ビジネス課題
1966年に設立されたBofrostは、ドイツと近隣諸国で高級な冷凍食品とアイスクリームの直接販売市場を一貫して構築してきました。ドイツのシュトラーレンに本社を置くこのファミリー企業は、顧客との近さとロイヤルティを常に重視しており、約7,000人の配送ドライバによって支えられています。
現在の市場の期待に応えるために、Bofrostはデジタル変革プログラムを立ち上げ、マルチクラウド戦略を採用しました。同社は、クラウドファーストでベストオブブリードのアーキテクチャという同社のコンセプトに従って、新しいITプロジェクトを柔軟で使いやすく効率的なものにしたいと考えていました。
Bofrostがオラクルを選んだ理由
マルチクラウド戦略の範囲内で、同社はさまざまなプロバイダの成熟度レベルをユーザー視点から簡単に特定できました。同社がレポートや分析を強化するためにデータウェアハウス向けにOracle Exadata Cloud Serviceを選択したのは、以前、オラクルのオンプレミス・テクノロジを使用した際のポジティブな経験が大きく影響しています。Oracle Databaseのテクノロジとパフォーマンスに精通していたため、ITチームにとってスイッチオーバーは容易でした。
Bofrostは、すでに数年前にデータセンターを外注していたため、クラウドへの移行はわずかなステップでした。「クラウドベースの手法は、静的なオンプレミス・ソリューションよりも多くのメリットをもたらすと確信していました。」と、CIOのCatalin Barbulescu氏は述べています。
結果
データウェアハウスをオンプレミスからOracle Exadata Cloud Serviceに移行することは、同社の進行中のマルチクラウド戦略におけるライトハウス・プロジェクトでした。現在、レポートと分析は部門として確立しており、クラウドの活用によってコールセンター、オンラインストア、およびモバイル・アプリケーションでの顧客獲得が成功するようサポートしています。
ユーザーは新しいプラットフォームを使用してデータセットに関するレポート作成や分析を行うことができ、オンプレミスでの作業と比較して、セキュリティ、パフォーマンス、稼働時間が向上しています。「最初の瞬間から、1,000人以上のユーザーと、サイズが25テラバイトに達する約20億件のデータセットに対するパフォーマンスがすでに大幅に向上していることがわかりました。」と、Barbulescu氏は言います。
Oracle Exadata Cloud Serviceアーキテクチャは、部分的なロックダウンの際、クライアントが自宅から食料を注文し始めたときに発生したピーク負荷を柔軟に吸収しました。また、必要に応じて容量を迅速にスケーリングするプラットフォームの機能により、Bofrostは、増加した販売量をスムーズに処理し、著しく負担がかかっていた配送チェーンを安定化することができました。
CPUを追加および削除してパフォーマンスを柔軟に制御するスケーリング・オプションを使用することにより、データウェアハウスからのインテリジェンスの抽出が改善されました。その他のメリットとして、多彩なブラウザベースのステアリングおよび制御オプションがあります。さらに、Exadata Cloud Serviceを採用したことで、同社は、個別のライセンス費用を必要とせずに、最新のハードウェア・テクノロジとOracleソフトウェアスタック全体にアクセスできるようになりました。
もう1つの成功要因は、Oracle Cloudの自動リリース管理によって提供されるセキュリティです。「クラウドベースのソリューションを使用すると、ホットフィックスやセキュリティパッチなどの最新バージョンのパッチを自動的に入手できます。これは、オンプレミスでは見落とされがちな大きなメリットで、あるいは素晴らしいサプライズかもしれません。」と、Barbulescu氏は語ります。