO.E4およびBM.DenseIO.52を使用する場合、単一ノードSDDCの単一ESXiホストSDDCをサポートしています。他のすべてのシェイプでは、マルチホストSDDCに対して少なくとも3つのESXiホストが必要です。
単一ホストSDDCは、テナンシやリージョンを問わず、グローバルで最大10までとなります。
はい。ただし、以下に示すような制限があります。単一ホストSDDCは、テスト、ワークロード検証、完全な本番環境の導入のための低コストのエントリ・ポイントとして意図されています。
いいえ。Oracle Cloud VMware Solutionを使用すると、お客様はオンプレミスのVMware環境と同様に、VMware SDDCを完全に管理できます。そのため、運用とメンテナンスはお客様またはお客様の運営パートナーが担当します。
いいえ。BYOL VMwareライセンス・モデルは、Oracle Cloud VMware Solutionではサポートされていません。
Oracle Cloud VMware Solutionを含む仮想化環境でオラクルのソフトウェアを実行するためのライセンス・ポリシーは、Oracle Partitioning Policy(PDF)が適用されます。
ワークロードをOracle Cloud VMware Solutionに移行するには、要件と構成によってさまざまな方法があります。複雑な移行プロジェクトには、VMware HCXを使用します。VMware vCenterサーバーの間でvMotionを使用して、ワークロードをライブで移行します。詳細については、このソリューション・プレイブックを参照してください。
ローリング・アップグレードでは、VMware vSphere 6.x以前のバージョンでインストールされたOracle Cloud VMwareソリューションの導入をVMware vSphere 8.xにアップグレードできるように、自動化、ツール、および手順が提供されます。このアップグレードには、バイナリおよびライセンスのダウンロード・リンクが含まれます。ステップ・バイ・ステップの詳細な手順については、Oracle Cloud VMware Solutionのドキュメントを参照してください。VMware バージョン 6.x から 8.X への直接のアップグレードはサポートされていませんのでご注意ください。バージョン 6.x をご利用のお客様は、まずVMware 7.x にアップグレードしてからVMware 8.x にアップグレードする必要があります。
いいえ、vLCMを使用して7.xから8.x、または6.xから7.xにアップグレードすることはできません。OCVSのローリング・アップグレード・プロセスでは、SDDCを更新するために必要な関連ライセンスとバイナリが提供されます。ローリング・アップグレードは、既存のSDDC導入をアップグレードするための正しい方法です。
SDDCのアップグレードが完了すると、詳細ページにバイナリとライセンスのリンクが表示されます。ダウンロード・リンクは、vCenterコンポーネント・バンドルとNSX-T Data Centerバンドルを指す、認証済みの読み取り専用オブジェクト・ストレージ・バケットURLです。
バイナリやライセンスについてサポートが必要な場合は、My Oracle Supportからチケットを送信してください。
SDDCのアップグレードが完了したら、アップグレード対象のESXiホストのリストから各ホストを選択し、最新バージョンにアップグレードします。作成された新しいホストは、既存の構成と同じになります。ワークロードを古いホストから新しいホストに移行したら、古いホストを削除する必要があります。新しいホストでは1時間ごとに請求します。通常の時間制SKUとは異なり、最低8時間の課金はありません。古いホストに割り当てられていた期間コミットメントは、古いホストが削除された時点で新ホストに移され、元のホストと同じ条件が適用されます。
古いホストを削除する必要があるという通知が送信され、古いホストが削除されるまで、新しいホストが1時間ごとに請求されます。
Oracle Cloud VMware Solutionのお客様は、単一SDDC内に複数のクラスタを作成できます。この機能には、管理の簡素化、ワークロードの分離、コスト効率など、多くの利点があります。詳細な手順は、このマルチクラスタのページを参照してください。
1つのSDDCには、統合管理クラスタを含む最大6つのクラスタを作成できます。
はい。統合管理クラスタにデプロイされた単一のvCenterは、そのSDDCにデプロイされているすべてのクラスタを管理できます。
いいえ。SDDC内のすべてのクラスタを管理するvCenterは1つのみになります。
はい。クラスタ間のvMotionがサポートされています。ユーザーは、OCIネットワーク・セキュリティ・グループを変更するクラスタ全体でvMotionを制限できます。
はい。元の統合管理クラスタとは異なるシェイプの追加ワークロード・クラスタを作成することができます。
クラスタを作成する場合、同じシェイプとコアの3つ以上のノードの本番クラスタをデプロイする必要があります。プロビジョニング後、選択した元のシェイプと互換性のあるさまざまなシェイプのホストを追加できます。
