日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、執行役社長 最高経営責任者:フランク・オーバーマイヤー、以下 日本オラクル)は本日、地方自治体向けICTソリューションを提供する株式会社 ジーシーシー(本社:群馬県前橋市、代表取締役社長:松下 弘明、以下 GCC)が、同社が提供する自治体向けクラウド・サービスの基盤にオラクルのエンジニアド・システム製品群の採用を拡充したことを発表します。
GCCは、関東を拠点に、市区町村、県などの地方自治体や公共団体における業務全域を網羅するパッケージ・システムや受託開発システムを提供しています。従来、システムを提供する自治体ごとに異なるサーバーをホスティング・サービス、オンプレミス形式で提供してきましたが、サービス・プラットフォームのクラウド化に向けて、提供するシステムの基盤を自社データセンターに集約するプロジェクトを2016年から開始しています。第一期のクラウド・サービスへの移行では統合データベース基盤としてオラクルの高速データベース・マシン「Oracle Exadata Database Machine(以下Oracle Exadata)」および「Oracle Multitenant」を採用し、100以上のデータベースを自社データセンターに統合し、2016年9月より自治体クラウド・サービスとして自治体に展開しています。
また、2019年より第二期の自社データセンターへの統合プロジェクトを開始しています。本プロジェクトでは、初期のプロジェクトにおける「Oracle Exadata」および「Oracle Multitenant」などのデータベース・オプション機能の優れた性能、高いセキュリティ、そして今後のシステム強化にも耐えうる拡張性の向上と信頼性を評価し、採用の拡充を決定しました。
マルチテナント機能を活用した環境では、データベース・クラウド基盤に着脱可能(プラグ/アンプラグ)な多数のデータベースを、独立性を担保しながら運用することができます。マルチテナント機能を活用した複数データベースの統合により、それまで個別のデータベースごとに行っていたバックアップ、パッチ適用などの運用を一括実行することが可能となります。また、第二期のプロジェクトでは、「Oracle Database」のオプション機能も拡充し、強力な暗号化機能や、機密データへのアクセス制御を可能にし、さらに強固なセキュリティ基盤を構築します。第二期の展開では、新たに50以上のデータベースを自社データセンターに統合し、2019年10月より稼働予定です。
なお、お客様の重要なデータの保護とバックアップ・リカバリの標準化を目的に、「Oracle Database」のデータを保護し、データ損失を限りなくゼロに抑えるとともに比類ない効率性と拡張性をもたらすエンジニアド・システム製品である「Zero Data Loss Recovery Appliance」、バックアップ・ストレージ基盤として「Oracle ZFS Storage Appliance」、オラクルのテープ・ストレージ「Oracle StorageTek SL150」を第一期に引き続き採用しています。
今回の採用拡充にあたっては、日本オラクルのコンサルティング・サービスによるパフォーマンス検証も実施、その結果、「Oracle Exadata」、「Oracle Database」を中心としたオラクルのソリュ-ションの組み合せによる、優れた処理性能、高可用性、高セキュリティおよび信頼性の向上が確認されています。
GCCでは、今回のデータベース・クラウド基盤の構築を機に、地方自治体向けサービス・プラットフォームのクラウド化を推進していきます。既に、Javaアプリケーション開発・実行環境の「Oracle Java Cloud」、および仮想マシン環境やストレージをクラウド提供するオラクルのInfrastructure as a Service (IaaS)「Oracle Cloud Infrastructure」、さらに自律型データベース「Oracle Autonomous Database」の「Oracle Autonomous Data Warehouse」および「Oracle Autonomous Transaction Processing」を活用し、検証を開始します。クラウドによるスピードと柔軟性に加え、自律型データベースによるより簡単な構築と運用が可能となり、新たなシステムに必要とされる有効なアーキテクチャを早期に見極められることが期待されています。
日本オラクルについて
オラクル・コーポレーションの日本法人。「beyond your cloud >commit;」をスローガンに掲げ、広範かつ最大限に統合された クラウド・アプリケーションおよびクラウド・プラットフォームなど、データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービスの提供と、それらの利用を支援する各種サービスの事業を展開しています。2000年に東証一 部上場(証券コード:4716)。URL www.oracle.com/jp
オラクルについて
Oracle Cloudは、セールス、サービス、マーケティング、人事、経理・財務、製造などを網羅する広範なアプリケーション群、「Oracle Autonomous Database」に代表される、高度に自動化され、高いセキュリティを備えた第2世代インフラストラクチャを提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
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