OLE DB は、ActiveX Data Objects (ADO)、Visual C++、および OLE DB を使用できる任意のクライアントからアクセスできる、Microsoftのデータアクセス標準です。Oracle Provider for OLE DBの目的は、Oracle Databaseへのデータ・アクセスのための高パフォーマンスで豊富な機能メカニズムを備えることです。
Oracle Provider for OLE DBは、ADOまたはOLE DB対応アプリケーションのための、Oracle Databaseへの高パフォーマンスで信頼性の高いアクセスを可能にします。OLE DB仕様に準拠しているため、現在のADOおよびOLE DBのプログラマーは、Oracle Providerに容易に移行することができます。さらに、Providerは、PL/SQLストアド・プロシージャ、LOB、RACなどのオラクル固有の機能へのアクセスを可能にします。Oracle Provider for OLE DBは、Oracle Services for MTSを介したトランザクション登録をサポートします。Oracle Provider for OLE DBは、Microsoft OLE DB .NETデータプロバイダにより、.NETも完全にサポートしています。OLE DB .NETを使用すると、アプリケーションは任意の.NETプログラミング言語からOracleデータベースにアクセスすることができます。
Oracle Provider for OLE DB 12.1.0.2では、IRowsetFastLoadインタフェースがサポートされるようになり、Oracle Database内の高速メモリー・ベースの一括コピー操作が可能になります。また、このインタフェースはSQL Server Integration Servicesの高速ロード機能と連携し、Oracle Databaseへの大量のデータの迅速な取込みを可能にします。