一般製品情報

Oracle Database@Google Cloudについて教えてください。

オラクルとGoogleは、オラクルが管理するOracle Cloud Infrastructure(OCI)上で稼働するOracle DatabaseサービスをGoogle Cloudデータ・センター内で提供するための提携を発表しました。この新しいサービスにより、イノベーションとクラウド移行を加速させ、Oracle Database 23aiのAI Vector SearchやJSON Relational Duality、GoogleのVertex AIやGemini基盤モデルなどの機能を活用してアプリケーションを迅速に構築し、最新化できます。購入、運用、共同サポートにわたるシームレスなエンド・ツー・エンドのエクスペリエンスをご活用ください。

  • Google Cloud内で稼働するOracle Databaseサービスでイノベーションを実現する。
    • Oracle Autonomous Databaseと、Google CloudサービスのGoogle Kubernetes EngineやGoogle Vertex AIなどを組み合わせた、新しいクラウド・ネイティブのアプリケーションを構築できます。
    • Oracle Database 23aiのAI Vector SearchとGoogleのVertex AIさらにGemini基盤モデルを使用して、ビジネス・データと大規模な言語モデルを組み合わせることで、既存のアプリケーションを強化できます。
    • すべてのワークロードおよびデータ形式に最適化された、完全に自動化されたデータベースを1つ使用して、ビジネス需要に迅速に対応します。
    • Oracle Exadata Database Serviceおよび完全に自動化されたOracle Autonomous Databaseのパフォーマンス、可用性、拡張性、セキュリティを、Lookerなどの革新的なGoogle Cloudサービスと組み合わせることで、より深い分析的インサイトを得られます。
  • Oracle DatabaseのワークロードをGoogle Cloudに移行する。
    • オンプレミスのOracle Database&Exadata環境との完全な互換性と、Oracle Zero Downtime Migrationにより、Google Cloudへのデータベース・ワークロードの移行を簡素化できます。
    • OCIで利用可能なOracle Databaseと同等の高いパフォーマンスを実現できるとともに、実績のあるOracleの機能により極めて高い可用性を達成できます。
    • Oracle Autonomous DatabaseとOracle Exadata Database ServiceをGoogle Cloud内で稼働することで、OLTP、データ・ウェアハウス、分析、AI向けに差別化されたExadataの機能を活用できます。
    • Autonomous Databaseの自己管理、自己チューニング、自己スケーリング機能により、データベース管理が簡素化されます。これにより、人的エラーが最小限に抑えられ、運用コストが削減され、セキュリティが向上します。
  • 管理と運用を簡素化する。
    • Google Cloudのコミットメントを利用してGoogle Cloud MarketplaceからOracle Databaseサービスを購入すると、Oracle DatabaseサービスとGoogle Cloudサービスの請求書を一本化できます。
    • 既存のOracle Databaseライセンスを使用し、OCIを直接使用する場合と同じOracle Support Rewardsを獲得します。
    • プロビジョニング、バックアップ、監視などの手動管理タスクを自動化します。
    • Google Cloud Console、API、監視、運用とのネイティブな統合により、管理を簡素化し、安心してビジネスに専念できます。
    • Googleとオラクルからの共同エンゲージメントを通じてサポートが簡素化されます。

どのOracle製品を使用できますか。

Oracle Exadata Database Service、Oracle Autonomous Database Serverless、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceを利用できます。オラクルでは、利用可能な製品を迅速に追加し、この製品ポートフォリオを近日中に拡大する予定です。

