Alan Zeichick | 開発コンテンツ・ストラテジスト | 2021年9月17日
マルチクラウドは、複数のクラウド・プロバイダが提供する最適なサービスを使用してソリューションをデプロイするクラウド・コンピューティングの戦略です。この戦略は通常、ワークロード、ビジネス、およびデータ・ガバナンスの要件に基づいて行われます。マルチクラウド・ソリューションは、IaaS、PaaS、およびSaaSを密結合または疎結合されたアーキテクチャに統合します。適切に設計されたマルチクラウド・ソリューションを実現するには、ネットワークやパフォーマンス、セキュリティ、運用管理、および総所有コスト (TCO)を考慮する必要があります。
多くの場合、クラウド・プロバイダは、マルチクラウドの提供を促進にするために、セルフサービス・ツールやマネージド・サービスを提供しています。これらのプロバイダは、ネットワーキングなどの専門的な知識を必要とする特定のテクノロジー・レイヤーを実装する複雑さを抽象化することで、マルチクラウド・ソリューションの設計とデプロイを簡素化しています。
マルチクラウドとは、複数のクラウド・サービス・プロバイダーから最適なサービスを使用してソリューションを導入するクラウド・コンピューティング戦略です。この戦略により、ビジネスは各プロバイダーの機能を最大限に活用し、生産性の向上、データ保護、経費削減など特有の目標を達成するためにクラウド設定を変更することができます。
考え抜かれたマルチクラウド戦略は、ネットワーク接続、セキュリティ対策、管理のシンプルさといった要素を考慮します。多くのクラウド・サービス・プロバイダーは、クラウド・ネットワーキングなどの業務を管理することで、クラウド管理を簡素化するサービスやソリューションを提供します。
クラウド・インフラストラクチャの機能と支出の最適化を目指す企業にとって、マルチクラウド・ソリューションは最適なアプローチかもしれません。マルチクラウド・ソリューションの場合、複数のクラウド・プロバイダーにアクセスできるため、ワークロードとデータをそれぞれの機能に応じて最適な環境に導入することができます。以下のソリューションのパターンは、マルチクラウド・コンピューティングを最も効果的に使用する方法を示しています。
マルチクラウドの単一スタック・アーキテクチャでは、2つの異なるクラウド・プロバイダーのサービスが、1つのクラウドのもとでネイティブなサービスとして並行して実行されます。例えば、企業は自社のデータ分析プラットフォームをすぐ隣のデータ・ソースに接続することができます。このアーキテクチャーにより、大量のデータを移動させる複雑さとコストが不要になります。たとえば、ネイティブ・サービスとしてAzureまたはAWSで実行する場合、Oracle Exadata Database ServiceはMicrosoft Power BI、Azure SynapseまたはAmazon RedShift Analyticsと組み合わされて、最高のパフォーマンス、可用性、スケーラビリティを実現します
マルチクラウド・アプリケーションの分割スタック・アーキテクチャでは、アプリケーションのフロント・エンドとデータベースのバック・エンドを異なるクラウド上にデプロイし、低レイテンシかつ高帯域幅のネットワークでスタック間を接続します。現在のWebアプリまたはモバイル・アプリケーションを活用して、高パフォーマンスのデータベースに接続できます。このアーキテクチャは、クラス最高のクラウド製品とクラウド・サービスを活用します。アプリケーションは、Java、PowerBuilder、Go、.NET、JavaScript、Swift、Kotlin、およびその他のプログラミング言語で開発できます。バック・エンドには、Oracle Database、Microsoft SQL Serverデータベース、MySQL、およびその他のデータベースを使用できます。クラウド・プロバイダ間の専用プライベート・ネットワーク接続が必須です。認定されたネットワーク・パートナーは、クラウド・プロバイダ間にネットワーク・クロスコネクトが存在しない限り、接続を設定できます。
マルチクラウドの分析の分割スタック・アーキテクチャでは、データ分析とデータベースを異なるクラウド上にデプロイし、低レイテンシかつ高帯域幅のネットワークでスタック間を接続します。既存のデータ分析を活用して、データソースに近いデータベースに接続できます。このアーキテクチャにより、大量のデータを移動する際のロジスティックス的な複雑さとコストを削減できます。例としては、Microsoft Power BIとAzure Synapse AnalyticsまたはAmazon Redshiftを、OCI Exadata Database ServiceまたはOracle Autonomous Databaseと組み合わせたものがあります。クラウド・プロバイダ間にネットワーク・クロスコネクトが存在しない限り、クラウド・プロバイダ間の専用プライベート・ネットワーク接続を推奨します。
