ビジネス課題
富士通は、東京を拠点とし、情報通信技術に関する機器とサービスを専門とする多国籍企業です。同社は1935年に設立され、現在、全世界で126,000人以上の従業員が、スーパーコンピューティング、5G、クラウド・コンピューティングなどの重要なテクノロジー・セグメントを中心に革新に取り組んでいます。
ビジネスのグローバルな特性により、富士通では、欧州、アジア、北米の複数の拠点にある多種多様な人事ITシステムを運用しながら、さまざまなスキル・セットを持つ、地理的に分散した人事チームで業務を行っていました。
異なるシステムが多数あるため、富士通のビジネス・リーダーは、リソース、欠員、人材構成、および個人の多様性や人口統計情報などの人事データへのアクセス、データの意味の理解、抽出が難しくなっていました。
富士通は、人事ITスタックの統合を進めるために、一貫性のある共通言語で従業員とエグゼクティブの情報とデータを標準化するプラットフォームを必要としていました。
富士通は、Oracle Cloud HCMを活用して、従業員エクスペリエンスを大きく変革し、情報とデータにアクセスするためのテクノロジー主導の機能を従業員に提供しています。
富士通がオラクルを選んだ理由
富士通は、競合するソリューションではなくOracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)を選びました。これは、Oracle Fusion Cloud HCMなら、単一のプラットフォームで組織全体が従業員情報と人事データを入力し共有できるためです。
成果
富士通は、Oracle Cloud HCMを導入し、人事管理に対する統一的なアプローチを採用した後、ITフットプリントの削減、効率性と費用対効果の向上、報酬とパフォーマンスの管理の効率化、全体的な人材管理戦略の強化を実現しました。
また、富士通のエグゼクティブは、主要な分析とデータだけでなく、各事業部門のデータをモデル化して解釈する機能にもアクセスできるようになりました。Oracle Cloud HCMの導入により、富士通は豊富な人事情報を活用できるようになり、組織全体のリソースと投資がどのように管理されているかをより深く理解できるようになりました。
また、Oracle Cloud HCMは、富士通が、Oracle Cloud HCMのデータ、報酬、パフォーマンス管理モジュールを使用して、同社の経営陣および従業員と情報を伝達および共有するための共通言語環境を開発するのにも役立ちました。複数の国にまたがる業務が多い富士通のマネージャーのために、Oracle Cloud HCMは、人事部門とやりとりするための一貫性のあるエクスペリエンスをもたらしました。
また、富士通はOracle Cloud HCMとともに新しい学習管理システムを導入し、現在、2つのシステムを使用しています。Oracle Cloud HCMは、英国の給与計算システムを含め、特定の国における富士通のローカライズされた給与計算システムにも統合されており、これにより、人事部門内でエンドツーエンドのプロセスを実行できるようになりました。
パートナー
この実装は、富士通独自に契約しているオラクルのコンサルタントが主導し、Oracle Consultingの実践も活用されました。