Oracle Cloud Infrastructure(OCI)サービスゲートウェイは、インターネットを横断することなく、1つのゲートウェイを介して仮想クラウド・ネットワーク(VCN)またはオンプレミス・ネットワーク内から同時に複数のOracle Cloud Servicesにプライベートかつ安全にアクセスできます。パブリックIPアドレスを介してアクセスされたサービスは、VCNの終了時にインターネット・ゲートウェイではなく、OCIサービスゲートウェイを介してルーティングされます。
パブリック・サービスとの通信時でも、データがOCI内に留まるようにします。OCIサービスゲートウェイは、パブリック・サービスへの同時プライベート・アクセスを実現し、すべてのトラフィックをパブリック・インターネットから保護します。
Oracle Cloud VMware Solution、OCI Compute、Oracle Functions、OCI DNS、OCI Object Storage、Oracle Autonomous Data Warehouseなど、OCIで提供されるサービスの半分以上がOCIサービスゲートウェイ経由で利用できます。完全なリストを参照してください。
OCIサービスゲートウェイは追加料金なしでご利用いただけます。1時間当たりの接続料金やバイト単位のデータ処理料金はかかりません。通常、他のクラウド・プロバイダーは同様のサービスに対して料金がかかります。
サービスゲートウェイは、リージョナル・サービスとしてVCN内に存在します。VCNごとに1つのみ必要です。各サービスゲートウェイは、OCI内で50を超えるディスクリート・サービスにアクセスできます。
OCIサービスゲートウェイを構成して、OCI Object Storage、OCI DNSなどの目的のサービスまたはサービスにアクセスします。
サブネットのルーティング・テーブルを更新して、目的のサービスまたはサービスのトラフィックをサービスゲートウェイに送信します。OCIサービスゲートウェイには、IPアドレス自体は必要ありません。
VCN内のリソースは、サービスゲートウェイを介して目的のサービスと自動的かつ透過的に通信します。オンプレミス・ネットワークのリソースは、仮想プライベート・ネットワークまたはFastConnect専用回線(プライベート・ピアリング)を経由して動的ルーティング・ゲートウェイに移動し、さらに同じVCN内のサービスゲートウェイに移動します。ネットワーク・トラフィックはOCI内に留まり、パブリック・インターネットを横断しません。
より多くのサービスが必要になった場合、サービスゲートウェイとルーティング・テーブルは、以前の設定を妨げることなく変更できます。
この図は、OCIサービスゲートウェイの一般的な使用例における、リソースと接続の論理レイアウトを示しています。
インターネット・ゲートウェイ、動的ルーティング・ゲートウェイ、サービスゲートウェイが接続された仮想クラウド・ネットワーク(VCN)を含むOCIリージョンが示されています。
仮想クラウド・ネットワーク(VCN)には、仮想マシン・リソースを持つパブリック向けのサブネットが含まれています。仮想マシンは、インターネット・ゲートウェイを経由してインターネットにアクセスできます。
仮想クラウド・ネットワーク(VCN)には、仮想マシン・リソースを持つプライベート・サブネットも含まれます。
リージョン内には、Oracle Services Networkと呼ばれるオラクル・マネージドのリソースのグループがあります。これには、OCI Object Storageとデータベース・サービスが含まれます。Oracle Services Networkには、リージョン内のネットワークを離れることなく、サービスゲートウェイを経由してアクセスできます。
プライベート・サブネットのリソースは、サービスゲートウェイを経由してOracle Services Network内の対象のサービスにアクセスできます。オンプレミスにあるリソースは、パブリック・インターネットを経由せずに、動的ルーティング・ゲートウェイへのプライベート接続を経由し、次にサービスゲートウェイを経由してOracle Services Networkに到達することもできます。
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* OCIサービスゲートウェイでは、従量課金またはユニバーサル・クレジット契約として、いずれかの有料OCIアカウントが必要です。