テクノロジの重視
Con Edisonは、24時間眠らない街に電力を供給しているエネルギー関連会社です。同社は、340万人の顧客にサービスを提供するニューヨーク市の電力システムを運用しています。Con Edisonの重要な優先事項には、安全性、オペレーショナル・エクセレンス、カスタマー・エクスペリエンスに加え、グリーンエネルギーへの投資とCon Edisonのビジネスを運営するためのシステムの両面において重要性が増しているテクノロジが含まれます。このようなテクノロジの重視は、Con Edisonが同社の財務システムとプロセスを最新化するのを促進しました。
財務チームの計画および予算策定システムは、Oracle Hyperionなど、高度にカスタマイズされたオンプレミス・アプリケーションによって制約されていました。データの収集と分析のために、手動のプロセスやスプレッドシートでの作業に多くの時間が費やされていました。標準化されていなかったため、異なるチームが連携してデータを簡単に比較することは困難でした。これにより、エンドツーエンドの年間予算編成プロセスの実行には、8か月以上かかっていました。Con Edisonにとって、財務計画プロセスに必要な時間と過度のリソースが同社を阻害していることが明らかになりました。
新たな試み
Oracle Cloud EPMが実装された後、財務チームは、これによって、部門内の計画プロセスが改善されただけでなく、Con Edison内のプロセスを継続的に改善する手段も確保できたことに気が付きました。同社は、Oracle Cloud EPMに組み込まれている標準化されたプロセスを新たに採用し、業務の効率性と有効性を高めることができました。Oracle Cloudは使いやすく、財務チームは計画プロセスの簡素化に成功し、単一のデータモデルで予算、予測、実績を月次ベースで比較する機能を作成しました。Oracle Cloud EPMの事前構築されたプロセスは、8か月の予算編成サイクルを大幅に短縮するのに役立ち、また、Con Edisonがこのツールに四半期ごとの予測を導入し、ローリング予測の時期を設定するのにも役立ちました。これにより、詳細な予算編成に費やす時間を40%削減でき、財務部門ではより大きな組織目標に費やす時間を増やすことが可能になりました。最も重要な点は、すべてがクラウドにあったため、Con Edisonは、パンデミックの中で、このプロジェクトを遂行し、稼動を実現できたことです。
現在、財務チームは強化されたFP&A機能を活用しており、シナリオモデリングの実行やCon Edisonの継続的成長の推進などの戦略的イニシアチブのための時間を確保しています。