Guitar CenterはOCIと共鳴し、パフォーマンスを30%以上向上

米国最大かつ最も多角的な音楽小売業者が、重要なeコマースと受注管理のワークロードをOCIに移行することにより、データセンターを廃止します。

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すべてのクラウドが同じように構築されているわけではありませんが、最も多くのデータを扱うミッション・クリティカルなワークロードには、OCIが最適であることが実証されています。多くのクラウド・プロバイダーが小規模な草の根開発作業や 個別開発者の支援からスタートしたのに対し、オラクルは高パフォーマンスなソリューションを大規模に提供することをDNAとして持っています。

Ravi BalwadaGuitar Center、最高技術責任者

ビジネス課題

「ギタリストに必要なギターは何本ですか」その古いジョークの定番のオチは、「あと1本」です。でも、Guitar Centerの従業員に聞いたら、「はい、是非もう1本ご購入下さい。古いギターは下取りしさせていただいて、こちらのポータブル・アンプもご覧ください。あと、よければレッスンにお申込みください」と言われるでしょう。

その名前に惑わされないでください。Guitar Centerは、ドラム、レコーディング機器、中古楽器、修理、レッスン、楽器レンタルなど、音楽に関連した膨大な種類の商品とサービスを提供しています。アメリカ最大の音楽小売店で、実店舗と複数のオンライン・チャネルでオムニチャネルのカスタマー・エクスペリエンスを提供しています。

2020年初頭、パンデミック関連の店舗閉鎖が進む中、サプライチェーンの課題により、店舗販売による需要への対応力が制限されました。そして、その後の2021年の個人消費の急増により、Guitar Centerは収益の拡大に伴い、需要に応じた規模の拡大が課題となりました。世界的な半導体不足でオンプレミスのコンピューティング容量を増やすことができない中、技術スタッフは需要の変動に合わせてインフラストラクチャと容量をプロビジョニングすることが課題となっていました。さらに、オムニチャネル戦略は、あらゆる取引で利用される可能性のある数千のサービスに対して、無数の新たな攻撃対象領域を生み出しました。そして、データ品質を向上させる必要性が出てきたのと同時に、データベース管理者の人材プールも浅くなりました。

頻度こそ少ないものの、重要な時期にサービスが中断することは混乱をもたらしました。このような混乱から、企業のリーダーはeコマースのワークロードをクラウドに移行することを検討するようになりました。データを活用し、在庫をお客様のより近くに置くことで、受注処理を迅速化し、より深くパーソナライズされたエンゲージメントを実現することが必須条件となりました。クラウド・プラットフォームには、高い弾力性と自己修復機能、技術者を増やす必要のない自律的な機能が必要でした。また、販売に支障をきたす可能性のある予測可能なシステムの脅威に対して回復力を確保するために、セキュリティ機能はクラス最高のものである必要がありました。

システムの効率化により、テクニカル・サポートのコスト全般の削減を実現するとともに、お客様に対する新たなサービスやエクスペリエンスを提供が可能になります。

Ravi BalwadaGuitar Center、最高技術責任者

Guitar Centerがオラクルを選んだ理由

Guitar Centerは、各ワークロードが適切なクラウドに最適化されるよう、マルチクラウド・インフラストラクチャ戦略を提唱しています。Guitar Centerは、Oracle ATG、Vertex、IBM Order Management System Sterling 9.5のアプリケーションワークロードとデータのクラウドへの移行に際し、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とOracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructureを選択しました。

技術的な観点から、Guitar Centerは、最も重要なコア・アプリケーションの弾力的な運用と拡張を可能にすることから、OCIを選択しました。OCIは、弾力性、セキュリティ、スケーラビリティ、リスク低減など、回復力に関連するすべての項目を、費用対効果の高い価格モデルで実現しました。

Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure により、Guitar Centerは、自動アップデートやパフォーマンス監視のための高度な機能など、オラクルがデータベース・テクノロジーに行った最先端の投資を活用することができるようになります。OCIとExadata Database Serviceの組み合わせにより、Guitar Centerは迅速なプロビジョニングと、予測分析やパーソナライゼーションを推進するデータ分析および自動インテリジェンス機能の利用が可能になります。

ビジネスの観点から、オラクルとの提携はGuitar Centerのイノベーションの取り組みを加速させるための最良の選択であると判断されました。オラクルは、素晴らしい移行インフラと関連サービス、そしてエンタープライズ・クラスのサポートとリレーションシップ・マネジメントを提供しました。さらに、オラクルの豊富な人材プールにより、現在のオペレーション、ハイブリッドテクノロジーモデル、マルチクラウド戦略をサポートする能力に関する懸念が払拭されました。

Oracle Exadata Database Serviceを利用することで、Guitar Centerはオラクルがデータベース・テクノロジーに行った大規模な投資を活用することが可能になります。

結果

OCIとExadata Database Serviceに移行した後、Guitar Centerは従来のテクノロジーに阻害されることなく、イノベーションを実現しました。技術チームは、Oracle Cloud Lift Servicesを使用して、Oracle ATG、BI、IBM OMSにおけるeコマースのワークロードをOCIに移行しました。その結果、システムの稼働率は100%、パフォーマンスは30%向上し、お客様に最適なショッピング体験を提供しました。技術スタッフは弾力性を容易に管理し、予測される需要に合わせて迅速に拡張しました。

Oracle Security, Identity, and ComplianceOracle Web Application Firewallにより、全体的なセキュリティが向上しました。OCIのセキュリティにより、技術スタッフは、各取引を完了するために必要な無数のサービスに関わる従業員、顧客、第三者プロバイダーへの適切なアクセスを容易に管理できるようになりました。

Oracle FastConnect は、OCIとGuitar Centerのデータセンター間の高速接続を確保しました。システム・ユーザーは、非常に分散した同社のデータセンター・ネットワーク内で、1秒以下の応答時間を得ることができました。このサービスでは、データ・センターの場所に関係なく、1つの仮想環境でシームレスに連携する専用プライベート広帯域接続を提供しました。特に、同社のテクノロジー・ネットワークとアーキテクチャは、オンプレミスと他のクラウド環境の間でワークロードがシフトすることに伴い常に変化するため、これは非常に重要なことでした。

OCI API Gatewayにより、OCIにより、Guitar Centerはアプリケーションを書き換えずにアクティビティを容易にクラウドに移行でき、システムとサービスの相互接続が容易になります。また、Oracle Cloudの自動化された自己管理機能により、イノベーションを加速するためにサービスやエクスペリエンスをより多く開発していても、技術担当者の負担は軽減されました。さらに、システム停止時間後の顧客サポートに関連する無形のコストを回避しました。

公開日:2023年1月26日

お客様について

Guitar Centerの13,000人以上の従業員は、ミュージシャンやミュージシャン志望者が音楽活動を成功させるための支援に専念しています。