Press Release

オラクルとGoogle Cloud、サービス提供地域を拡大し、Oracle Database@Google Cloudに強力な新機能を追加

高まる顧客需要に対応するため、12カ月以内に8つの新たなリージョンを追加する計画を発表

Oracle Autonomous Database Serverless向けの新たなリージョン間ディザスタ・リカバリ機能により、データベース・インスタンスを他のGoogle Cloudリージョンに複製し、ワークロードの回復性を強化

新しいシングルノードのOracle Exadata Database Service専用クラスタ・オプションにより、お客様の投資の最適化と、柔軟性の強化を実現

テキサス州オースティン、カリフォルニア州サニーベール —2025年2月7日
Oracle and Google Cloud

(本資料は米国2025年1 月30日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です )

オラクルとGoogle Cloudは本日、8つの新しいリージョンを追加する計画と、「Oracle Database@Google Cloud」に強力な新機能を追加する計画を発表しました。これにより、お客様はデータベース・インスタンスを強化し、コストを最適化し、より高い柔軟性とレジリエンスを実現できるようになります。さらに、「Oracle Autonomous Database Serverless on Oracle Database@Google Cloud」向けのリージョン間ディザスタ・リカバリおよびデータベース・レプリケーションの一般提供が開始され、「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」向けにシングルノード「Oracle Database」導入のサポートが新しく追加されます。

「Oracle Database@Google Cloud」は、業界をリードする「Oracle Database」を使用して新しいクラウド・アプリケーションを簡単に作成したり、既存の「Oracle Database」やアプリケーションをGoogle Cloudで稼働するOCIに移行したりすることを可能にし、クラウドの購入と管理を簡素化します。 今後12カ月以内に提供開始が予定されているリージョンは、米国中部1(アイオワ)、北米北東部1(モントリオール)、北米北東部2(トロント)、アジア北東部1(東京)、アジア北東部2(大阪)、アジア南西部1(ムンバイ)、アジア南西部2(デリー)、南米東部1(サンパウロ)です。また、お客様の需要増加に対応するため、今後12カ月以内にロンドン、フランクフルト、アッシュバーンなどのリージョンでもデータセンターの容量を2倍に拡張する予定です。新たに発表された新しいリージョンと容量拡張は、現在利用可能な米国東部 (アッシュバーン)、米国西部 (ソルトレイクシティ)、英国南部 (ロンドン)、ドイツ中部 (フランクフルト) の Google Cloud リージョンに追加される形で提供されます。

 

新しいOracle Database@Google Cloudの機能

  • Oracle Autonomous Database Serverless向けのリージョン間ディザスタ・リカバリ・サポート: Google Cloudの別リージョンにスタンバイ・データベースを複製することで、システムの継続性を確保し、運用復旧を迅速化し、データ保護を強化するとともに、コンプライアンスや規制要件に対応します。また、お客様はパブリック・エンドポイントを介してどこからでもセキュアに「Oracle Database」にアクセスできるほか、承認されたIPアドレスに制限された安全なアクセスも可能です。これにより、「Oracle Database」環境のセキュリティ体制を強化し、包括的なクラウド・ディザスタ・リカバリ戦略を実装することが可能になります。
  • Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure向けシングルノードVMクラスター:「Oracle Exadata」のワークロードの分離、パフォーマンス、簡素化された管理を活用することで、コストやインフラストラクチャの規模などをより柔軟に制御できます。従来、「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure for Oracle Database@Google Cloud」では、すべてのVMクラスターに最低2つのVMとデータベース、さらにOracle Real Application Clusters(RAC)が必要でした。新しいシングルノード・クラスタは、RACライセンスが不要で、RACの高可用性機能を必要としないデータベースや、テストおよび開発環境などのシナリオをサポートします。

Oracle Cloud Infrastructure担当シニア・バイスプレジデントであるカラン・バッタ(Karan Batta)は次のように述べています。「『Oracle Database@Google Cloud』の新しい機能は、マルチクラウド環境におけるお客様の重要なデータベースワークロードと全体的なIT戦略をサポートするよう設計されています。オラクルは、レジリエンス、包括的な機能、そして最も魅力的な契約条件に重点を置きながら、OCIのマルチクラウド機能の開発を継続しています。」

