オラクルとGoogleは、オラクルが管理するOracle Cloud Infrastructure(OCI)上で稼働するOracle DatabaseサービスをGoogle Cloudデータ・センター内で提供するための提携を発表しました。この新しいサービスにより、イノベーションとクラウド移行を加速させ、Oracle Database 23aiのAI Vector SearchやJSON Relational Duality、GoogleのVertex AIやGemini基盤モデルなどの機能を活用してアプリケーションを迅速に構築し、最新化できます。購入、運用、共同サポートにわたるシームレスなエンド・ツー・エンドのエクスペリエンスをご活用ください。
Oracle Exadata Database Service、Oracle Autonomous Database Serverless、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceを利用できます。オラクルでは、利用可能な製品を迅速に追加し、この製品ポートフォリオを近日中に拡大する予定です。
部品番号 | 説明 |
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B95701 | Oracle Autonomous Data Warehouse - ECPU - ECPU/時間 |
B95703 | Oracle Autonomous Data Warehouse - ECPU - BYOL - ECPU/時間 |
B99709 | Oracle APEX Application Development - ECPU - ECPU/時間 |
B95702 | Oracle Autonomous Transaction Processing - ECPU - ECPU/時間 |
B93382 | 1時間あたりのExadata Cloud Infrastructure - Storage Server - X9M - ホスト環境 |
B93380 | 1時間あたりのExadata Cloud Infrastructure - クォータ・ラック - X9M - ホスト環境 |
B93381 | 1時間あたりのExadata Cloud Infrastructure - Database Server - X9M - ホスト環境 |
B95706 | Oracle Autonomous Database Storage for Transaction Processing - ギガバイト・ストレージ容量/月 |
B95704 | Oracle Autonomous Transaction Processing - ECPU - BYOL - ECPU/時間 |
B88847 | Exadata Database OCPU - Dedicated Infrastructure - BYOL - OCPU/時間 |
B88592 | Exadata Database OCPU - Dedicated Infrastructure - OCPU/時間 |
B91628 | Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage - Storage - ギガバイト・ストレージ容量/月 |
B88327 | Oracle Cloud Infrastructure - Outbound Data Transfer - 北米、ヨーロッパ、および英国から送信 - ギガバイト・アウトバウンド・データ転送/月 |
B99708 | Oracle Autonomous JSON Database - ECPU - ECPU/時間 |
B93456 | Oracle Cloud Infrastructure - Outbound Data Transfer - 中東およびアフリカから送信 - ギガバイト・アウトバウンド・データ転送/月 |
B95754 | Oracle Autonomous Database Storage - ギガバイト・ストレージ容量/月 |
B95240 | Oracle Database Autonomous Recovery Service - 仮想化GB/月 |
B91627 | Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage - リクエスト - 10,000リクエスト/月 |
B95241 | Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service - 仮想化GB/月 |
B93455 | Oracle Cloud Infrastructure - Outbound Data Transfer - APAC、日本、南米から送信 - ギガバイト・アウトバウンド・データ転送/月 |
その他すべてのOracle Cloud部品番号は、OCIのみで利用できます。
リージョンの可用性とロードマップについては、Database@Google Cloudのリージョンに関するセクションを参照してください。追加リージョンに関する要件は、オラクルまたはGoogleのアカウント・チームと共有することをお勧めします。
現在のところExadata X9Mがサポートされています。
Oracle Database@Google CloudとOracle Cloud Infrastructureで提供されるサービスの機能および定価は同等であるため、OCIで現在サポートされているデータベース・バージョンは、すべてOracle Database@Google Cloudでも参照して使用できます。
