Press Release

オラクル、AIインフラストラクチャと汎用コンピューティングの選択肢を拡充

NVIDIAとAmpere Computingの次世代プロセッサーを搭載した新しいOCI Computeインスタンスにより、GPUやCPUベースのワークロードにおける性能と効率を向上

Oracle CloudWorld, ラスベガス —2023年9月21日
OCI Compute Instances

(本資料は米国2023年9月19日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、NVIDIA H100 Tensor コア GPUNVIDIA L40S GPU、Ampere AmpereOne™ CPUを搭載した新しい「Oracle Cloud Infrastructure(OCI) Compute」インスタンスを発表しました。今後提供予定の新しい「OCI Compute」インスタンスは、トレーニング、ファインチューニング、AIモデルの推論から、クラウドネイティブ・アプリケーションやビデオ・トランスコーディング・アプリケーションの実行に至るまで、さまざまなワークロードをクラウドで実行できるように設計されており、同時に価格性能も向上しています。

次世代 NVIDIA GPU をベースとした今後提供予定の「OCI Compute」インスタンスは以下のとおりです。

  • NVIDIA H100 GPU搭載のOCI Compute ベアメタル・インスタンス: 自然言語処理やレコメンデーション・システムを強化するモデルなど、大規模なAIモデルのトレーニングにかかる​​時間を短縮できます。 NVIDIA H100 Tensor コアGPUを使用している組織では、前世代の NVIDIA A100 Tensor コア GPU を使用した場合と比較して、AI推論ユースケースの性能が30倍向上しAI トレーニング・モデルの性能が4倍向上しました。AIモデルのトレーニングなど、集中的にコンピュート・ワークロードを実行しているお客様は、「OCI Supercluster」 を使用して、高性能で超低遅延のクラスタ・ネットワーク上で数万規模のNVIDIA H100 GPUを利用できます。これらのインスタンスは、今年後半にロンドンとシカゴの「Oracle Cloud」リージョンで一般提供開始予定で、他のリージョンも続く予定です。
  • NVIDIA L40S GPU搭載の OCI Compute ベアメタル・インスタンス:お客様に、AI推論や小規模から中規模のAIモデルのトレーニングなどのワークロードでの選択オプションを提供します。前世代のNVIDIA A100 GPUと比較したテストにおいて、生成AIワークロードの性能は最大20%向上し、ファインチューニングでは最大70%向上しました。このインスタンスは、来年提供開始予定です。

Ampere Computing CPUをベースとした今後提供予定の「OCI Compute」インスタンスは以下のとおりです。

  • Ampere AmpereOne™ CPU搭載のOCI Compute A2インスタンス: 業界トップクラスの価格性能とベアメタル・シェイプで320コア、フレキシブルVMシェイプで最大156コアという業界で最多クラスの利用可能なプロセッサ・コア数を提供することが予定されています。Webサーバーの実行、ビデオのトランスコーディング、CPUベースのAI推論リクエストの処理など、さまざまな汎用クラウド・ワークロードを稼働できます。これらのインスタンスでは利用可能なコア数が多いため、性能、仮想マシンの密度、スケーリングのレベルが向上します。これは、お客様がデータセンターのフットプリントと消費電力を削減しながら、コンピューティングのワークロードをより効率的に管理するのに役立ちます。これらのインスタンスは、仮想マシンのフレキシブル・シェイプを実行可能で、リソース使用率を最大化し、コストを最小限に抑えるのに役立つ処理能力とメモリ数に関する詳細なオプションとシンプルかつ予測可能な価格モデルをお客様に提供します。これらのインスタンスは、来年提供開始予定です。

Oracle Cloud Infrastructure ソフトウェア開発担当シニア・バイスプレジデントのドナルド・ルー(Donald Lu)は次のように述べています。「OCIは、ベアメタル・インスタンスをネイティブで提供した最初のクラウド・プロバイダーの1社です。私たちはベアメタル・インスタンスの提供により、組織が場所を問わずに高性能コンピューティングをより容易に利用できるよう支援しています。OCIでNVIDIAとAmpere Computingのプロセッサを利用可能することで、お客様がクラウド・インフラストラクチャで必要とする性能、効率性、柔軟性を提供し、汎用ワークロードから高性能のAIプロジェクトまで、あらゆるワークロードへの対応を可能にしています。オラクルは、AI開発と活用支援のために特別に設計されたクラウド・コンピューティング製品をいち早く市場に投入しています。私たちは、市場が成長を遂げる中、AIプロバイダーとユーザー増加に対応し、クラウド・コンピューティング業界をリードする良いポジションにいます。」

NVIDIAのハイパースケールおよびハイパフォーマンス・コンピューティング担当バイスプレジデントのIan Buck氏は次のように述べています。「NVIDIAとオラクルのコラボレーションは、『Oracle Cloud Infrastructure』上で最先端GPUへのアクセスの民主化に貢献します。OCI上のNVIDIA H100およびL40S GPUは、かつてない性能、スケーラビリティ、およびセキュリティを提供し、あらゆる業種においてお客様のAIイノベーションを支援します。」

Ampere Computingのチーフ・プロダクト・オフィサーのJeff Wittich氏は次のように述べています。「オラクルは、Ampereプロセッサーをベースとしたコンピュート・インスタンスをグローバルに導入した最初のクラウド・サービス・プロバイダーです。『Oracle Cloud Infrastructure』が提供するこの新世代のAmpere A2ベースのインスタンスは、業界最大クラスとなるインスタンスあたり最大320コアを提供し、性能、ワークロード密度、スケールがさらに強化されています。」

Cohereの社長兼COOのMartin Kon氏は次のように述べています。「NVIDIAのGPUを搭載した新たなOCI Computeインスタンスは、業界をリードする次世代のCohereエンタープライズAIモデルをトレーニングし、サービスを提供するために必要な機能をもたらします。オラクルのクラウドは、あらゆるアプリケーションに組み込んで幅広い業界で利用可能な高性能モデルを構築するための信頼性の高い強力なコンピューティング・リソースを提供しています。」

DatabricksのジェネレーティブAI担当バイスプレジデントのNaveen Rao氏は次のように述べています。「MosaicMLプラットフォームで大規模言語モデルをトレーニングするには、高性能なストレージと超高速クラスタ・ネットワーキングを利用可能なOCIのベアメタル・コンピュート・インスタンス上で動作する数千のNVIDIA GPUが必要です。私たちは、大規模なAIトレーニングと推論にコスト・パフォーマンスに優れたOCIを選択しており、NVIDIA H100およびL40S GPU搭載の『OCI Compute』インスタンスが利用可能になることを期待しています。」

Uberの技術戦略担当シニア・ディレクターであるKamran Zargahi氏は次のように述べています。「当社は人やモノが都市間を移動する方法に革命を起こしています。マルチクラウド・アーキテクチャの一環として、セキュリティ、パフォーマンス、柔軟性に優れた『Oracle Cloud Infrastructure』を重要ワークロードに活用しています。私たちは、AMDプロセッサをベースとしたStandardとDense I/Oのインスタンスを使用しており、将来的にはNVIDIA GPU搭載の『OCI Compute』を使用する計画です。」

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