Oracle Database@Google Cloudで使用できるオラクルのパーツ番号を教えてください。

部品番号 説明
B95701 Oracle Autonomous Data Warehouse - ECPU - ECPU/時間
B95703 Oracle Autonomous Data Warehouse - ECPU - BYOL - ECPU/時間
B99709 Oracle APEX Application Development - ECPU - ECPU/時間
B95702 Oracle Autonomous Transaction Processing - ECPU - ECPU/時間
B93382 1時間あたりのExadata Cloud Infrastructure - Storage Server - X9M - ホスト環境
B93380 1時間あたりのExadata Cloud Infrastructure - クォータ・ラック - X9M - ホスト環境
B93381 1時間あたりのExadata Cloud Infrastructure - Database Server - X9M - ホスト環境
B95706 Oracle Autonomous Database Storage for Transaction Processing - ギガバイト・ストレージ容量/月
B95704 Oracle Autonomous Transaction Processing - ECPU - BYOL - ECPU/時間
B88847 Exadata Database OCPU - Dedicated Infrastructure - BYOL - OCPU/時間
B88592 Exadata Database OCPU - Dedicated Infrastructure - OCPU/時間
B91628 Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage - Storage - ギガバイト・ストレージ容量/月
B88327 Oracle Cloud Infrastructure - Outbound Data Transfer - 北米、ヨーロッパ、および英国から送信 - ギガバイト・アウトバウンド・データ転送/月
B99708 Oracle Autonomous JSON Database - ECPU - ECPU/時間
B93456 Oracle Cloud Infrastructure - Outbound Data Transfer - 中東およびアフリカから送信 - ギガバイト・アウトバウンド・データ転送/月
B95754 Oracle Autonomous Database Storage - ギガバイト・ストレージ容量/月
B95240 Oracle Database Autonomous Recovery Service - 仮想化GB/月
B91627 Oracle Cloud Infrastructure - Object Storage - リクエスト - 10,000リクエスト/月
B95241 Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service - 仮想化GB/月
B93455 Oracle Cloud Infrastructure - Outbound Data Transfer - APAC、日本、南米から送信 - ギガバイト・アウトバウンド・データ転送/月

その他すべてのOracle Cloud部品番号は、OCIのみで利用できます。

Oracle Database@Google Cloudを利用することで、顧客にはどのような商業的メリットがありますか?

  • Google Cloudのコミットメント:Oracle Database@Google Cloudの購入はお客様のGoogle Cloudのコミットメントに充当されます。
  • Oracle Support Rewards: オンプレミス・ライセンスを持っているオラクルの既存のお客様は、Oracle Support Rewardsの対象となります。
  • カスタム契約条件:Googleとオラクルのお客様はOracle Salesと連携して取引条件を交渉できます。
  • 既存のオラクル・ライセンスを活用:オラクルの既存のお客様は、Oracle Cloud Infrastructureの場合と同様に、Oracle Bring Your Own License(BYOL)からの既存のOracle Databaseライセンスを使用して、Oracle Database@Google Cloudを購入できます。

このサービスはどこで使用できますか。

リージョンの可用性とロードマップについては、Database@Google Cloudのリージョンに関するセクションを参照してください。追加リージョンに関する要件は、オラクルまたはGoogleのアカウント・チームと共有することをお勧めします。

どの世代のOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureがサポートされていますか。

現在のところExadata X9Mがサポートされています。

Oracle Databaseのどのバージョンを使用できますか?

Oracle Database@Google CloudとOracle Cloud Infrastructureで提供されるサービスの機能および定価は同等であるため、OCIで現在サポートされているデータベース・バージョンは、すべてOracle Database@Google Cloudでも参照して使用できます。

このサービスはシングルテナント環境とマルチテナント環境の両方をサポートしていますか。

はい。Oracle Database@Google Cloudは、シングル・テナント環境とマルチ・テナント環境の両方をサポートしています。Google Cloud内で稼働しているOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureは、OCI上で稼働している場合と同様に、専用のExadataコンピュートおよびストレージ・ノードを提供します。

Oracle Database@Google Cloudは、新規および既存のOCIテナンシをサポートしていますか?

はい。テナンシは新規でも既存でもかまいません。オンボーディング・プロセス中に選択できます。Oracle Database@Google Cloudサービスは物理的にGoogle Cloud内に存在するため、既存のOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure環境は物理的にも商業的にも「移動」されません。Google Cloud内に構築された新しいExadataインフラストラクチャは、既存のOCIテナンシから参照できます。

Google CloudリージョンとOracle Database@Google Cloudデプロイメントの間にはどのような関係がありますか?

Oracle Database@Google Cloudとは、オラクルが管理するOCI上で稼働するOracle DatabaseサービスをGoogle Cloudデータ・センター内で提供するサービスです。複数のゾーンと可用性ドメイン(AD)があるGoogle CloudおよびOCIリージョンの場合、Oracle Database@Google Cloudは、OCI可用性ドメインに1対1でマッピングされるゾーンにデプロイされます。

どのようなクローニング機能を使用できますか?

