ビジネス課題
北米最大のエントリードアおよびガレージドアのメーカーであるClopayは、米国とカナダにまたがる4つの製造工場と50以上の配送センターを運営しています。
同社のデジタル・トランスフォーメーション、サービス・イノベーション、成長戦略の一環として、Clopayは、アプリケーションとインフラストラクチャの最新化、メンテナンスコストの削減、システム・パフォーマンスの向上、販売店のユーザー・エクスペリエンスの改善を求めていました。Clopayのイノベーション戦略とその目標に沿うよう、市場で入手可能なソリューションを徹底的に評価した結果、同社はOracle Cloud Infrastructure(OCI)を選択しました。
Clopayがオラクルを選んだ理由
Clopayとオラクルのパートナーシップは20年以上前に始まり、この間、Clopayは継続的にオラクルのE-Business Suiteのイノベーションを採用し、そのメリットを享受してきました。Oracle Cloud Infrastructureは、従来のオンプレミスまたはホストされたインフラストラクチャと比較して、信頼性、スケーラビリティ、パフォーマンス、およびセキュリティを一段と向上させることができます。Clopayはすぐにこのプラットフォームを導入し、顧客、特にディーラーに堅牢な機能セットを提供しました。Oracle Advanced Customer Servicesの支援によりOCIへの移行が促進され、Clopayは、システムのパフォーマンスを20%向上させ、コストを25%以上削減できました。
結果
オラクルとClopayは、Oracle E-Business Suite、Oracle Business Intelligence、Oracle Database、およびOracle Demantraで構成される同社の複雑な環境をOracle Cloud Infrastructureに移行し、サポートする長期契約を締結しました。開始から6か月以内に、4つの本番環境にわたって120テラバイトを超えるデータが移行されました。財務面では、Oracle Cloud Infrastructureへの移行により、Clopayの年間運用コストが25%以上削減されました。
また、Clopayは、OCI上でOracle E-Business Suiteを利用することで社内外の関係者にメリットをもたらしました。社内では、リアルタイムの製品構成、価格設定、受注処理、プランニングなどの主要分野で、システム・パフォーマンスが20%向上しました。社外では、ClopayのカスタムiStoreでの処理時間が短縮され、レイテンシが少なくなったため、ディーラーのユーザー・エクスペリエンスが大幅に向上しました。注文システムも、オンライン・ビジネスの2倍の増加に対応できるよう拡張されました。
Clopayは、カスタマー・エクスペリエンス向上のため、テクノロジーへのさらなる投資を続けています。オラクルのプラットフォームと、OCIおよびACSを通じて提供されるサービスは、ビジネス拡大を促進しながら、最新のアプリケーション・スイートの導入を容易にするため、この戦略の不可欠な要素となっています。
パートナー
Clopayは、社内で開発・管理されたアプリケーションを使用しているため、その環境は高度にカスタマイズされています。多くのプロジェクトにおいて、パートナーはClopayチームの延長線上にあり、Oracle ACSと連携して実装を管理し、ハイパーケアやサポートを提供しています。パートナーとOracle ACSは、Clopayチームの一員としてビジネス関係者と直接やり取りを行っており、Clopayのプロセスとその影響について熟知しています。
今回のアップグレードにおいて、Hitachi Vantaraは、E-Business Suite内のカスタムコードを強化し、Clopay向けのカスタマイズをアップデートしました。Evoke Technologies は、アプリケーション機能の品質保証を提供しました。Cybernoorは、Oracle iStore(Oracle E-Business Suiteのモジュール)の機能を改良し、パフォーマンスの改善を提案しました。Peak Business Solutionsは、Oracle E-Business Suiteの構成プロセスに関するコンサルティングを提供しました。