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Oracle Cloud Infrastructure、2022年のGartner® Magic Quadrant™ for Cloud Infrastructure and Platform Servicesでビジョナリーの1社に位置付け

オラクル・コーポレーション Oracle Cloud Infrastructure Engineering エグゼクティブ・バイス・プレジデント クレイ・マグワイク(Clay Magouyrk)—2022年11月22日
Gartner Magic Qadrant 2022

本ブログは、米国時間10月29日に公開された「OCI recognized as a Visionary in 2022 Gartner Magic Quadrant for Cloud Infrastructure and Platform Services」の抄訳です。

Gartner®は、主要なクラウド・インフラストラクチャ・プロバイダを対象とする2つの重要なレポート、2022年 Gartner Magic Quadrant for Cloud Infrastructure and Platform Services(CIPS)*1、2022年 Critical Capabilities for Cloud Infrastructure and Platform Services (CIPS)*2を発行しました。Critical Capabilitiesのすべての基準およびユース・ケースにおいてOracle Cloud Infrastructure(OCI)が良いスコアと評価されたこと、そしてビジョナリーの1社として位置づけられたことをお知らせできることを嬉しく思います。

OCIはお客様により多くの選択肢と新しいクラウド機能を提供

これらの最新のアナリスト・レポートは、お客様がクラウドに期待できるものを拡張し改善するための戦略の大きな反映だと考えています。お客様は、特定の国やデータ・センターなどの必要な場所で、お客様が選定したクラウド・ソリューション・プロバイダによって提供されるカスタマイズドおよびマネージドの専用またはソブリン・モデル、またはマルチクラウド環境を活用し、クラウド機能に柔軟にアクセスしたいと考えています。そして、データからより深く迅速なインサイトを取得し、アプリケーションを構築して保護する、より多くのオプションを求めています。私たちは、イノベーションやお客様独自の方法でクラウドを使用するための支援に尽力してきました。昨年から取り組んできた進捗をいくつかの例を挙げながら簡単に説明します。

分散クラウドでより多くのクラウド価値を実現

  • クラウド・オプションの拡張により、パブリック環境、マルチクラウド環境、ハイブリッド環境、専用環境における柔軟性が高まります。OCIでは、お客様のビジネスで必要とされるクラウド・サービスを、特定の場所で実行することも、選択した異なるクラウドで利用することも可能です。OCIの分散クラウドにより、お客様はアプリケーションとデータをクラウドに展開でき、パブリック・クラウドの俊敏性と経済的なメリットを得ることができます。
  • 最近開催されたOracle CloudWorldでは多くの新しい戦略的なクラウド製品と機能を発表しましたが、クラウドの価値をさらに高める最新のOCI製品「Oracle Alloy」も発表しました。Oracle Alloyを使用すると、グローバルなパートナや組織がクラウド・プロバイダになり、クラウド・サービスをOCI上で構築し、お客様に提供できます。Oracle Alloyパートナーは、自社のデータ・センターでクラウドを独立して運用し、お客様からの要件や規制要件を満たすために運用を完全にコントロールできます。
  • オラクルは、データ主権に対応する真のソリューションを提供するために、大きな一歩を踏み出しています。欧州連合(EU)のソブリン・クラウド・リージョンは、顧客が関連するEUの規制に整合していることを実証できるように設計されています。オラクルのソブリン・クラウドはOCIポートフォリオの一意のサブセットであり、クラウド・リージョンはEUの既存のパブリックOCIリージョンとは論理的、物理的に分離されています。このクラウド・サービスは、EUの企業や機関がデータのプライバシ、レジデンシ、その他の規制ガイドラインをナビゲートするのに役立ちます。