データベースはOCIでプロビジョニングおよび管理されるため、バックアップやクローニングなどの既存のデータベース・ツールを利用できます。

どのようなバックアップ・オプションを使用できますか?

Oracle Database Autonomous Recovery ServiceとOracle Cloud Infrastructure Object Storageは、データベースの自動バックアップに推奨されるバックアップ・サービスであり、お客様のGoogle Cloudのコミットメントに充当されます。

Oracle Database Autonomous Recovery Serviceは、パブリック・オファーとして利用できますか?

いいえ。

請求と経済性

Oracle Database@Google Cloudのサービスの購入方法を教えてください。

Google Cloud Marketplaceでは、Oracle Database@Google Cloudのプライベート・オファーとパブリック・オファーを提供しています。

プライベート・オファーとして、Oracle Autonomous Database Serverless、Oracle Exadata Database Service、Oracle Database Autonomous Recovery Serviceを購入できます。

まず、取引条件についてOracle Salesと連携して交渉します。取引条件は、確認および受諾のために共有されている指示書で形式化されています。それらのサービスをプロビジョニングするには、Google Cloud Marketplaceでプライベート・オファーを購入する必要があります。

Oracle Databaseライセンスが含まれているOracle Database@Google Cloudを購入することも、無制限ライセンス契約(ULA)やOracle Bring Your Own License(BYOL)などの既存のOracle Databaseライセンスを使用することもできます。

また、Oracle Autonomous Database Serverlessは、Google Cloud Marketplaceで直接、パブリック・オファーの従量課金制(Pay-as-you-go)の購入オプションとして購入することもできます。

パブリック・オファーのお客様は、Googleとの関連する財務契約を締結している既存のGoogleのお客様である必要があります。このようなお客様は、オラクルの営業担当を介さずにご自身で、Oracle Database@Google Cloudの取引を開始できます。その後、リクエストはオラクルに送られ、予約と環境のプロビジョニングが行われます。

Oracle Database Autonomous Recovery ServiceはGoogle Cloud Marketplaceでパブリック・オファーとして購入できますか?

いいえ。Oracle Database Autonomous Recovery ServiceはOracle Exadata Database Serviceのバックアップ・サービスです。どちらのサービスもプライベート・オファーとして購入できます。

Oracle Database@Google Cloudで既存のOracle Databaseライセンスを使用できますか?

はい。無制限ライセンス契約(ULA)やOracle Bring Your Own License(BYOL)など、既存のOracle Databaseライセンスを使用できます。

Oracle Database@Google Cloudの顧客はOracle Support Rewardsを利用できますか?

はい。Oracle Database@Google Cloudを使用すると、OCIを直接使用する場合と同じOracle Support Rewardsが適用されます。Oracle Support Rewardsはプライベート・オファーにのみ適用されます。

Oracle Database@Google Cloudの購入はGoogle Cloudのコミットメントに充当されますか?

はい。Google CloudのコミットメントはOracle Database@Google Cloudに使用できます。詳細は、コミットメントと割引のドキュメントを参照してください。

障害時リカバリ・ネットワーク・トラフィックのコストはGoogle Cloudのコミットメントに充当されますか?

通常、ネットワーク帯域幅のコストが発生するOCIのクロスリージョン・トラフィックは、お客様のGoogle Cloudのコミットメントに充当されます(たとえば、リージョン1とリージョン2でOracle Database@Google Cloudを使用してクロスリージョンの障害時リカバリを行った場合、ネットワーク・トラフィックのコストが発生します)。

OCIでは消費量はどのように測定されますか。

プロビジョニングするExadataクラウド・インフラストラクチャ・インスタンスごとに、最初の48時間のインフラストラクチャ消費分に対して課金され、その後は秒単位で課金されます。また、システムに追加する各OCPUは、秒単位で請求され、最小使用期間は1分です。クラウドVMクラスタを終了し、クラウドExadataインフラストラクチャ・リソースを終了しなかった場合、インフラストラクチャ・リソースについては引き続き請求されます。

Autonomous Databaseサーバーレスの使用は、コンピュートとストレージの2つのパラメータの値に従って請求されます。Autonomous Databaseインスタンスのプロビジョニングまたはスケーリングを行う場合に、これらのパラメータの値を選択します。詳細は、「Autonomous Databaseの請求要約」を参照してください。

