AirBorn、Oracle Cloudの支援で宇宙ミッションを軌道に乗せる

オラクルは、宇宙機の部品メーカーであるAirBorn社の顧客が、製品の設定、見積依頼、注文を簡単に行えるよう支援しています。
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Oracle CX Service、Oracle CPQ、Oracle CX Commerceを使用すると、何十億通りものパーツの組み合わせから、顧客が必要とする適切な製品群を非常に容易にご提案することができます。

Mike KramerAirBorn社、ソフトウェア・インテグレーションおよびウェブ・アプリケーション担当ディレクター

ビジネス課題

New Horizon Space Probe、Mars Reconnaissance Orbiter、Orionなどの人口衛星や探査機などの宇宙機を軌道にのせることは、AirBorn社の最優先事項の一つです。

宇宙空間のあらゆる過酷な条件に耐えられるよう、さまざまなケーブル、ハーネス、コネクターを製作し、ストレステストを実施しています。しかし、NASA、Raytheon、Lockheed Martinといった宇宙開発を専門とする顧客にとって、宇宙機のミッションをサポートする適切な部品を見つけることは容易なことではありませんでした。というのも、同社のコネクタは、同じ製品群でも2万通りもの組み合わせがあるからです。

AirBorn社のWebサイトにあったデジタル・パーツ・ビルダーを使っても、顧客は印刷されたパーツカタログを見ながら、プロダクト・エンジニアにサポートを依頼し、適切な部品の組み合わせを決めて注文していました。

また、このパーツ・ビルダー・システムは、AirBorn社の生産システムや価格設定システムと統合されていなかったため、同社は4つあるオンプレミスERPシステムのうちの1つに、手作業で注文を入力しなければならなかったのです。製造と調達のチームは、これらのアプリケーションで部品構成表を作成し、注文のコストを計算する必要がありました。

販売・マーケティング担当シニア・バイスプレジデントのRobert Kleinschmidt氏は、次のように述べています。「見積もりの段階で、すでに予定より1週間ほど遅れていました。」

AirBornがオラクルを選んだ理由

AirBorn社は、営業とサービス業務にSalesforce.comのアプリケーションを導入することを検討していたところ、カスタマー・エクスペリエンス・アプリケーションのOracle Cloud CXスイートに注目しました。
 
Airborn社は、オラクルがCXスタック全体でより深い機能を提供していると判断しました。例えば、複雑で特殊な製品ポートフォリオの設定、販売、サービスのための高度なプロセスの自動化などです。

結果

Oracle CX Service を利用することで、AirBorn社の顧客は、ベンダー側のスタッフがほとんど介在することなく、簡単に製品の設定、見積もり依頼、注文を行うことができるようになりました。

これらのセルフサービス機能により、見積もり作成プロセスが最大2週間から数時間に短縮されただけでなく、注文入力時間も数日から数分に短縮され、注文作成と注文処理のエラーが70%減少しました。

AirBorn社は、Oracle CX Commerceの検索エンジンと最適化機能を利用して、すべての印刷カタログをデジタル化し、製品群ごとに自然言語による説明文と一致するキーフレーズの膨大なライブラリを作成しました。

また、AirBorn社はOracle CX Commerceを利用して、新たに開始したストレステスト・サービスを販売しており、顧客は個々のミッションに応じた製品構成をオンデマンドでカスタマイズすることができます。

サービス、セールス、CPQ、バックオフィスの各システムを横断する単一ビューにより、必要な部品の数量をリストアップし、完成したシステムを作って納品するまでのコスト計算を完全に自動化しました。

AirBorn社の顧客がOracle Commerce Cloudで製品を設定し、特別な指示を与えると、アプリケーションは即座に同社のERPシステムの1つに通知し、部品構成表の作成、コスト計算、生産リードタイムの決定、価格設定を行います。

公開日:2020年5月8日