ビジネス課題
遺伝子工学用の器具からDNAの配列に使用される酵素に至るまで、Thermo Fisher Scientificは科学者が世界をより良くするのをサポートするツールを提供しています。しかし、最先端の研究を行っている人々をサポートするためには、年間300億ドルの収益を誇る同社は、科学者の変化するニーズを満たす新製品を常に生み出す必要があります。
その成功は新製品のイノベーションを大前提としているため、Thermo Fisher Scientificは年間数万もの新製品を発売しています。この成長とイノベーションをサポートするために、チームは、常に設計および製造されるすべての新製品をサポートできるクラウドベースの製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウェアシステムを探し始めました。
同社は過去14年間で大きな成長を遂げています。20社の企業を買収し、現在は8万人を超える従業員を擁しています。社内に24の部門があるリーダーシップチームは、これらのビジネスユニットに1つのアプリケーションで導入でき、新製品の市場投入までの期間を短縮できるPLMシステムを求めていました。
Thermo Fisher Scientificがオラクルを選んだ理由
多くの選択肢を評価した後、Thermo Fisher Scientificは、Oracle Cloud Product Lifecycle Managementをプロセス変更と組み合わせることで、同社の新製品発売のスピードを大幅に早めることができると確信しました。同社が最も期待した特長の1つが、Oracle Cloud PLMの四半期ごとの自動更新です。それは、更新によって新機能の安定した提供が確保され、ソフトウェアが最新の状態に保たれるためです。オンプレミスのPLMシステムからクラウド・ソリューションへの移行で同社の決定のもう1つの決め手となったのは、スケーラビリティでした。Oracle Cloud PLMでは、世界中の多くのビジネスユニットで従業員の作業を管理できることがその理由です。
結果
Oracle Cloud PLMへの移行により、Thermo Fisher Scientificは毎年可能な製品発売の数を大幅に増やすことができました。「当社の目標は、Oracle Cloud PLMを活用して、最大5万SKUを数週間で同時に立ち上げられるように設計することでした。これには、当社のオンプレミスシステムでは最大9か月は要していました」と、Thermo Fisher Scientificのデータ管理ディレクターであるJohn Moran氏は述べています。
世界中の5,800人を超える従業員が新しいクラウド・アプリケーションを使用している、またはその影響を受けている中、Oracle Cloud PLMは、スケーラビリティの高いシステムに対する同社のニーズも満たしています。新製品の導入が重要となる企業にとって、規模とスピードの両方を備えることは、絶え間なく変化するバイオテクノロジー業界に貢献するうえで不可欠です。
パートナー
Thermo Fisherは、Oracle Cloud PLM内の製品マスターデータ管理(MDM)機能の実装をサポートするためにBirlasoftを選びました。Birlasoftは、ロードマップの開発と、製品の商品化プロセスを合理化する戦略の構築をサポートしました。