Press Release

Oracle Cloud VMware Solutionがグローバル企業の成長を支援

Ahold Delhaize、日立建機、Lemtrans、Mazda Motors Logistics Europe N.V.がビジネス・クリティカルなVMware仮想化環境をOracle Cloud VMware Solutionに移行

AMD、Intel、NVIDIAプロセッサを搭載した最新のOCI Computeにより、Oracle Cloud VMware Solutionの拡張性と性能が向上し、仮想デスクトップやAI、MLなどの新しいユースケースに対応可能に

テキサス州オースティン —2024年7月12日
Oracle Cloud VMware Solution

(本資料は2024年7月10日にオラクル・コーポレーションより発表された プレスリリースの抄訳です)

Ahold Delhaize日立建機株式会社Lemtrans、and Mazda Motors Logistics Europe N.V. をはじめとした多様な業種のグローバル企業が、「Oracle Cloud VMware Solution」を活用し、オンプレミスのデータセンターからビジネス・クリティカルなアプリケーションを「Oracle Cloud Infrastructure」に移行しています。オラクルは、継続的な新機能追加の一環として、「Oracle Cloud VMware Solution」向けにNVIDIA A10 Tensor Core GPUIntel® Xeon® Platinum 8358 Processorを搭載した新しい「OCI Compute」シェイプをリリースしました。また、AMD EPYC™ 9J14プロセッサをベースにしたシェイプも今後リリースする予定です。これにより、幅広いワークロードにおいて、追加のコンピュート・オプションとさらに高い性能をお客様に提供します。

Oracle Cloud Infrastructure 担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのマヘシュ・シャガラジャン (Mahesh Thiagarajan) は次のように述べています。「VMwareの資産をクラウドに移行したいと考えている多くの組織は、その負担の大きさと、まったく新しいITスキルを習得しなければならないという状況に頭を悩ませています。『Oracle Cloud VMware Solution』によって、組織はVMware クラスタを完全に制御し、ツール、スキル、プロセスを維持することができ、再教育の必要性もなくなります。お客様にとっては、オンプレミスのVMwareクラスタと同じ運用モデルを維持できるため、クラウドでモダナイゼーションを行う際の低リスクでのアプローチとなります。」

 

Ahold Delhaize、小売業の成長に合わせてクラウド移行を加速

Ahold Delhaize は、16 の地域ブランド、7,700 の店舗、40 万人以上の従業員を擁する世界最大級の食品小売業者です。Ahold Delhaize は、同社の業務をサポートする多様な IT システムや ソリューションと並んで、オンプレミスの VMware 環境を長年にわたって運用してきました。重要なビジネス・プロセス用のオラクル・アプリケーションと非オラクル・アプリケーションをVMware上で実行していた同社は、性能向上とコスト削減のため、クラウドへの移行を加速させることを決定しました。オランダの主要ローカルブランドであるAlbert Heijn、Etos、Gall & Gallを手始めに、Ahold DelhaizeはOracle Cloud VMware Solutionを活用し、eコマース、サプライチェーン、小売プロセスをサポートする400以上のVMware仮想マシン(VM)をOracle Cloud VMware Solutionに移行しました。これにより、Ahold DelhaizeはVMware環境の完全な管理制御を維持しながら、残りのデータセンターをゼロにすることができました。このロールアウトは、AH Tech TeamとOracle PartnerNetworkのメンバーであるオラクル・パートナーのDXC Technologyによって管理、実装されました。

Ahold Delhaize Europe & Indonesia のチーフ・テクニカル・オフィサーのGerhard van der Bijl 氏は次のように述べています。「検討の結果、『Oracle Cloud VMware Solution』を選択しました。このソリューションによって、データセンターの撤退戦略を実行しながら、データセンターのVMware仮想化環境をクラウドに拡張し、既存のプロセスと専門知識を活用することができました。オラクルを選んだ最も重要な理由のひとつは、基盤となるインフラに大きな変更を加えることなく、ワークロードのリフト・アンド・シフトが可能だったことです。これにより、一晩中ワークロードを移行しても、ビジネスを継続することができました。」

 

日立建機がデジタル・トランスフォーメーションを加速

日立建機は、油圧ショベル、ホイールローダ、道路機械、鉱山機械の開発、製造、販売、レンタル、サービスを手掛けており、世界中で累計40万台以上の建設機械が稼働しています。デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進の一環として、オンプレミスのVMware仮想化環境にあった約500のアプリケーション・サーバーと約100のデータベースを「Oracle Cloud VMware Solution」、「Oracle Exadata Database Service」に移行しています。インフラストラクチャの運用コストを約20%削減し、主要なシステムにおいて、オンライン処理性能が最大50%向上し、バッチ処理性能は最大60%向上しています。

日立建機株式会社 理事 DX推進本部 本部長 桃木 典子 氏は、次のように述べています。「OCIはVMware仮想化環境と『Oracle Exadata』で稼働するミッションクリティカルなデータベースとを安全に移行できる唯一のパブリック・クラウドです。他のクラウドではアプリケーション改修によるコストの増大が見込まれていましたが、『Oracle Cloud VMware Solution』と『Oracle Exadata Database Service』を選定することで、構成変更なしに短期間での移行とコスト削減が実現しました。性能向上で業務処理時間が大幅に改善され、IT部門は運用管理負荷の軽減で新しいプロジェクトに集中できるようになりました。新たなIT基盤でDX推進が加速し、ビジネス競争力強化に貢献できるものと期待しています。」