はい。Oracle Database@Google Cloudは、シングル・テナント環境とマルチ・テナント環境の両方をサポートしています。Google Cloud内で稼働しているOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureは、OCI上で稼働している場合と同様に、専用のExadataコンピュートおよびストレージ・ノードを提供します。
はい。テナンシは新規でも既存でもかまいません。オンボーディング・プロセス中に選択できます。Oracle Database@Google Cloudサービスは物理的にGoogle Cloud内に存在するため、既存のOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure環境は物理的にも商業的にも「移動」されません。Google Cloud内に構築された新しいExadataインフラストラクチャは、既存のOCIテナンシから参照できます。
Oracle Database@Google Cloudとは、オラクルが管理するOCI上で稼働するOracle DatabaseサービスをGoogle Cloudデータ・センター内で提供するサービスです。複数のゾーンと可用性ドメイン(AD)があるGoogle CloudおよびOCIリージョンの場合、Oracle Database@Google Cloudは、OCI可用性ドメインに1対1でマッピングされるゾーンにデプロイされます。
Oracle Database Autonomous Recovery ServiceとOracle Cloud Infrastructure Object Storageは、データベースの自動バックアップに推奨されるバックアップ・サービスであり、お客様のGoogle Cloudのコミットメントに充当されます。
いいえ。
Google Cloud Marketplaceでは、Oracle Database@Google Cloudのプライベート・オファーとパブリック・オファーを提供しています。
プライベート・オファーとして、Oracle Autonomous Database Serverless、Oracle Exadata Database Service、Oracle Database Autonomous Recovery Serviceを購入できます。
まず、取引条件についてOracle Salesと連携して交渉します。取引条件は、確認および受諾のために共有されている指示書で形式化されています。それらのサービスをプロビジョニングするには、Google Cloud Marketplaceでプライベート・オファーを購入する必要があります。
Oracle Databaseライセンスが含まれているOracle Database@Google Cloudを購入することも、無制限ライセンス契約(ULA)やOracle Bring Your Own License(BYOL)などの既存のOracle Databaseライセンスを使用することもできます。
また、Oracle Autonomous Database Serverlessは、Google Cloud Marketplaceで直接、パブリック・オファーの従量課金制(Pay-as-you-go)の購入オプションとして購入することもできます。
パブリック・オファーのお客様は、Googleとの関連する財務契約を締結している既存のGoogleのお客様である必要があります。このようなお客様は、オラクルの営業担当を介さずにご自身で、Oracle Database@Google Cloudの取引を開始できます。その後、リクエストはオラクルに送られ、予約と環境のプロビジョニングが行われます。
いいえ。Oracle Database Autonomous Recovery ServiceはOracle Exadata Database Serviceのバックアップ・サービスです。どちらのサービスもプライベート・オファーとして購入できます。
はい。無制限ライセンス契約(ULA)やOracle Bring Your Own License(BYOL)など、既存のOracle Databaseライセンスを使用できます。
はい。Oracle Database@Google Cloudを使用すると、OCIを直接使用する場合と同じOracle Support Rewardsが適用されます。Oracle Support Rewardsはプライベート・オファーにのみ適用されます。
はい。Google CloudのコミットメントはOracle Database@Google Cloudに使用できます。詳細は、コミットメントと割引のドキュメントを参照してください。
通常、ネットワーク帯域幅のコストが発生するOCIのクロスリージョン・トラフィックは、お客様のGoogle Cloudのコミットメントに充当されます(たとえば、リージョン1とリージョン2でOracle Database@Google Cloudを使用してクロスリージョンの障害時リカバリを行った場合、ネットワーク・トラフィックのコストが発生します)。
プロビジョニングするExadataクラウド・インフラストラクチャ・インスタンスごとに、最初の48時間のインフラストラクチャ消費分に対して課金され、その後は秒単位で課金されます。また、システムに追加する各OCPUは、秒単位で請求され、最小使用期間は1分です。クラウドVMクラスタを終了し、クラウドExadataインフラストラクチャ・リソースを終了しなかった場合、インフラストラクチャ・リソースについては引き続き請求されます。
