Aegeaは、Oracle Cloudを使用して市場投入までの期間を90%短縮し、データ分析を40倍高速化

このブラジルの衛生関連企業は、Oracle Cloud Infrastructureによって拡張性を実現し、Analytics Cloudを活用して自社の急速な成長に対応しています。

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当社のビジネスは急速に進化しています。Oracle Cloud Infrastructureによって実現される拡張性は、当社の成長を加速させるための基盤となっています。

Eduardo Portes氏Aegea、ITマネージャ

ビジネス課題

2010年に設立されたAegea Saneamientoは、12の州で2,000万人を超える住民にサービスを提供する、ブラジル最大の民間の衛生関連企業です。同社は数年間で大幅な成長を遂げ、現在の従業員数は6,000人に上っています。

企業の成長に伴い、同社では回復力と拡張性に優れたITインフラストラクチャ、さらにバックアップと障害時リカバリの必要性が高まっていました。Aegeaの重要な財務システムをOracle Exadataに移行した際は、選択から実装までの過程に丸1年かかりました。テクノロジー・ソリューションのデプロイには、より迅速なアプローチが必要であることは明白でした。さらにAegeaのオンプレミス環境についても、その維持作業に1週間で最大8時間もの時間が必要になっていました。

Aegeaのもう1つの優先課題は、インフラストラクチャのニーズについてより正確な予測を立てることでした。具体的には、時間の経過とともに予想を超える業務量が頻発すると想定されるため、インフラストラクチャ環境のアドバンストプランニングからの脱却を希望していました。

さらにAegeaでは、データ分析が最大限に活用されていませんでした。情報の大部分がサイロ化されているために、履歴データの連結が行われず、エラーが発生しやすい、時間のかかる手動での分析に依存していました。

Oracle Cloudでは、スケールアップとスケールダウンをオンデマンドで行うことができます。インフラストラクチャのニーズを予測して何年も前から予算を立てるのではなく、ビジネスに集中し、消費するものにのみ費用を投じることができます。

Eduardo Portes氏Aegea、ITマネージャ

AegeaがOracleを選んだ理由

Aegeaは、11年前からオラクルを利用しています。Oracle Exadataのオンプレミスシステムを使用していたため、すでに高性能データベースに精通していました。Oracle Cloud Infrastructureの消費ベースの価格設定への移行によって、同社の支出モデルは資本支出(CapEx)から、インフラストラクチャのニーズに応じて資金を投入する運用支出(OpEx)に変化しました。これにより、Aegeaが拡張に投じることができる自由資本が増加するだけでなく、市場投入までの期間も短縮されています。

Aegeaでは、Oracle Autonomous Databaseでコア運用アプリケーションを実行する概念実証の成功によって、OCIのパフォーマンスと使いやすさをシミュレートすることができました。その結果、同社は実装を進めることを決定しています。

結果

Aegeaは、Oracle Autonomous DatabaseOracle Analytics Cloudを使用して重要なワークロードをOCIに移行することにより、オンデマンドの拡張性とより優れた分析機能を手に入れています。システムをオンプレミスで管理する場合とは対照的に、数回クリックするだけでコンピュート・インスタンスを追加してOCIをスケールアップできます。Aegeaでは、ハードウェアの調達とプロビジョニングによってインフラストラクチャのニーズを事前に計画する作業が不要になっています。同社は、OCIの使用によって市場投入までの期間が90%短縮されると推定しています。

Oracle Cloud InfrastructureでOracle Autonomous Transaction Processingを使用することにより、請求、ネットワーク・マッピング、ダウンタイムなしの地理参照など、同社の業務ライン全体が強化されています。データ分析の問合せは、Oracle Autonomous Data Warehouseで強化されることによって40倍高速化しました。地理参照とネットワーク・マッピングのためのクラウドデータベースにOracle Spatial Analyticsが導入され、請求環境も高速化しています。さらに、OCIで実行される業務管理ツールによって、パフォーマンスと可用性が大幅に向上しています。

現在、Aegeaの新しいアプリケーションの重要な部分は、オンプレミスツールではなく、Oracleのブラジルのクラウドリージョンにデプロイされています。同社はOracle Cloudを活用して新しいビジネスユニットを統合し、4か月未満でその規模を倍増させています。OCIによって迅速なデプロイメントとオンデマンドの拡張性が実現され、Aegeaの将来的な成長が制限されることがなくなりました。

パートナー

オラクルパートナーのV8は、Aegeaによるフレームワークの設計を支援し、オンプレミスからOCIへの移行を促進して、数か月間の工程をスムーズに進めることを可能にしました。

公開日:2022年4月6日