Oracle CloudWorldで発表された新リリースでは、15のJDK Enhancement Proposal(JEP)を提供し、Java言語の改善、プラットフォームのパフォーマンス、安定性、セキュリティの強化を促進
お客様に合ったペースで移行できるよう、長期サポート・ロードマップを延長
Oracle CloudWorld, ラスベガス —2023年9月19日(本資料は米国2023年9月19日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
オラクルは本日、世界ナンバーワンのプログラミング言語および開発プラットフォームの最新バージョンである、Java 21の提供を開始したことを発表しました。Java 21(Oracle JDK 21)は、プラットフォームの機能強化を含む、パフォーマンス、安定性およびセキュリティ面での数千もの改良により、開発者の生産性をさらに向上させ、組織全体のイノベーションと成長を促進します。オラクルは、9月18日から21日までネバダ州ラスベガスで開催されるOracle CloudWorldにおいて、Java 21の最新機能を紹介します。
オラクルのJava Platform開発担当シニア・バイスプレジデント兼OpenJDK運営委員会の議長であるジョージ・サーブ(Georges Saab)は次のように述べています。「Javaは、世界中の組織や何百万人もの個人が使用する、堅牢で拡張性と安全性に優れたアプリケーションを設計するための言語、そしてプラットフォームとして選ばれ続けています。Java 21の新しい機能強化により、これまで以上に短期間で、より優れたアプリケーションを構築できるようになります。加えて、商用サポートを最低でも8年間利用できることから、お客様に合ったペースで移行することが可能です。」
最新のJava Development Kit(JDK)では、15のJDK Enhancement Proposal(JEPs)によるアップデートと改良が行われています。JDK 21は、OpenJDKプロジェクトのAmberによる言語の改善(String Template、Record Pattern、Pattern Matching for Switch、Unnamed Pattern and Variable、Unnamed Classes and Instance Main Method)、Project Panamaによる機能強化(Foreign Function & Memory APIとVector API)、Project Loomに関する機能(Virtual Thread、Scoped Value、Structured Concurrency)、パフォーマンスのアップデート(世代別ZGC)、および保守・非推奨機能(32ビット x86ポートの削除を非推奨にする、エージェントの動的ロードが許可されなくなることに対する準備)を提供します。
オラクルでは、Java 21に対して最低でも8年間の長期サポートを提供する予定です。今回サポート期間が延長されたことで、保守を最小限に抑えつつ、アプリケーションの実稼働時間を延ばし、最終的に自身のペースで移行するための柔軟性が組織にもたらされます。また、お客様のフィードバックとJavaエコシステムでの使用状況を鑑みて、オラクルはJava 11の長期サポートを少なくとも2032年1月まで延長し、オラクルがサポートと更新を提供する期間を最低でも8年間延ばすことを発表しました。
Java 21で提供される主要なアップデートは以下の通りです。
今回のJava 21のリリースは、オラクルのエンジニアと世界中のJava開発者コミュニティの他のメンバーが、OpenJDKとJava Community Process(JCP)を通じて、広範囲にわたるコラボレーションを行った結果です。新しい機能強化に加えて、Java 21はJava Management Service(JMS)によってもサポートされています。JMSは「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」のネイティブ・サービスであり、組織がオンプレミスまたはあらゆるクラウド上でJavaのランタイムとアプリケーションを管理するための統合型のコンソール/ダッシュボードを提供します。Java 21で提供される機能の詳細については、Java 21に関するブログ記事をご覧ください。
「Oracle Java Universal SE Subscription」は、Javaポートフォリオ全体のトリアージ・サポートを含むクラス最高のサポート、「GraalVM」へのアクセス、「Java SE Subscription Enterprise Performance Pack」、「Java Management Service」の先進機能へのアクセス、ビジネスのペースに合わせたアップグレードの柔軟性をお客様に提供する、従量制のサービスです。これにより、IT組織は、複雑性の管理、コストの抑制、セキュリティ・リスクの軽減を図ることができます。
Dev.javaは、Java開発者のための公式サイトです。オラクルは本日、同サイトのコンテンツ・カタログにJava Playgroundと新たなコミュニティへの貢献を追加することを発表します。
Java Playgroundは、ローカル・ランタイムやIDEを使わなくても、小さなJavaコード・スニペットを入力して、実行することができるオンライン・サンドボックスです。このたび、OCIを使用して、開発者がJava 21の新機能のすべてをブラウザからすぐに試すことができるようになりました。
Dev.javaでは、オラクルのJavaチームにより作成された、何百という高品質なJavaチュートリアルをあらゆるスキル・レベルに向けて提供しています。また、現在Dev.javaは、Java GitHub組織内の新しいパブリック・リポジトリを通して、コミュニティへの貢献を受け付けています。現時点で、ヴェンカット・サブラマニアム(Venkat Subramaniam)博士や、ケイ・ホルストマン(Cay Horstmann)氏、ジーン・ボヤルスキー(Jeanne Boyarsky)氏、ハインツ・カブーズ(Heinz Kabutz)氏、ポール・アンダーソン(Paul Anderson)氏、ゲイル・アンダーソン(Gail Anderson)氏といった業界著名人にコミュニティへの貢献をいただいています。
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、 www.oracle.com. をご覧ください。
「Oracle CloudWorld」は、世界中のお客様とパートナー企業を対象に開催するオラクル最大のイベントです。ビジネス上の最大の課題に取り組むために必要なインサイトの探究、スキルや知識の習得、人脈の構築、クラウド・インフラストラクチャ、データベース、アプリケーションやJavaを含む開発者向けテクノロジを構築し活用する人々からその詳細を学ぶ機会として、是非イベントにご参加ください。登録方法、基調講演の視聴方法、セッション詳細、ニュースなどの情報は、oracle.com/cloudworld またはoracle.com/newsroomをご参照ください。
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