ビジネス課題
ブラジルの160都市でビジネスを行い、1979年の創業以来、300,000戸以上の住宅を販売してきたMRVは、住宅賃貸を担うLuggoを創設しました。
ビジネス・プロセスを簡素化するため、同社は2007年初めにOracleの使用を開始しました。最近では、MRVは包括的なデジタル・レンタル・プラットフォームであるLuggoにOracle Advertising and Customer Experienceアプリケーションを追加しました。カスタマ・ジャーニーを向上させるためのエンドツーエンドのエクスペリエンスを作成する必要がありました。
Luggoは、数週間かかっていたレンタルプロセスを数時間に短縮したオムニチャネルのカスタマ・エクスペリエンスを作成して、ブラジルの長期的なアパートレンタルに変革をもたらしています。対象顧客は、いつでもどこでもモバイル・デバイスから商品やサービスを購入する習慣がある、25歳から35歳のテクノロジーに精通したデジタル・ネイティブの若年層です。
2019年、同社は将来を見込まれるテナントにエンドツーエンドのレンタルプロセスをデジタルで提供する必要があることを認識しました。Luggoは、サービスリクエストや他の通常のテナントニーズも完全にデジタル化したいと考えました。また、同不動産会社では、カーシェアリング、洗濯、清掃などのテナント固有のサービスも提供しているため、これらのリクエストを居住者向けにシンプル化する必要がありました。
Oracle Advertising and Customer Experienceのコネクテッド・エコシステムにより、エンドツーエンドのレンタルプロセスをデジタルで完了できるようになり、ありがたく思っています。パンデミックによってブラジルで物理的な交流が制限されたときも、当社はオンライン業務を行う準備が100%整っていました。
Luggoがオラクルを選んだ理由
長期的なコラボレーションで育まれたLuggoとオラクルの信頼関係こそ、同不動産会社がOracle Cloudを選択した重要な要因でした。
さらに、LuggoはOracle Customer Experienceスイートの深く、幅の広い機能はほかにはないことに気が付きました。Oracle Field Service、Oracle Commerce、Oracle B2C Service、およびOracle Content Managementを、同企業のコネクテッド・カスタマー・エクスペリエンス・エコシステムの実現に役立てられるためです。
結果
オラクルは主要なエンゲージメント・チャネルとして、Luggoがデジタルへと転換し、居住者が自宅にいながら販売プロセスの大部分を実施できるようにすることで、同社の売上高増大に貢献しました。これらの機能により、同不動産会社はパンデミック中であるのにもかかわらず、2020年と2021年に1,000戸を貸し出し、売上を増やすことができました。
同社は、2020年1月に完全デジタル不動産賃貸に向けたパイロット・プロジェクトを開始しました。ブラジル社会がパンデミックによって隔離体制になったとき、企業のビジネスの大部分を担うデジタル・トランザクションが必要となりました。Luggoは2月に最初のデジタル契約を、4月に97%のデジタル契約を結び、その後100%近いデジタル化を実現しました。Luggoの準備が整い、オラクルが大きな役割を果たしたことで、この成長が実現したのです。
Luggoは、Oracle Commerceを使用したシームレスなオンライン・エクスペリエンスにより、レンタルプロセス時間を短縮しました。アパートを借りるのに、最初の訪問から契約までが数週間ではなく数分で済むようになりました。
Oracle Advertising and Customer Experienceでは、居住者向けの新しいセルフサービス機能も提供され、居住者はOracle Field ServiceやOracle B2C Serviceを使用してカーシェアリング、洗濯、清掃などのサービスをデジタルで注文し、スケジュールできるようになりました。
Luggoは、Oracle Cloudを使用することで、フロントオフィスおよびバックオフィスのプラットフォームを拡張できます。同社は今後も成長が見込まれており、ブラジル全域でさらなるアパートの追加がすでに計画されています。
MRV Luggoの取り組みは、Nexus Award: Best CX Ecosystemの第15回 Annual Markie Awardsのファイナリストとして選出されたことで評価されました。
パートナー
LuggoはパートナーであるBExpertと連携し、コネクテッド・カスタマー・エクスペリエンス・エコシステムを実装しました。