グローバル・アクセスとローカル・アクセスを迅速に拡張

  • OCIは、前回の2021年のGartnerの評価*3以来、9つのクラウド・リージョン」を開設しており、22カ国、計40のリージョンを展開しています。イスラエルシンガポールフランスイタリアスウェーデン南アフリカでお客様にサービスを提供できるようになり、メキシコでは初の主要なクラウド・プロバイダです。
  • また、OCI Dedicated Regionを強化し、必要なお客様のデータ・センターのスペースを大幅に削減し、開始コストも低減します。このサービスにより、データ・レジデンシおよび高パフォーマンスの要件を持つ多くのお客様に、100以上のクラウド・サービスを備えたフルマネージドのクラウド・プラットフォームを自社のデータ・センターに導入できます。今後提供予定のCompute Cloud@Customerもラックスケールのハイブリッド・コンピューティングとして発表しています。
  • Vodafoneは、デジタル変革の基盤として専用リージョンを利用する新しい顧客の優れた例です。野村総合研究所(NRI)は、2つ目の専用リージョンに拡張されました。現在、主要な金融サービスの2つのSaaSアプリケーションのホスト、モダナイズにOCIを利用しています。
  • 米国政府向けのクラウド・サービスを拡大し続けました。トップシークレット/機密情報(Top Secret/Sensitive Compartmentalized Information:TS/SCI)および特殊アクセス・プログラム(Special Access Program:SAP)ミッションをホストするため、米国国防総省がOCIを承認したことを発表しました。FedRAMP+FedRAMP High JABおよびDISAワークロードに対して認可されました。

お客様に選択肢を提供するマルチクラウド機能

  • OCIおよびMicrosoft Azureは、Azureの顧客が使い慣れたAzureのようなエクスペリエンスでOCIのエンタープライズ・グレードのOracle Databaseサービスを簡単にプロビジョニング、アクセスおよび運用できるようにする、フルマネージドの新しいサービスであるOracle Database Service for Azureを開始しました。OCI上で稼働するAutonomous Databaseなど、Oracle Databaseサービスの高パフォーマンス、高可用性および自動管理を使用して、Azureアプリケーションをシームレスに構築できます。
  • 2019年以降、OracleとMicrosoftはパートナーシップにより、サンノゼ、フェニックス、アッシュバーン、トロント、ヴィニェード、アムステルダム、ロンドン、フランクフルト、東京、ソウル、シンガポールなど、世界中のロケーションでOracle Interconnect for Microsoft Azureを提供しています。先週、南アフリカのヨハネスブルグにある12番目のロケーションのオープンし、Oracle Cloud ヨハネスブルグリージョンとMicrosoft Azure South Africa Northリージョンとの直接接続を提供することを発表しました。

分析、ML、AIがアプリに簡単に利用可能

  • MySQL Heatwaveは、単一のアナリティクスおよび機械学習(ML)プラットフォームを提供します。個別のアナリティクス・データベース、個別のMLツール、抽出、変換およびロード(ETL)重複は必要ありません。今年は、9つの新しい機械学習自動化機能(MySQL AutoPilot)と、カスタムの機械学習モデルを構築およびデプロイする新しいインデータベース機能(MySQL Heatwave ML)により、これらの操作をさらに効率化しました。Oracle MySQL HeatWaveは、OCI、Microsoft Azure、現在はAmazon Web Services(AWS)で使用可能です。
  • OCI AIサービスは、オーディオをテキストに変換し、イメージの認識、異常の検出、センチメントの決定および結果の予測を行うための事前構築済モデルを提供し、何百ものユースケースでのアプリケーションを提供します。顧客がモデルを構築およびカスタマイズするデータ・サイエンス・スキルを持つか、APIを通じてこれまで以上に向上したAI機能を使用する場合でも、OCIが役立ちます。
  • OCI AIサービスは、オーディオをテキストに変換し、イメージの認識、異常の検出、センチメントの決定および結果の予測を行うための事前構築済モデルを提供し、何百ものユースケースでのアプリケーションを提供します。顧客がモデルを構築およびカスタマイズするデータ・サイエンス・スキルを持つか、APIを通じてこれまで以上に向上したAI機能を使用する場合でも、OCIが役立ちます。
  • Autonomous Data Warehouse、OCI Big Data ServiceおよびOCI Object Storage内の構造化データおよび非構造化データにわたってデータをカタログ化し、データを移動することなく、Autonomous Data WarehouseからObject Storageへの問合せを加速する新機能。OCI Data Integrationでは、データ集計、ETLとELTのプッシュダウン、モデル・アプリケーションなどのコード・データ・パイプラインが有効になりました。
  • 今年、高速コンピューティングと人工知能(AI)でビジネス上の課題を解決するお手伝いをするために、NVIDIAとの複数年パートナーシップを発表しました。コラボレーションは、GPUからシステム、ソフトウェアまで、完全なNVIDIAアクセラレーテッド・コンピューティング・スタックをOCIのお客様に利用可能とすることを目的としています。

