Oracle DatabaseトランザクションがリアルタイムでRecovery Serviceに送信されるため、潜在的なデータ損失が減り、15分~2時間かかるリカバリ・ポイント目標(RPO)を1秒未満に短縮できます。
Recovery Serviceによって作成された仮想フル・バックアップを使用して、データベース・サービスの自動リカバリを迅速かつ確実に実施します。複数の増分バックアップを個別にリストアおよび適用する必要性がなくなることで、目標復旧時間(RTO)の短縮と、リカバリ時間の予測が可能になります。
Recovery Serviceによるデータベース対応のバックアップ検証では、保護されたデータベースが正常にリカバリできること、および増分リカバリ(Point-in-Time Recovery)に必要なすべてのファイルが使用可能であることを確認します。
保護されたすべてのデータベースに対して、リカバリ可能性の目標およびステータス(潜在的データ損失やデータベースのリカバリ対象期間など)を常に利用できます。これにより、重要なデータベースを必要に応じてリカバリできるという信頼性が高まります。
Recovery Serviceは、オラクルのZero Data Loss Recovery Applianceの実績あるテクノロジー基盤上に構築され、使いやすさを実現するエンドツーエンドのクラウド自動化と、あらゆる規模の組織や予算で可用性と耐障害性の向上を実現するクラウド・エコノミクスをもたらします。
保護されている各データベースの進行中のトランザクションは、 Recovery Serviceにリアルタイムで自動的に送信されるため、潜在的データ損失の1秒未満の目標復旧時点(RPO)を実現し、本番データベースを危険にさらしたサイバー攻撃や問題発生前の任意の時点にリカバリできます。
保護されているすべてのデータベースにバックアップ暗号化を適用し、暗号化キーなしでバックアップを利用できなくすることでセキュリティを強化しています。Recovery Serviceに暗号化キーなしで格納されることはありません。
マルウェア攻撃やランサムウェア攻撃を発見するには、一貫性のないバックアップを特定することが重要です。Recovery Serviceは、オラクルのブロックの正確性に関するすべての受信バックアップを確認するため、管理者は、システムを迅速に隔離し、さらなる調査を行うことができます。
Recovery Serviceでは、最低14日間(95日間まで延長可能)のリカバリ可能期間があります。バックアップは任意に削除することはできません。保護されたデータベースが削除された場合、最低72時間のバックアップ保持期間が適用され、誤って削除された場合にデータベースをリカバリできます。
保持ロック付きの保護ポリシーを使用して保存期間の作成から終了までバックアップを保護し、特権ユーザーでも早期削除を行えないようにして、バックアップの不変性に関する厳格な要件に対処します。
Recovery Serviceは、保護するOracle Databaseサービスから論理的にも物理的にも分離されており、データベース管理者(DBA)とリカバリサービス管理者の役割の厳格な職務分離によりアクセスが制御されています。保護されたデータベースのDBA権限を持つユーザーは、バックアップおよびリカバリ操作を開始できます。一方、Recovery Service管理者はすべてのバックアップおよびリカバリ・ポリシーを管理し、バックアップの使用状況、リカバリ・ステータスおよびアラートを監視します。
自動バックアップを構成できるほか、5クリック未満の継続的なトランザクション保護を実現するリアルタイム・データ保護をオプションで有効化できます。
リカバリは簡単です。希望する復旧ポイント(可能な限り最新のポイントやユーザー指定の時間、ユーザーが選択したシステム変更番号:SCNなど)を選択し、クリックしてデータベースを復元します。
バックアップ・メトリックの強化、クラウド自動化とOCIデータベース管理コンソールとの完全な統合により、お客様は本番から保護まで、データベース・エコシステムのすべての運用面とメトリックを確認できます。
Exadata Database Service、Autonomous Database -Dedicated、Base Database Service、Oracle Database@Azure、Oracle Database@Google Cloudで実行されているすべてのデータベースのバックアップを容易に管理できます。統一されたダッシュボードで、保護されているすべてのデータベースの現在のリカバリ状況、バックアップ容量の使用状況、保護ポリシーを確認でき、データベースのプロパティページでデータベースごとにさらにドリルダウンすることができます。
データ損失の露出が警告のしきい値を超えている場合、サービスレベル契約(SLA)が危険にさらされるなど、リカバリ能力に関する警告を受け取ることができます。
顧客データベースの保護、検証、リカバリの自動化により、多くのヒューマンエラーが排除され、DBAが手動で回復しなければならない必要性が大幅に減ります。
自動の永久増分バックアップが高速で行われるため、本番データベースで毎週フル・データベース・バックアップを行う必要がなくなります。
Oracle Databaseによる最適化(バックアップ検証プロセスのリカバリ・サービスへのオフロードを含む)により、データベース・サービスのオーバーヘッドが削減されるため、バックアップ・プロセスによるリソース制約なしに本番データベースがパフォーマンスを最大限に発揮できます。
Recovery Serviceでは、リカバリ・プロセスの開始時に仮想フル・バックアップを自動的に生成するため、フル・バックアップのリストアに続いて増分バックアップのリストアと適用を必要とする従来のアプローチと比較して、より高速で予測可能なリカバリを実現しています。
自動保護およびポリシーベースのリカバリ管理を使用してデータベース・バックアップを標準化することで、ライフサイクル全体でガバナンスの一貫性が向上します。
SLAがそれほど厳しくないデータベースでは、Oracle Database Autonomous Recovery Serviceを使用することでコストを最小限に抑えることができます。このサービスには、Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Serviceのすべての機能(リアルタイムのデータ保護を除く)が含まれています。