このマルチクラウド・アーキテクチャでは、SaaSまたはERPアプリケーションと、データ分析またはカスタム・アプリケーションを異なるクラウド上にデプロイし、低レイテンシかつ高帯域幅のネットワーク接続を使用します。SaaSまたはERPは、多くの場合、組織のミッションクリティカルなアプリケーションであり、分析機能およびAI/機械学習(ML)とともに、アップストリームおよびダウンストリーム・アプリケーションとシームレスに統合する必要があります。このアーキテクチャを使用することで、組織は柔軟にカスタム・アプリケーションを後付けし、クラウドの境界を越えてイノベーションを行うことができます。Oracle E-Business Suite、SAP、またはMicrosoft Dynamicsと、カスタム・アプリケーションまたはクラウド・データ・レイクハウスの統合がそのよい例です。クラウド・プロバイダ間にネットワーク・クロスコネクトが存在しない限り、クラウド・プロバイダ間の専用プライベート・ネットワーク接続を推奨します。
分散型マルチクラウド・ソリューションは、データベースの有無にかかわらずアプリケーションをKubernetesまたは仮想マシン(VM)にパッケージ化します。このソリューションには、あらゆるクラウドで使用できる柔軟性があります。ユース・ケースとしては、アニメーション・レンダリング、人工知能、機械学習、分析ジョブ、ビデオゲームなどのハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)のようなオンデマンドのワークロードが挙げられます。データベースが必要な場合は、PostgreSQL、MongoDB、またはMySQLが一般的に使用されます。ワークロードは、パフォーマンス、可用性、およびコストに基づいて、異なるクラウド上のKubernetesクラスタまたはVMに動的に水平に分散されます。クラウド・プロバイダ間の専用プライベート・ネットワーク接続または仮想提供ネットワーク(VPN)を推奨します。
本番環境と開発環境を別々のクラウドにデプロイし、VPNで接続します。組織は、現在の開発およびテスト環境を1つのクラウドに保持しながら、パフォーマンス、データ・レジデンシー/近接性、およびコスト上の理由から、複数のクラウドで本番環境を実行します。ワークロードはアプリケーションである場合があります。クラウド・プロバイダ間のVPNを推奨します。
2023年のS&P Globalのマルチクラウド調査では、97%の企業において複数のクラウド・プロバイダーを採用していることが明らかになっています。この調査によると、マルチクラウドのアプローチを支える主要な要因として、コストの最適化、データ・レジデンシー、ビジネスのアジリティが挙げられています。マルチクラウド戦略には、以下のようなメリットがあります。
コストの最適化 | データレジデンシー | ビジネスの俊敏性 |
クラス最高の製品とサービス | 規制コンプライアンス | 高性能 |
ベンダーのロックインがない | ディザスタ・リカバリ | 高可用性 |
マルチクラウド・ニーズを満たす強力なプロバイダは、柔軟性と汎用性を提供しながら、エンタープライズ・ワークロードを運用できる必要があります。高パフォーマンスのワークロード、特定のデータベースまたは仮想化スタックの運用が含まれます。最適な状況では、マルチクラウド環境を使用する企業は、柔軟性を維持し、データ・セキュリティと相互運用性を確保しながら、サービス、価格、およびリソースを最適化できます。そのためにはいくつかの考慮事項がありますが、マルチクラウドを適切に導入すれば、組織の能力を向上させることができます。
マルチクラウドを設計する際には、ネットワークのレイテンシ、データ移動、セキュリティ、オーケストレーション、運用管理について考慮することが不可欠です。
レイテンシ
ネットワーク・レイテンシおよび処理能力は、アプリケーションのパフォーマンスに直接影響します。アプリケーションのレイテンシ要件はさまざまです。1桁ミリ秒という非常に低いレイテンシを要求するものもあれば、2桁ミリ秒のレイテンシーを許容するものもあります。E-Business Suite、PeopleSoft、JD Edwards EnterpriseOne、Siebel、Hyperionなどのデータベースと頻繁にやりとりするアプリケーションでは、アプリケーションとデータベースの間で最適なレイテンシが2ミリ秒未満である必要があります。通常、Java EEとFusion Middlewareアプリケーションは、ミドルティアとデータベースの間で最大10ミリ秒まで許容されます。