 

Lemtransは重要な鉄道システムの耐障害性を向上

Lemtrans はウクライナを代表する民間鉄道事業者で、15,000両以上のゴンドラ車両を運行し、年間5,200万トン以上の貨物を輸送しています。同社では、列車の運行スケジュールやアイデンティティ・アクセス管理など、重要なプロセスやデータベースをクラウドに移行することが急務となっていました。そこで、「Oracle Cloud VMware Solution」を活用してデータとアプリケーションをウクライナ国外に迅速に移行し、IT 投資を維持しながらより高い耐障害性を実現しました。

LemtransのIT部門ヘッドのIvan Radchenko 氏は次のように述べています。 「『Oracle Cloud VMware Solution』 は、当社のビジネスを中断させないために最適な選択でした。OCIで使用しているツールとオンプレミスのVMware環境は同一であるため、データとVMの移行が大幅に簡素化され、事業継続に対する信頼性が高まりました。これにより、ウクライナの鉄道システムを最高水準の品質で維持することができます。」

 

Mazda Motors Logistics Europe N.V.、アプリケーションを集約しデータセンターを縮小

Mazda Motors Logistics Europe N.V. (MLE)は、欧州のお客様への車両、部品の配送を担当しています。MLEは、欧州30カ国以上の2,300以上のディーラーや独立系ディストリビューターにスペアパーツを直接配送し、バルセロナ港、アントワープ港、ゼーブルージュ港に車両を配送し、欧州で販売しています。データセンターを廃止して業務を近代化するという目標を達成するため、MLEは500のVMware VMを移行し、「Oracle Exadata」システムをOCIの「Exadata Database Service」上で稼働する80の「Oracle Database」に統合しました。また、ビジネスクリティカルなアプリケーションを複数のSoftware-Defined Data Center(SDDC)に統合し、「Oracle Cloud VMware Solution」上の12台のホストに集約しています。その結果、MLEはアプリケーションのカスタマイズとデータベースの互換性を同じレベルで維持しながら、フランクフルトにあった2つのデータセンターを閉鎖することができました。

Mazda Motors Logistics Europe N.V.のクラウド・ドメイン・リードのLeander Dierckx氏は次のように述べています。「VMwareとオラクルの長年の顧客である当社にとって、仮想インフラの運用と管理を可能な限り維持することは重要でした。『Exadata』とVMのラックをOCIに移行することで、データとワークロードを1カ所で維持することができました。これにより、運用コストを削減しながら、俊敏性と生産性を高めることができました。」

 

新しいコンピュート・シェイプを導入し、お客様による管理性を強化

オラクルは今月、Intel® Xeon® Platinum 8358 Processor とNVIDIA Tensor Core A10 GPUを搭載した「Oracle Cloud VMware Solution」の新しいコンピュート・シェイプをリリースし、VDI、AI推論、グラフィック負荷の高いワークロードがVMware上で実行できるようになりました。また、AMD EPYC™ 9J14プロセッサを使用した新しいコンピュート・シェイプも導入予定です。これによりクラスタあたりのコア数が最大50%増加し、VMwareを実行しているお客様に最新世代のAMDプロセッサを提供します。

「Oracle Cloud VMware Solution」は、最高レベルのスケーラビリティ、性能、セキュリティ、制御を必要とする組織向けに設計されています。お客様は、クラウド・インフラストラクチャとVMwareコンソールを直接管理し、VMwareスタック全体を完全に制御することができます。これにより企業は、既存のスキル、ベストプラクティス、ツールを維持したまま、オンプレミスのVMware仮想化環境を迅速にクラウドに移行することができます。

VMware仮想化環境は、FedRAMP Highを含む最高レベルのセキュリティで隔離されたお客様専用テナントで運用され、コンプライアンス要件を満たすのに役立ちます。さらに、「Oracle Cloud VMware Solution」は、エンタープライズ・レベルの性能と予測可能なコストを提供します。このコストには、業界最低水準のデータ・エグレス料金や、「Oracle Cloud」リージョン全体で一貫した低価格設定が含まれます。お客様はOCIの柔軟なクラウド・インフラストラクチャとゼロ・トラスト・セキュリティを活用しながら、VMware管理者の完全な操作性と制御性も維持できます。「Oracle Cloud VMware Solution」の SDDCは、OCIのベアメタル・コンピュート・インスタンス上に展開されます。これは、VMwareのためだけに個別のコンピュート・インスタンスを使用するソリューションと比較して、シンプルで一貫性のあるアプローチです。「Oracle Cloud VMware Solution」は、パブリック・クラウド、政府専用クラウド、ソブリン・クラウド、専用クラウドなど、世界中のあらゆる場所で利用できます。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 石山
03-6834-3238

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.comをご覧ください。

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