Google Cloudの顧客にとっての最小購入単位を教えてください。

Oracle Database@Google Cloud内のExadataを購入する場合の実質的な最小単位は次のとおりです。

  • Exadata Cloud Infrastructure - クォータ・ラック
    • 2つのデータベース・サーバーと3つのストレージ・サーバーが含まれる
  • Exadata Database OCPU(状況に応じてライセンス込みまたはBYOL)
    • 最小4つのOCPU
  • 単一データベースおよびストレージ・サーバー単位で拡張可能

Oracle Database@Google Cloud内のAutonomous Databaseを購入する場合の最小単位は2 ECPUです。

Oracle Database@Google Cloudサービスの最低サービス期間を教えてください。

Oracle Exadata Database Serviceでの標準と同じく、各Oracle Database Exadataインフラストラクチャのシェイプ/インスタンスの最小サービス期間は48時間です。

Autonomous Databaseサービスの場合、消費されたECPU時間が秒単位で課金され、最低1分の利用分が請求されます。

詳細は、Oracle PaaS and IaaS Universal Credits Serviceの説明を参照してください。

Oracle Database@Google CloudにFree Tierはありますか?

現時点でFree Tierオプションはありません。

プロビジョニングと移行

Oracle Database@Google Cloudのプロビジョニング方法を教えてください。

Oracle Database@Google Cloud内のOracle Databaseのプロビジョニングは、OCI上のものと同じUIフローやAPI呼び出しなどを使用します。

Oracle Database@Google Cloudへの移行方法を教えてください。

データベース・サービスはOCI上で実行されるため、このサービスへの移行はOCIへの移行と同様です。オラクルでは、Oracle Zero Downtime Migrationなどの自動移行ソリューションや、Oracle Data GuardOracle Cloud Infrastructure GoldenGateといった強力なツールなど、実績のあるデータベース移行方法を提供しています。

Google Cloud Storageからデータベースにデータをインポートできますか?

Oracle Database@Google Cloudは、Google Cloud VPC内で使用可能な標準デプロイメントです。Data PumpなどのOracle Database管理ツールを使用して、Googleデータベース・クライアントとGoogle Cloud Storageからデータベースにデータをインポートできます。

OCIからGoogle Cloudにプロビジョニングできますか?

Oracle Exadata Database Serviceの場合、ExadataインフラストラクチャとExadata VMクラスタはGoogle Cloudから作成する必要があります。Oracle Databaseのホーム、コンテナー・データベース、プラガブル・データベースはOCIコンソールから作成する必要があります。Oracle Autonomous Database ServerlessインスタンスはすべてGoogle Cloudから作成されます。

ネットワークとセキュリティ

Google CloudとOCIの間にはどのようなネットワークがありますか?

Google CloudのOracle Database@Google Cloudデプロイメントとその親OCIサイト間のネットワークは、OCI AD間ネットワーク・インフラストラクチャと同様に、オラクル社内で管理される専用冗長ダーク・ファイバです。Oracle Database@Google CloudとGoogle Cloud間の接続は、冗長ネットワーク・ハードウェアを介してGoogle Cloudネットワーク・インフラストラクチャに直接接続することで実現されています。

Google Cloudデータ・センターとOracle Cloud Infrastructureデータ・センター間はどのように接続されていますか?

Oracle Database@Google Cloudの各デプロイメントはOCI親サイトに接続されます。このリンクは次の目的で使用されます。

  • コントロール・プレーン操作
    • Oracle Cloud Operationsによる、パッチ適用、監視、メンテナンスなどのインフラストラクチャ管理
    • Oracleリソース・プロバイダーのプロビジョニングおよび制御ワークフロー
  • データ・プレーン操作
    • OCI Object StorageへのOracle Databaseのバックアップ(Oracle Databaseからのオプションの自動バックアップの一部として)
    • プライマリ・データベースから他の場所にデプロイされたスタンバイ・データベースへのOracle Data Guard REDOログの転送

ネットワークにスロットル/容量の制限はありますか(たとえば、テラバイト規模のデータをOracle Exadata Database Service on Dedicated InfrastructureからOracle Database@Google Cloudにレプリケートする場合)。

OCI親サイトとOracle Database@Google Cloudインフラストラクチャ間のネットワークは、内部リージョン・ネットワークと見なされるため、トラフィック・コストやスロットリング制限は適用されません。Google Cloudの仮想ネットワーキングに課せられている容量やその他の制限は、引き続き有効です。

Oracle Database@Google CloudからOCIへの接続はOracle Interconnect for Google Cloudを経由しますか?このサービスはOCI-Googleインターコネクトに依存していますか?

