日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、執行役 最高経営責任者:フランク・オーバーマイヤー)は本日、水・環境分野の総合エンジニアリング企業であるメタウォーター株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:中村 靖)が、オラクルがクラウドで提供するビジネス・アナリティクス「Oracle Analytics Cloud」などを採用し、上下水道事業者向けに水処理施設の運営・管理を行う「ウォータービジネスクラウド(以下、WBC)」に蓄積されたデータの利活用に関する実証実験(PoC)を開始したことを発表します。具体的には、上下水道事業を行う各地方自治体や事業受託企業がWBCを利用しながら、各種装置・設備の障害に対する予兆検知、原因の特定を柔軟かつ迅速に行えるサービスのPoCを行います。
メタウォーターが2011年に開始したWBCでは、上下水道施設における機器の広域監視や保守点検などに関するさまざまなサービスを提供しています。上下水道事業者へのさらなる付加価値創出を目的に、WBCに蓄積されたデータから、複数機場や過去の発生事象との比較などをより柔軟に行い、サービス間を横断的に連携できる仕組みやリアルタイム・データを活用できるサービス基盤の構築を計画しています。このPoCに「Oracle Analytics Cloud」などのオラクルのクラウドサービスを活用し、蓄積された点検・監視・設備データと天候や降水量などの気象オープンデータとの相関関係を可視化・分析します。
今回、「Oracle Analytics Cloud」などのクラウドサービスを採用した主な理由は以下のとおりです:
- 主にWBCの蓄積データをデータベース・クラウド「Oracle Database Cloud」にセキュアに集約し、「Oracle Analytics Cloud」で可視化する検証を素早く実行
- 「Oracle Analytics Cloud」の多彩なビジュアル表示機能による、外部地図連携画面を迅速に作成
- 日本オラクルのコンサルティング・サービスが、WBCのデータ構造を理解し、効果的な相関関係の可視化を提案。また、他社サービスを利活用し、オラクルのクラウドと連携できる全体のアーキテクチャを構想
メタウォーターは2018年3月中にPoCを完了する予定です。同社 事業戦略本部 WBCセンター ソリューション開発部 マネージャーの浦谷 貴雄氏は、WBCへの追加サービスの取り組みとして、次のように述べています:
「障害アラート発生情報と実際の対応結果の双方のデータを保持し、傾向分析することで、現場判断のためのナレッジを蓄積します。また、障害発生情報を地図上に正確にマッピングしていくことで、地域特性など全機場に関しての傾向を分析することもできます。さらに、通信機器や監視機器の設置に関する設置日、交換日、製品バージョンなどの情報を増やすことで、機器毎の特性分析、故障予測から未然予防といったデータ活用を実現することができます。」
日本オラクルについて
オラクル・コーポレーションの日本法人。「beyond your cloud >commit;」をスローガンに掲げ、広範かつ最大限に統合されたクラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォームなど、データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウドサービスの提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一 部上場(証券コード:4716)。URL www.oracle.com/jp
オラクルについて
Oracle Cloudは、ERP、HCM、Customer Experience (CX)を網羅した広範なSaaSアプリケーションに加え、業界最高水準のデータベースを含む Platform as a Service (PaaS)、Infrastructure as a Service (IaaS) を米州、欧州、アジア全体にわたるデータセンターから提供しています。 オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
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