Autonomous Databaseサーバーレスの使用は、コンピュートとストレージの2つのパラメータの値に従って請求されます。Autonomous Databaseインスタンスのプロビジョニングまたはスケーリングを行う場合に、これらのパラメータの値を選択します。詳細は、「Autonomous Databaseの請求要約」を参照してください。
Oracle Database@Google Cloud内のExadataを購入する場合の実質的な最小単位は次のとおりです。
Oracle Database@Google Cloud内のAutonomous Databaseを購入する場合の最小単位は2 ECPUです。
Oracle Exadata Database Serviceでの標準と同じく、各Oracle Database Exadataインフラストラクチャのシェイプ/インスタンスの最小サービス期間は48時間です。
Autonomous Databaseサービスの場合、消費されたECPU時間が秒単位で課金され、最低1分の利用分が請求されます。
詳細は、Oracle PaaS and IaaS Universal Credits Serviceの説明を参照してください。
現時点でFree Tierオプションはありません。
Oracle Database@Google Cloud内のOracle Databaseのプロビジョニングは、OCI上のものと同じUIフローやAPI呼び出しなどを使用します。
データベース・サービスはOCI上で実行されるため、このサービスへの移行はOCIへの移行と同様です。オラクルでは、Oracle Zero Downtime Migrationなどの自動移行ソリューションや、Oracle Data Guard、Oracle Cloud Infrastructure GoldenGateといった強力なツールなど、実績のあるデータベース移行方法を提供しています。
Oracle Database@Google Cloudは、Google Cloud VPC内で使用可能な標準デプロイメントです。Data PumpなどのOracle Database管理ツールを使用して、Googleデータベース・クライアントとGoogle Cloud Storageからデータベースにデータをインポートできます。
Oracle Exadata Database Serviceの場合、ExadataインフラストラクチャとExadata VMクラスタはGoogle Cloudから作成する必要があります。Oracle Databaseのホーム、コンテナー・データベース、プラガブル・データベースはOCIコンソールから作成する必要があります。Oracle Autonomous Database ServerlessインスタンスはすべてGoogle Cloudから作成されます。
Google CloudのOracle Database@Google Cloudデプロイメントとその親OCIサイト間のネットワークは、OCI AD間ネットワーク・インフラストラクチャと同様に、オラクル社内で管理される専用冗長ダーク・ファイバです。Oracle Database@Google CloudとGoogle Cloud間の接続は、冗長ネットワーク・ハードウェアを介してGoogle Cloudネットワーク・インフラストラクチャに直接接続することで実現されています。
Oracle Database@Google Cloudの各デプロイメントはOCI親サイトに接続されます。このリンクは次の目的で使用されます。
OCI親サイトとOracle Database@Google Cloudインフラストラクチャ間のネットワークは、内部リージョン・ネットワークと見なされるため、トラフィック・コストやスロットリング制限は適用されません。Google Cloudの仮想ネットワーキングに課せられている容量やその他の制限は、引き続き有効です。
いいえ。Oracle Interconnect for Google Cloudは、相互接続を必要とするOracleとGoogle Cloudのサービスをデプロイする際にお客様が使用できるスタンドアロンのOracleサービスです。Oracle Database@Google Cloudはこのネットワーク・リンクを使用しません。
OCI-GoogleインターコネクトとOracle Database@Google Cloudは両クラウドの地理的近接性を活かしています。そのため、今後のリージョン展開で、両サービスの提供地域に大きな重複が生じる可能性があります。
Google Cloudサービスで他のOCIサービスを使用する場合は、Oracle Interconnect for Google Cloudを構成する必要があります。
いいえ。Google Cloudのデータ・センターとOCIの親データ・センター間のリンク、管理、トラフィックはオラクルが所有しています。Google CloudとOCIの管理ネットワークは交差していません。Google Cloudは、オラクルが接続するデータ・センター内にあるパートナー転送機器の終端点を越えた部分を認識することはできません。逆に、オラクルもその終端点以降について認識することはできません。ネットワーク・リンクはオラクル内部に存在するものとして扱われます。
Oracle Data Guard REDOログは、OCIインフラストラクチャ上の顧客管理ネットワークのクライアント・サブネットを介して、プライマリ・データベースからスタンバイ・データベースに送信されます。