これらのアプリケーションでは、常に低レイテンシを実現するために、専用のネットワーク接続が必要です。クラウド・データセンターの物理的な距離も重要な要素であり、40マイル以内でなければなりません。このような種類のワークロードには、データセンターの併設が最適です。APIやデータベースへのリンクなどの統合は、より長いレイテンシを許容することができます。トラフィックはインターネットや仮想プライベート・ネットワークを経由することができます。疎結合のアーキテクチャでは、クラウド・データセンターの物理的な距離はそれほど重要ではありません。
データの移動
大規模なデータがクラウド境界を越えて頻繁に転送される場合、データ・フローの方向性が不可欠になります。通常、クラウド・プロバイダはデータ・イングレスに課金はしませんが、データ・エグレス全てに対して課金をします。データ・エグレス率は、クラウド・プロバイダによって異なります。マルチクラウドの設計を検討する際には、データ転送のコストを考慮することが重要です。また、データの移動時にはデータ・レジデンシを考慮する必要があります。例えば、EUの一般データ保護規則では、すべてのEUデータはEU圏内に留まることが義務付けられています。通信、製造、医療、保険、ソフトウェア・サービス、ITサービス、コンピュータ・サービスなど、一部の業界では、データのローカル性に関する要件が厳しくなっています。
セキュリティ
マルチクラウド環境では、異なるセキュリティ・ツールや複数のベンダーが存在するため、セキュリティ運用が複雑になり、セキュリティ担当者の数が増加し、コストの非効率性、非効率性、不要なセキュリティ・リスクにつながってしまう可能性があります。サイバーセキュリティの強化や、アジリティ、拡張性、効率性の向上を実現する上でテクノロジースタックを見直している企業は、セキュリティが組み込まれた製品やサービスを提供し、サードパーティベンダーとシームレスに統合できるクラウドプロバイダーを探し求めています。クラウドプロバイダーが提供するビルトインのクラウド・セキュリティ・サービスと、プロバイダーや共通のイベントモデルを統合して大規模なアラート処理を行う事前構築済みのAPIやクラウド・プロバイダーのパートナーシップを組み合わせて、階層型のセキュリティ戦略によってアプローチを簡素化することができます。
オーケストレーション
マルチクラウド・アーキテクチャをデプロイおよび管理する方法は非常に重要です。各クラウドには独自のツールやワークフローがあります。これにより、ITチームがさまざまなテクノロジーのエキスパートにならなければならないという大きなプレッシャーが生まれます。クラウド間で動作する自動化ツールの選定は必須です。自動化ツールは、ネットワーキング、セキュリティ、継続的インテグレーション、継続的デリバリー(CI/CD)などに利用できます。たとえば、Infrastructure as Code は、可用性、拡張性、柔軟性、コストの最適化を最大化するために不可欠なものです。同時に、ゼロトラスト・セキュリティの実装、アクセス制御、セッション管理には、セキュリティツールが欠かせません。
自動化ツールは、マルチクラウドの導入・運用管理において重要なコンポーネントです。自動化ツールを選択する際には、現在のオンプレミスのテクノロジー・スタック、ツール、ITチームのスキルセットなどを考慮する必要があります。ツールは、マルチクラウドやハイブリッド・クラウド環境で動作する必要があります。ワークフローに追加するには、通常、最もスキルを持った人員が必要です。
業務管理
業務管理には、サポートへのアクセス、監視とアラート、パッチ適用の更新、規制コンプライアンスおよびガバナンスが含まれます。クラウド・プラットフォーム間で標準的な手法や手順を確立することは、非常に重要です。クラウドの運用モデルを標準化することで、人材、プロセス、ツールにまつわるマルチクラウドの障壁に効率的に対処することができ、生産性、継続的なセキュリティ、一貫性、およびインシデント解決の迅速化にも不可欠なものとなっています。たとえば、サポート担当者がシングル・サインオン(SSO)アカウントとアクセス・ポイントを使用して、すべてのクラウドへのアクセス、自動チケットのアラート、1つのチケットシステムでの統合を行う、といったことがあります。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)では、マルチクラウド・ソリューションの導入を簡素化するための複数の製品およびサービスを使用できます。
Oracle Database@Azure