いいえ。Oracle Interconnect for Google Cloudは、相互接続を必要とするOracleとGoogle Cloudのサービスをデプロイする際にお客様が使用できるスタンドアロンのOracleサービスです。Oracle Database@Google Cloudはこのネットワーク・リンクを使用しません。

OCI-GoogleインターコネクトとOracle Database@Google Cloudは両クラウドの地理的近接性を活かしています。そのため、今後のリージョン展開で、両サービスの提供地域に大きな重複が生じる可能性があります。

Google Cloudサービスで他のOCIサービスを使用する場合は、Oracle Interconnect for Google Cloudを構成する必要があります。

Google CloudからOCIへのリンクは、バックドア・リンク(OCIまたはGoogle Cloudへのリンク)と見なされる可能性がありますか?

いいえ。Google Cloudのデータ・センターとOCIの親データ・センター間のリンク、管理、トラフィックはオラクルが所有しています。Google CloudとOCIの管理ネットワークは交差していません。Google Cloudは、オラクルが接続するデータ・センター内にあるパートナー転送機器の終端点を越えた部分を認識することはできません。逆に、オラクルもその終端点以降について認識することはできません。ネットワーク・リンクはオラクル内部に存在するものとして扱われます。

プライマリおよびDRデータベース間のディザスタ・リカバリにおけるデータ・レプリケーションの経路を教えてください。

Oracle Data Guard REDOログは、OCIインフラストラクチャ上の顧客管理ネットワークのクライアント・サブネットを介して、プライマリ・データベースからスタンバイ・データベースに送信されます。

  • スタンバイ・データベースが同じOracle Database@Google Cloud可用性ゾーンでホストされている場合
    • REDOログの転送は、Google CloudでホストされているOracle Database@Google Cloudネットワーク・インフラストラクチャに対してローカルです。
    • 複数の異なるOCI VCNを使用している場合、ルーティングでは、ハブとなる仮想クラウド・ネットワーク(VCN)が使用されます。
  • スタンバイ・データベースが別のOracle Database@Google Cloudリージョンでホストされている場合:*
    • REDOログは、親OCIサイトを介してスタンバイOracle Database@Google Cloudインフラストラクチャに転送されます。
    • ハブのVCNへのルーティングにローカル・ピアリング・グループが使用されます。

*アウトバウンド・データの転送コストが発生します。

OCIへの接続に障害が発生した場合はどうなりますか。引き続きデータ・プレーンは実行され、データにアクセスできますか。

既存のExadata Database ServiceとAutonomous Databaseのデプロイメントは引き続き機能しますが、リソースの作成、更新、削除はできなくなります。OCIベースのサービスに依存するプロセスやプロシージャ(OCI Vaultのキーの参照やデータベースのバックアップなど)は、すべて失敗します。

Exadata Database ServiceとAutonomous Databaseのデプロイメントは機能していますが、OCIからGoogle Cloud Monitoringに転送されるメトリックとログは遅延します。

コントロール・プレーンのすべての機能は使用できなくなります。

DRGに更新したり、更新をリクエストしたりできますか。

OCIとGoogle Cloudネットワーク・リソース間のリンクを提供するために使用される動的ルーティング・ゲートウェイ(DRG)は、厳密に管理されたサービス仮想クラウド・ネットワーク(VCN)内に配置されており、更新できません。プロビジョニングされたExadata VMクラスタ・リソースは、このDRGに接続されます。特別なルーティング要件がある場合は、ローカル・ピアリング・グループを使用して別のVCNに接続します。次に、ローカルでピアリングしたVCNを、ご自身で管理するDRGに接続できます。このDRGはクロスリージョン・レプリケーションに使用できます(障害時リカバリのためのデータ・レプリケーションに関する質問を参照)。

Oracle Database@Google Cloudと他のOCIサービス間のレイテンシはどの程度ですか?

