Parallel Execution

オラクルでのパラレル実行

Oracle Database 19cは、以前のリリースが備えていた業界トップクラスのスケーラビリティをベースに構築されています。そのスケーラビリティの中心部にあるのが、広範な並列処理機能です。並列処理機能は、データウェアハウスやクエリ処理に欠かせないだけでなく、大量のデータ処理を可能にするOracle Databaseの機能においても重要な役割を果たします。

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パラレル実行

パラレル実行は、1つのタスクを小さいサブタスクに分割して迅速に処理する、一般的に使用される手法です。パラレル実行は、大量のデータを処理するための鍵となります。並列処理を使用することで、数百テラバイトのデータ処理を、数時間または数日単位ではなく、数分で完了させることができます。パラレル実行では、複数のプロセスを使用して1つのタスクを完了させます。すべてのハードウェアリソース(複数のCPU、複数のIOチャネル、複数のストレージユニット、クラスタ内の複数のノード)がデータベースで効果的に活用されるほど、クエリなどのデータベース操作の処理効率が向上します。

 

 

自動並列度

自動並列度(自動DOP)を有効にすると、SQL文をパラレル実行すべきかどうか、またその場合の並列度をどの程度にするかを、文のリソース要件に基づいてオプティマイザに自動判定させることができます。

パラレル・ステートメント・キューイング

パラレル・ステートメント・キューイングは、必要な数のプロセスを確保できない場合に文をキューイングさせる機能です。必要な数のプロセスが確保できると、SQL文がデキューされて実行されます。パラレル・ステートメント・キューイングを使用すると、リソースが集中的に使用されることがなくなり、リソース使用率を最適化できます。

インメモリ・パラレル実行

インメモリ・パラレル実行(IMPX)とは、共有メモリ(SGA)を活用して、以降の並列処理用にデータを保存しておく機能です。IMPXは、今日のデータベースサーバーにおける、増え続けるメモリを活用する機能です。この恩恵を特に受けるのは、個々のデータベースサーバーのメモリ量がわずか数十ギガバイトや数百ギガバイトであっても、メモリを集約した場合の総量が何テラバイトにもなる大規模なクラスタ環境です。

データベースをアップグレードする準備を整えたら、My Oracle Supportにアクセスして、アップグレード前ユーティリティをダウンロードしましょう。