はい。ホストを追加する際に、SDDCの主要なVMwareソフトウェア・バージョン内のESXiソフトウェア・バージョンを選択できます。
クラスタの初期ホスト・シェイプの構成 | 追加されたホストで使用可能なシェイプ |
---|---|
BM.DenseIO2.52 | BM.DenseIO2.52、BM.Standard3.64、BM.GPU.A10.4 |
BM.Standard2.52 | BM.Standard2.52、BM.Standard3.64、BM.GPU.A10.4 |
BM.Standard3.64 | BM.Standard3.64、BM.GPU.A10.4 |
BM.GPU.A10.4 | BM.Standard3.64、BM.GPU.A10.4 |
BM.DenseIO.E4.128 | BM.DenseIO.E4.128、BM.Standard.E4.128 |
BM.Standard.E4.128 | BM.Standard.E4.128 |
BM.Standard.E5.192 | BM.Standard.E5.192 |
50 GBから32 TBまでのブロック・ボリュームを1 GB単位でプロビジョニングできます。
1つのホストに最大32個のブロックボリュームをアタッチできます。
現在、サポートされる最大パフォーマンスは、50ボリューム・パフォーマンス・ユニット(VPU)までです。
Oracle Cloud VMware Solutionでは、マルチパス、バックアップ・ポリシー、自動パフォーマンス、クロスリージョン・レプリケーション、および50を超えるVPUはサポートされていません。
BM.DenseIO.E4とBM.DenseIO.52には、ストレージとしてローカルNVMeを持つvSANがあります。ストレージは、ホストの追加や、OCI Block StorageやNFSなどの外部ストレージの追加で拡張できます。
BM.Standard.E5、BM.Standard.E4。BM.Standard3とBM.Standard2は、OCI Block Volumesをプライマリ・データ・ストアとして使用します。OCI Block VolumesまたはNFSを追加することにより、ストレージ容量を拡張できます。
1つのブロック・ボリュームに最大32のESXiホストを追加することができます。
はい、20 VPUを超えるブロック・ボリュームを選択する場合、デバイス・パスが必要です。任意のデバイス・パスを割り当てることができます。
価格に関する一般的な質問は、Oracle Cloud VMware Solutionの価格設定ページを参照してください。
時間単位、月単位、1年単位、3年単位のコミットメントがあります。月次コミットメントは、BM.DenseIO.E4およびBM.DenseIO.52でのみ使用できます。
Oracle Cloud VMware Solutionでは、1時間単位のコミットメント・オプションを利用して、8時間(最小コミットメント期間)からご利用いただけます。
コミット期間の終了前にホストが削除された場合、コミット期間中は請求が継続されます。
いいえ、Oracle Cloud VMware Solutionは、それぞれのお客様の使用状況レポートでホストごとに単一のSKUで請求されます。この料金には、インフラストラクチャとVMwareライセンス・アクセスの両方が含まれます。
はい。同じシェイプとコア数のホストをプロビジョニングしている間、コミットメントを再利用できます。コミットメント期間は変更されません。
はい。2つのアクティブなホスト間で請求コミットメントをスワップできます。
HCX Advancedからアップグレードする場合にのみ、Denseシェイプ(DenseIO.52およびDenseIO.E4.128)でHCX Enterpriseの料金を支払う必要があります。
BM.DenseIO.E4とBM.DenseIO.52にはHCX Advancedが含まれており、アプリケーションのダウンタイムを抑えながら、より少ないワークロードを移行できます。HCX Enterpriseにアップグレードして、多くのミッションクリティカルなワークロードをダウンタイムなしで移行できます。詳細は、SDDCのHCXライセンスのアップグレードを参照してください。
BM.Standard.E5、BM.Standard.E4。BM.Standard3およびBM.Standard2には、追加費用なしでHCX Enterpriseライセンスが含まれています。
はい。お客様は、その監視ツールに関するVMwareのガイダンスと推奨事項を遵守する必要があります。
ESXiベアメタル・インスタンスにはエージェントがインストールされていないため、標準のOracle Cloudテレメトリは使用できません。ただし、お客様は、ESXi、vCenter、NSX-Tの管理インターフェイスや、これらのサービスの一部として提供されるAPIを介して、VMwareから直接コンピュートとネットワークのテレメトリ・データを取得できます。
オラクルは、Tier 1、Tier 2、およびTier 3のカスタマーサポートを提供します。
オラクルでは、vSphere、vCenter、vSAN、NSXをサポートしています。