Oracle Database@Google Cloudでは、Google Cloudで実行されるワークロードが高パフォーマンスかつ低レイテンシであることに重点を置いています。低レイテンシが必要なワークロードがOCIにある場合は、OCIにOracle Exadata Database ServiceまたはOracle Autonomous Databaseをデプロイすることをお勧めします。できる限り、Oracle Interconnect for Google Cloudを使用してOCIサービスとOracle Database@Google Cloudを接続し、低レイテンシのニーズを満たすことをお勧めします。

Google CloudとOCIデータ・センター間のトラフィックは暗号化されますか?

Oracle Database@Google Cloudインフラストラクチャを含むサイト間のすべてのトラフィックは暗号化されます。

Oracle Database@Google Cloud VMクラスタで作成したデータベースは、OCIのボールトに接続できますか?または、Google Cloud Key Managementでキーを管理できますか?

データベースはOCI上で作成されるため、システムによって生成されたキーや顧客が生成したキーは、Oracle Cloud Infrastructure Vaultを使用して格納されます。

データ保護と障害時リカバリ

Oracle Database@Google Cloudで障害時リカバリ(DR)を実現するにはどうすればよいですか?

Oracle Database@Google Cloudは複数のGoogle Cloudリージョンで展開されています。Oracle Data Guardを使用して、クロスリージョンDRソリューションをデプロイできます。

プライマリ・リージョンに対する推奨DRサイズはいくらですか。

Oracle Database@Google CloudインフラストラクチャはOCI上のものと同一のものです。そのため、Oracle Cloud Capacity Analyticsなどの標準のExadataおよびOracle Databaseサイジング・ツールを使用できます。

Oracle Database@Google CloudでGoogle Cloudゾーンを使用できますか?

Oracle Database@Google Cloudは最初、Google Cloudの各リージョン内の1つのゾーンで利用できます。

パートナー

Oracle Database@Google Cloudに関して、信頼できるパートナー・サービス・プロバイダーと契約することはできますか?

はい、コンサルティング・サービスであれば可能です。Oracle Database@Google Cloudは、Google Cloud Marketplaceを通じてお客様に直接販売されており、他の企業やチャネルを通じて購入することはできません。

Oracleサービス・パートナーはOracle Database@Google Cloudの詳細についてどこで確認できますか?

Oracleコンサルティング・サービス・パートナーになることや、Service Expertise指定の資格を得ることに関心をお持ちの場合は、Oracle Partner Network Webサイトで最新情報を確認できます。サービス・プロバイダは、オファリングを直接購入できますが、顧客の代理では購入できません。

運用とサポート

Oracle Database@Google Cloudのサポート・モデルについて教えてください。

オラクルとGoogleは、ミッションクリティカルなワークロードに対する迅速な対応と解決を実現するために共同サポート・モデルを開発しました。お客様は、Oracleですべてのテクニカル・サポート・リクエストを直接作成します。オラクルは必要に応じてGoogleのサポートに協力を要請します。

Oracle Database@Google CloudでOracle Databaseを管理する方法を教えてください。

オラクルとGoogleは提携して、Google CloudでのOracle Databaseインスタンスのデプロイ、管理、使用における統合的なエクスペリエンスを実現しています。ほとんどの日常業務で、お客様はGoogle Cloudのネイティブ・ツールを使用できます。

Oracle Exadata Cloud@CustomerのOracle Operator Access Controlはサポートされていますか?

Oracle Database@Google Cloudの管理は、OCI上のOracle Exadata Database Serviceと同じです。そのため、Operator Access Controlは適用されません。

このサービスは、Google CloudのコンソールまたはAPIから完全に運用および管理できますか?

AzureのOracle Databaseリソース・プロバイダーを介してプロビジョニングおよび管理されているOracle Database@Google Cloudリソースは、Google Cloudのコンソール、API、SDK、またはCLIから運用および管理できます。

  • Exadataインフラストラクチャは完全管理型です。
  • Exadata VMクラスタは一部管理型です。
  • Oracleコンテナ・データベースおよびプラガブル・データベースは、Oracleリソース・プロバイダーによって管理されません。

Oracleリソース・プロバイダーによって管理されるリソースと機能は、今後の拡張を計画中です。

次のステップ

Oracle Database@Google Cloudの詳細なドキュメントはどこで入手できますか?

詳細は、Oracle Database@Google Cloudのドキュメントを参照してください。

Oracle Database@Google Cloudのリファレンス・アーキテクチャはどこで確認できますか?

詳細は、Oracle Database@Google Cloudのソリューション・ページを参照してください。