ビジネス課題
Gallagher社は競争力を維持するために、優秀な人材を採用し、昇進させ、インセンティブを与える必要がありましたが、同社のレガシー人事システムがその作業を困難にしていました。人事業務プロセスはレガシーなグリーンスクリーン・アプリケーションとExcelスプレッドシートに基づき、一部は手作業で行っていました。
保険サービス、従業員福利厚生コンサルティング、グローバル・リスクマネジメント、仲介サービスを提供する同社は、1927年の創業以来、M&Aを通じてグローバルな成長を遂げてきました。同社は過去1年間で49件、5年間で300件の買収を行いました。
現在、Gallagher社は150カ国以上で事業を展開しており、26,000人の従業員の大半が米国、英国、カナダで働いています。しかし、Gallagher社は、大手企業だけでなく、同社が事業を展開している地域に根付いている中小企業とも厳しい競争を強いられています。優秀な人材を採用し、採用後もその人材を維持することは、Gallagher社の競争力を左右する重要なポイントです。
同社は、グローバルな人材管理（HCM）システムに統合し、唯一の真実を提供することを目指していました。すべての運営組織で業務プロセスを最適化し、ワークフローを標準化し、共通かつ最新のユーザー・エクスペリエンスを実現することを目指しました。そして、ビジネスの意思決定を改善するために、リアルタイムの分析が必要でした。
また、同社は、従業員や組織がスムーズかつタイムリーにオンボーディングを体験できるようにする必要がありました。
社員はフィードバックを頻繁に受けることができるようになったので、より早く行動に変化をもたらすことができるようになりました。
Gallagher社がOracleを選んだ理由
Oracle Cloud HCMを評価するにあたり、Gallagher社はすでにクラウドアプリケーションを導入している顧客に会い、彼らの経験について尋ねました。また、オラクルの役員と面談してオラクルの長期的な戦略を確認し、Gallagher社の優先事項と一致することを確認しました。
Gallagher社は、人事担当者が本社からポリシーや手順を更新し、その変更を世界中に配信できるなど、Oracle Cloud HCMには多くの利点があると考えました。Oracle Cloud HCMは、給与、労働時間、確定拠出年金など、各国の規制要件に対応しています。オラクルは四半期ごとにクラウド経由でアプリケーションを更新しており、Gallagher社は常に最新かつ最高の人事プラクティスを反映したソフトウェアを利用可能です。Gallagher社の社員は、セルフサービスで自分のデータを更新することができます。そして、同社は、Oracle Cloud HCMのモジュールを使って、採用から退職までのタスクを自動化することができます。
同社がOracle Cloud HCMを最初に試したのは、報酬制度でした。この制度は日常業務に不可欠なものではなく、ユーザー数も10人程度と少なく、シンプルなプロセスで運用されていたからです。Gallagher社は、クラウド・アプリケーションをオンプレミスのレガシーシステムと並行して運用していました。トライアルは見事に成功し、Gallagher社は本格的な導入に踏み切りました。
結果
Oracle Cloud HCM の導入後、Gallagher社は今後5年間で人事関連の技術コスト全体を30%削減できる見込みです。
同社は、従業員データ約56,000件、7年分の雇用履歴を変換しました。同社は現在、すべての運営組織と国にわたって単一のOracle Cloud HCMの導入を行い、すべての従業員に対して最新のユーザー・エクスペリエンスを提供しています。
Gallagher社は、ビジネスプロセスの標準化、最適化、自動化という目標をワールドワイドで達成しました。
また、年1回の人事評価制度に代わって、頻繁にレビューを行うことで、従業員がより効果的に業務プロセスを改善できるようになりました。
パートナー
Gallagher社は、Oracle Cloud HCMを導入するためにパートナーを徹底的に評価し、機能について議論するために6社からスペシャリストチームを派遣してもらいました。最終的に同社が選んだのは、Gallagher社の求める機能のための必要なスキルを持つCognizant社でした。