よりネイティブなアプリケーション開発サービスおよび開発者エコシステムのサポート

  • OCIは、OCI DevOpsの新しい継続的インテグレーション(CI)サービスと継続的デプロイメント(CD)サービス、KubernetesからOCIリソースを管理するOCI Service Operator for Kubernetes、OCIのContainer Engine for Kubernetes向けのOCI Service Mesh、新しいElasticsearch互換OCI Searchサービス、Oracle Autonomous Database用のMongoDB APIの提供、Helm、Bitbucket、Pulumi、Github Actionsなどの一般的なツールに対するより深いサポートなど、開発者向けサービスを充実させました。
  • 最近、クラウド・ネイティブ・テクノロジーのエンタープライズ導入を簡素化するため、新しいサーバーレス・コンテナおよびメッセージング・サービスによるアプリケーション開発ポートフォリオの追加拡張を発表しました。

インフラストラクチャとアプリケーション全体のセキュリティと機能を強化

  • OCIはPalo Alto Networksの次世代ファイアウォール・テクノロジに基づいて、新しいOCI Network Firewallサービスを提供開始しました。また、追加コストなしで新しいセキュリティ・サービスと機能強化を提供しました。これらの追加には、OCI Threat IntelligenceおよびOCI Cloud Guard Threat Detectorを使用して、オープン・ソース、パートナーおよびオラクルのセキュリティ・プロフェッショナルのインサイトを集約する機能が含まれています。OCI Cloud Guardを使用して、Oracle Fusion Cloud ERPとHCMの両方をOCIで保護できるようになりました。また、お客様固有のポリシー要件に対応するためOCI Security Zonesサービスのカスタマイズを可能にし、OCI Bastionサービスの提供によりプライベート・ホストへのセキュアで管理されたアクセスを可能にしています。
  • OCIでは、Health Information Trust Alliance Common Security Framework(HITRUST)、ISO27701、オーストラリアからのInformation Security Registered Assessor Program(IRAP)、日本の3省2ガイドライン(2G3M)、シンガポールからのマルチティア・クラウド・セキュリティ(MTCS)を含む12以上のグローバル・コンプライアンス・プログラムを追加しました。
  • オラクルでは、新しいOCI Compute Standard3シェイプ(Intel)や新しいOCI Compute E4 DenseIOシェイプ(AMD)など、数十もの機能拡張により、コア・インフラストラクチャの機能強化を継続し、OCI Compute E4 DenseIOシェイプの対応によりOracle Cloud VMware Solutionの規模が大幅に拡大しました。OCI Block Volumesで、個別ボリュームとグループ・ボリュームのリージョン間レプリケーションを有効にしました。OCI Computeのシールド・インスタンスにより、セキュリティも向上しました。

これらの技術革新により、1年未満でVolvo Group、National Pharmacies、Syntaxなどの企業を含む1,000を超えるグローバル組織がOracle Cloud Lift Servicesを活用し移行を加速しています。

私はこの1年間、開発者とフィールド・エンジニアが全力で取り組んだことを誇りに思うと同時に、お客様やパートナーの皆様と協働し続けていけることに大変感謝しています。

より詳しい情報について

Gartner Magic Quadrant for Cloud Infrastructure and Platform Services Report全文(英語)をお読みください。エンタープライズおよびクラウド・アーキテクトは、200を超える参照アーキテクチャのカタログを参照してデプロイすることにより、「OCI」を利用開始できます。エンジニアと開発者は、「Oracle Cloud Infrastructureを無料でお試しいただけます。

このレポートについて

*1 Gartner Magic Quadrant for Cloud Infrastructure and Platform Services | Published 19 October 2022 |Analyst Authors: Raj Bala, Dennis Smith, Kevin Ji, David Wright, Miguel Angel Borrega

*2 Gartner, Critical Capabilities for Cloud Infrastructure and Platform Services, Dennis Smith, et al., 24 October 2022

*3 Gartner, Solution Scorecard for Oracle Cloud Infrastructure IaaS+PaaS, Lydia Leong, et al., 12 November 2021

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