オラクルとマイクロソフトは、オラクルが管理するOCI上およびMicrosoft Azureデータセンター内で実行されるOracle Databaseサービスを提供するため、パートナーシップを拡大しました。Oracle Database@Azure の一般提供を開始Microsoft Azure上のOracle Databaseサービスで、イノベーションとクラウド移行を加速Oracle Database 23ai AI Vector SearchやAzure AIサービスなどの機能を活用して、アプリケーションを迅速に構築し、最新化できます。
Oracle Interconnect for Microsoft Azure
Oracle Interconnect for Azureは、組織にOracle Cloud InfrastructureサービスとMicrosoft Azureサービスの相互運用性を含むマルチクラウド環境への簡単な移行パスを提供します。基本的なIaaSからPaaS、Oracle Databaseまで、シームレスに統合されていることで、OCIとMicrosoft Azureの長所を活かしたイノベーションを実現できます。2つの主要なクラウドプロバイダー間の低遅延のプライベート接続は、投資収益率を最大化しながら、柔軟なイノベーションをもたらします。相互接続の価格はポートベースで、データ転送に対する追加料金は発生しません。
Oracle Database@Google Cloud
オラクルとGoogle Cloudは、オラクルが管理するOCI上で、Google Cloudデータセンター内で実行されるOracle Databaseサービスを提供するために提携しました。Oracle Database@Google Cloudの一般提供を開始Google Cloud内で稼働するOCI Oracle Databaseサービスにより、イノベーションとクラウド移行を加速できます。Oracle Database 23ai AI Vector SearchやGoogleのVertex AIなどの機能を使用して、アプリケーションを迅速に構築し、最新化します。
Oracle Interconnect for Google Cloud
Oracle Interconnect for Google Cloud は、OCIサービスとGoogle Cloudサービス間の相互運用性をサポートするマルチクラウド環境への簡単な移行パスを組織に提供します。基本的なIaaSからPaaS、Oracle Databaseまで、シームレスに統合されていることで、OCIとGoogle Cloudの長所を活かしたイノベーションを実現できます。また、2つの業界をリードするクラウド・プロバイダー間の低レイテンシ・プライベート接続は、柔軟なイノベーションをサポートするとともに、投資収益率を最大限に高めるよう支援します。相互接続の価格はポートベースで、データ転送に対する追加料金は発生しません。
Oracle HeatWave MySQL on AWS
Oracle HeatWave MySQL on AWSは、機械学習を利用した自動化および組込みの高度なセキュリティ機能を備えたAWSコンピュート上のOCIのフルマネージド・データベースです。ETLを重複させることなく、1つのMySQLデータベース・サービスでOLTPとOLAPを実現します。MySQL HeatWaveは、モデルや結果の説明とともに、自動化されたデータベース内MLを提供します。Amazon Ads、Amazon Aurora、AQUA for Amazon Redshift、Snowflakeで開発されたアプリケーションと完全な互換性があります。
OCI統合サービス
Oracle Cloud Infrastructure 統合サービスは、あらゆるアプリケーションとデータ・ソースを連携させて、エンドツーエンドのプロセスを自動化し、集中管理します。デフォルトのアダプタとローコードのカスタマイズによるさまざまな統合によって、クラウドへの移行を簡素化するだけでなく、ハイブリッドとマルチクラウドの運用を効率化します。
Oracle Cloud Infrastructure GoldenGate
OCI GoldenGate は、マルチクラウドやハイブリッド・クラウド環境におけるデータベースからのデータの移行、統合、オフロードをリアルタイムで行うサービスです。データベースには、Oracle Database Cloud Service、Oracle Big Data Cloud Service、Oracle MySQL Cloud Service、およびOCI GoldenGateでサポートされるあらゆるデータベースが含まれます。OCI GoldenGateを使用すると、インフラストラクチャやプラットフォーム要件を設定しなくても、クラウドでGoldenGate環境を迅速に構成できます。
Oracle API Gateway