*アウトバウンド・データの転送コストが発生します。
既存のExadata Database ServiceとAutonomous Databaseのデプロイメントは引き続き機能しますが、リソースの作成、更新、削除はできなくなります。OCIベースのサービスに依存するプロセスやプロシージャ(OCI Vaultのキーの参照やデータベースのバックアップなど)は、すべて失敗します。
Exadata Database ServiceとAutonomous Databaseのデプロイメントは機能していますが、OCIからGoogle Cloud Monitoringに転送されるメトリックとログは遅延します。
コントロール・プレーンのすべての機能は使用できなくなります。
OCIとGoogle Cloudネットワーク・リソース間のリンクを提供するために使用される動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)は、厳密に管理されたサービス仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内に配置されており、更新できません。プロビジョニングされたExadata VMクラスタ・リソースは、このDRGに接続されます。特別なルーティング要件がある場合は、ローカル・ピアリング・グループを使用して別のVCNに接続します。次に、ローカルでピアリングしたVCNを、ご自身で管理するDRGに接続できます。このDRGはクロスリージョン・レプリケーションに使用できます(障害時リカバリのためのデータ・レプリケーションに関する質問を参照)。
Oracle Database@Google Cloudでは、Google Cloudで実行されるワークロードが高パフォーマンスかつ低レイテンシであることに重点を置いています。低レイテンシが必要なワークロードがOCIにある場合は、OCIにOracle Exadata Database ServiceまたはOracle Autonomous Databaseをデプロイすることをお勧めします。できる限り、Oracle Interconnect for Google Cloudを使用してOCIサービスとOracle Database@Google Cloudを接続し、低レイテンシのニーズを満たすことをお勧めします。
Oracle Database@Google Cloudインフラストラクチャを含むサイト間のすべてのトラフィックは暗号化されます。
データベースはOCI上で作成されるため、システムによって生成されたキーや顧客が生成したキーは、Oracle Cloud Infrastructure Vaultを使用して格納されます。
Oracle Database@Google Cloudは複数のGoogle Cloudリージョンで展開されています。Oracle Data Guardを使用して、クロスリージョンDRソリューションをデプロイできます。
Oracle Database@Google CloudインフラストラクチャはOCI上のものと同一のものです。そのため、Oracle Cloud Capacity Analyticsなどの標準のExadataおよびOracle Databaseサイジング・ツールを使用できます。
Oracle Database@Google Cloudは最初、Google Cloudの各リージョン内の1つのゾーンで利用できます。
はい、コンサルティング・サービスであれば可能です。Oracle Database@Google Cloudは、Google Cloud Marketplaceを通じてお客様に直接販売されており、他の企業やチャネルを通じて購入することはできません。
Oracleコンサルティング・サービス・パートナーになることや、Service Expertise指定の資格を得ることに関心をお持ちの場合は、Oracle Partner Network Webサイトで最新情報を確認できます。サービス・プロバイダは、オファリングを直接購入できますが、顧客の代理では購入できません。
オラクルとGoogleは、ミッションクリティカルなワークロードに対する迅速な対応と解決を実現するために共同サポート・モデルを開発しました。お客様は、Oracleですべてのテクニカル・サポート・リクエストを直接作成します。オラクルは必要に応じてGoogleのサポートに協力を要請します。
オラクルとGoogleは提携して、Google CloudでのOracle Databaseインスタンスのデプロイ、管理、使用における統合的なエクスペリエンスを実現しています。ほとんどの日常業務で、お客様はGoogle Cloudのネイティブ・ツールを使用できます。
Oracle Database@Google Cloudの管理は、OCI上のOracle Exadata Database Serviceと同じです。そのため、Operator Access Controlは適用されません。
AzureのOracle Databaseリソース・プロバイダーを介してプロビジョニングおよび管理されているOracle Database@Google Cloudリソースは、Google Cloudのコンソール、API、SDK、またはCLIから運用および管理できます。
Oracleリソース・プロバイダーによって管理されるリソースと機能は、今後の拡張を計画中です。
詳細は、Oracle Database@Google Cloudのドキュメントを参照してください。
詳細は、Oracle Database@Google Cloudのソリューション・ページを参照してください。