Siram、Oracle Cloudによりバックオフィス・プロセスと財務計画を改善

Siramは、取引データと予算データをOracle Cloud ERPおよびEPMに移行することで、請求書処理件数を倍増し、データ収集にかかる労力を40%削減しました。

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Oracle Cloud ERPは、十分な情報に基づいてビジネス上の意思決定を行い、会社を効率的に運営するためのリアルタイムデータを当社に提供してくれます。複数のスプレッドシートを使用して手動で検索し、財務の数値を集計していたのは過去のことです。

Mario D’Argenio氏Siram S.p.A.、コーポレートITソリューション・マネージャ

課題

Siramは、エネルギーや水、特別廃棄物の効率的な管理を目的としたイタリアのリファレンスグループであり、持続可能かつ技術革新的なソリューションを通じて生態学的変革により、公共および個人の顧客をサポートしています。イタリアで100年以上存続しており、3,400人以上の専門家が在籍するチームで活動しています。

企業のクラウド戦略であるSATAWAD(Secure, AnyTime, AnyWhere, Any Device、安全かつ時間や場所、デバイスを問わない)に沿って、Siramはデータセンターからクラウド上に主要なビジネスシステムを移行する取り組みに着手しました。このビジネスシステムには、細部までカスタマイズされたERPオンプレミス・ソリューションであるOracle E-Business Suiteが含まれ、オラクル以外のワークロードもいくつか含まれます。

Oracle E-Business SuiteをOracle Cloud ERPおよびEPMに置き換えることで、Siramは運用および管理プロセスを最適化し、オンプレミスのデータセンターにかかるコストを排除し、デジタルセキュリティを強化しました。

Siramがオラクルを選んだ理由

Oracle E-Business Suiteを15年以上使用してきたSiramは、オラクルの製品知識と信頼できるパートナシップに基づいて、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning(ERP)Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management(EPM)を選択しました。また、Oracle CloudはアプリケーションやITインフラストラクチャの最新化に役立つ唯一の有望なクラウド・ソリューションであるとも考えていました。

「オラクルは、唯一の本物のクラウド・ソリューションを提供していました。他の選択肢も挙がりましたが、検討しませんでした」とSiramのコーポレートITソリューション・マネージャ、Mario D'Argenio氏は述べています。

結果

このユーティリティ・サービス・プロバイダは、Oracle Cloudアプリケーションを完全にクラウド内に構築することで、財務計画や予算策定に加えて、総務および会計、購買、注文管理、契約管理の各活動を自動化しました。

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)で実行される新しいアプリケーションのスケーラビリティとパフォーマンスを通じて、Siramは、日々の取引活動を計画と予算策定に統合し、請求処理件数を倍増させながら、財務データの収集、照合、検証に必要な時間を40%削減しました。

Oracle Cloud ERPの調達から支払いまで(P2P)とサプライヤへの買掛金請求書に関するベスト・プラクティスにより、マネージャによる請求書承認が円滑になっています。マネージャは現在、電話やモバイルデバイスですべてのリクエストを処理しており、エラーが発生しやすい手動の作業が削減されました。さらに、Siramは、パンチアウト機能を備えたOracle Cloud Self-Service Procurementを実装し、サプライヤ・サイトにおいて事前交渉済みの価格と配送費用で製品カタログに直接アクセスできるようにしました。その結果、Oracle E-Business Suiteでは年間60,000件であったサプライヤ請求書処理件数が、2021年にはOracle Cloud ERPアプリケーションで110,000件とほぼ倍増しました。

公益事業会社のP2Pプロセスは通常のデータベースバッチ処理を伴っており、その最新化はOracle Cloudへの移行の重要な原動力でした。データがイタリア全土の130の営業単位からOracle Enterprise Database Serviceに自動的に統合され、Oracle Analytics Cloudで簡単にアクセスできるため、Siramのビジネスユーザーは、取引活動とパフォーマンス管理にリアルタイムでアクセスできるようになっており、調達、在庫、プロジェクト、財務および報告の効率が向上しています。

OCIのIntegration Cloud Serviceにより、イタリアでのプロセスの処理が自動化されており、サプライヤはまず請求書を政府機関に送信し、その後、政府機関はサプライヤ請求書をバイヤーにリダイレクトします。

また、OCIへの移行により、Siramは支出を十分に可視化することでコストを管理できるため、ハードウェアやソフトウェアのアップグレードが中途で必要になり、制約を受けることがなくなります。さらに、Siramは、燃料供給管理や経理ソリューションなど、オラクルとオラクル以外のワークロードを接続するためにOCIを使用して、ビジネスプロセスを完全に統合しました。また、セキュリティの構成ミスや未使用のリソースの特定に役立つOracle Cloud Guardにより、会社のセキュリティが強化されています。

パートナー

Siramは、IBMのAS/400プラットフォームからオラクルのデータベース、ミドルウェア、ハードウェアおよびアプリケーションに移行した2006年以降、オラクルパートナーのBusiness Replyと連携しています。Business Replyは、Siramのイタリアにおける拠点全体でOracle Cloud ERPを展開する際に主要なパートナーとなりました。

Oracle ConsultingはEPM実装を主導しました。

公開日:2022年8月3日