APIゲートウェイ・サービスを使用すると、ネットワーク内からアクセスできるプライベート・エンドポイントを使用してAPIを公開できます。インターネット・トラフィックを受け入れる場合はパブリックIPアドレスを使用してAPIを公開できます。単一のAPIゲートウェイを使用して、複数のバックエンド・サービス(ロード・バランサ、コンピュート・インスタンス、OCI関数など)を単一の統合APIエンドポイントにリンクできます。Oracle API Gatewayサービスは、OCI Identity and Access Managementと統合されます。Oracle API Gatewayを使用すると、マルチクラウドおよびハイブリッド・クラウド・デプロイ内の他のサービス・クライアントにサービスを公開できます。
Oracle Data Safe
Oracle Data Safe により、データの機密性の把握、データ・リスクの評価、機密データのマスク、セキュリティ管理の実装とモニタリング、ユーザー・セキュリティの評価、ユーザー・アクティビティのモニタリングをすべて統合的なコンソールで行うことができます。これらの機能は、マルチクラウドやハイブリッドクラウド環境におけるOracleデータベースの日常的なセキュリティ要件とコンプライアンス要件の管理を支援します。
Oracle Cloud Observability and Management Platform
Oracle Cloud Observability and Management Platformを使用すると、フルスタックの可視性、事前構築された分析、および自動化を使用して、マルチクラウド・アプリケーションおよびインフラストラクチャ環境の監視、分析、および管理を行うことができます。機能には、アプリケーションとインフラの監視、ログ記録、トラブルシューティング、データベースの監視と管理、インフラストラクチャのリソース管理などがあります。
あらゆる規模の企業が固有のニーズを持っており、マルチクラウド戦略の一環としてIaaSプラットフォームを提供するためにオラクルのクラウド・インフラストラクチャを利用しています。以下は、オラクルのマルチクラウドのお客様による成功事例のほんの一部です。
Veritas Technologiesは、マルチクラウド・データ管理のリーダーであり、80,000社以上の顧客のデータ保護、回復容易性、およびコンプライアンスの確保を支援することで、サイバー攻撃に対する回復性を提供しています。Veritasでは、大部分がOracle Databaseの構造化データであるような2ペタバイトのデータを多数のソースから取り込んでいます。Veritasでは、OCIマルチクラウド・マネージド・サービスを使用してソースのデータを分析し、リアルタイムのインサイトを提供しており、増分データ・コピーを日々使用しながら、20倍のパフォーマンス向上を達成しています。
Murad社は世界的に有名なスキンケア・ブランドであり、科学に基づく治療法と製品で他社との差別化を図っています。同社は、その複雑なビジネス・モデルには、ERP、サプライチェーン管理、プランニング、およびビジネス・インテリジェンスの各プラットフォームにわたるバックオフィス業務の高速化が必要であることに着目しました。また、コストを削減し、ハードウェア管理を軽減するだけでなく、ビジネス継続性を向上しようとしていました。最終的にMurad社は、AWSと連携するマルチクラウド・ソリューションの一部としてOracle Cloud Infrastructureを統合し、20%から30%のパフォーマンス改善を実現しました。
TIM Brasilは、ブラジル全土の5,000万人以上の市民に高速のモバイルおよびブロードバンド・サービスを提供する大手通信会社です。TIMは、マルチクラウドのアプローチを選択して、カスタマー・エクスペリエンスに直接影響を与えるアプリケーションの変革を推進しました。同社は、OCIとAzureの両方を最大限に活用するために、Oracle Interconnect for Microsoft Azureを選択しました。TIMは、8,000件のワークロードと16ペタバイトのストレージをクラウドに移行し、カスタマーサービスの問い合わせ処理に要する時間を50%削減しました。
マルチクラウド環境は、多くのクラウドベースのサービスやソリューションが存在する世界で、価格、パフォーマンス、アジリティのバランスをとる上で、多くの場合において企業における正しい選択です。Oracle Cloud Infrastructureは、堅牢なマルチクラウド・ソリューションをサポートするため、管理を簡素化するだけでなく、統合の複雑性とセキュリティ・リスクを最小限に抑制できます。
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