ビジネス課題
日本電産モータは、米国、カナダ、メキシコに拠点を持つグローバルなモーター・メーカーです。2017年2月、日本電産は史上最大規模の買収を行いました。買収した企業は、Oracle E-Business Suiteアプリケーションをオンプレミスで運用していました。これに伴い日本電産モータは、わずか16週間という比較的短い期間で新しいデータ・センターに移行する必要がありました。同社は、システム・インテグレーションのパートナーに対し、日本電産のクラウド戦略に合致するプライベート・クラウドやパブリック・クラウドへの移行のオプションを提案するよう依頼しました。
日本電産モータがOracleを選んだ理由
Oracle Cloud InfrastructureのサービスであるExadata Cloud Serviceは、Oracle Real Application Clusters (RAC)をベースに高いデータベースの性能と可用性を組み合わせた、唯一のソリューションでした。また、基盤となるソフトウェア層としてOracle LinuxとVirtualizationを提供し、スタック全体で最適なパフォーマンスを確保しています。この環境では、Oracle Connection Manager、ファイアウォール製品、個別のネットワーク・ドメインなど、いくつかのセキュリティ・オプションが用意されていました。こうした理由から日本電産モータは、他のプロバイダーに比べてOracle Cloud Infrastructureはより優れた価値を提供していると判断しました。
結果
日本電産モータは、スムーズな移行により、Oracle Databaseのライセンスと運用コスト、ストレージ・コストの削減とデータベースのバックアップ時間の短縮を実現しました。また、Oracle LinuxにOracle Cloud Infrastructureサービスを導入することで、重要かつ長時間稼働するバッチ・ジョブのパフォーマンスが15%以上改善しました。
日本電産モータは、Oracle Databaseを各ノード40コアからOracle Exadata Cloud Serviceの12コアまたは24コアにまで集約しました。また、Oracle Cloud Infrastructure上でOracle Linuxのイメージを使用することで、プロビジョニング時間を70%削減することができました。さらに日本電産モータは、CPUのレスポンスタイムを約20%、CPU使用率を約30%向上させ、バックアップ時間を約15%短縮しました。
公開日:2020年7月22日