Google Cloudのデータベース ジェネラル マネージャー兼バイス プレジデント であるAndi Gutmans氏は次のように述べています。「私たちは、オラクルと緊密に協力 し、私たち のお客様がマルチクラウドの取り組みを進められるよう支援を続けています。『Oracle Database@Google Cloud』の新機能は、ミッションクリティカルなワークロードに対する信頼性とコスト効率を高めながら、クラウド移行を加速させることに役立ちます。お客様のデータベースをGoogleのAIサービスに近づけることで、お客様はより高速で効率化したAI処理を実現 し、AIアプリケーションを迅速に拡張できるようになるなど、大きなメリットを得ることができます。」

「Oracle Database@Google Cloud」のお客様は、既存のGoogle Cloud契約を利用して「Oracle Database」サービスを購入し、BYOL(Bring Your Own License)やOracle Support Rewardsなどの既存のOracleライセンスの特典を活用することができます。「Oracle Exadata Database Service」、「Oracle Autonomous Database」、「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」は、プライベートオファーによる個別見積もりも承っております。また、「Oracle Autonomous Database」は使用量ベースの価格設定にも対応しており、フルマネージドのデータベースを数分で展開する柔軟性を提供します。

その他、お客様には次のようなメリットがもたらされます。

  • オンプレミスのOracle DatabaseおよびOracle Exadata導入との互換性により、ワークロードの導入と統合が簡素化されます。
  • Google Cloud内の統合された運用環境のシンプルさ、セキュリティ、および低レイテンシにより、「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」、「Oracle Autonomous Database」、「Oracle Exadata Database Service on Exascale Infrastructure」、「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」、および「OCI GoldenGate」を含む多数のOCIデータベース・サービスを展開できます。
  • Google Cloudのコンソール、API、モニタリング、運用とネイティブに統合されています。
  • Google Cloud Marketplaceを介することで購入と契約を簡素化。お客様は既存のGoogle Cloud契約を使用して「Oracle Database」サービスを購入できます。
  • Google Cloudとオラクルが、一貫したカスタマー・エクスペリエンスとサポートを提供します。
  • OCI、Oracle Database、Gemini 基盤モデル、Vertex AI、BigQuery、LookerなどのGoogle Cloudサービスとの統合により、企業はクラウドにおける飛躍的な進歩を実現し、インサイトを加速させることができます。
  • 「Oracle Interconnect for Google Cloud」を通じてOCIへのプライベートかつ高速な接続が可能に。データやアプリケーションの統合などのユースケースをサポートします。
 

参考リンク

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 谷地田
03-6834-3020

オラクルの分散クラウドについて

オラクルの分散クラウドは、優れた制御性と柔軟性を備えたクラウドのメリットを提供します。オラクルの分散クラウドには以下が含まれます。

  • パブリック・クラウド:厳格なEUの主権制御を求める組織を含むあらゆる規模の組織がハイパースケール・リージョンを活用しています。リージョンのリストはこちらをご参照ください。
  • 専用クラウド:「OCI Dedicated Region」は、お客様が自社のデータセンターで、オラクルのすべてのクラウドサービスを実行可能にし、「Oracle Alloy」は、パートナー企業がOCIのクラウドサービスを再販し、そのエクスペリエンスをカスタマイズすることを可能にします。オラクルはまた、米国、英国、オーストラリアの各国で「Government Clouds」を、米国の国家安全保障を目的として「Isolated Cloud Regions」を運用しています。これらの製品により、お客様がソブリン・クラウドとして展開可能なクラウドとAIをフルスタックで提供します。
  • ハイブリッド・クラウド: OCIは、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「Compute Cloud@Customer」を介してオンプレミス環境でクラウドサービスを提供し、60カ国以上でインフラストラクチャを管理しています。さらに、堅牢でポータブルな高性能デバイスの複数構成から成る「OCI Roving Edge Infrastructure」は、エッジ環境でのリモートAI推論を支援します。
  • マルチクラウド: AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどすべてのハイパースケール・クラウドプロバイダーにOCIを物理的に実装することで、「Oracle Database@AWS」、「Oracle Database@Azure」、「Oracle Database@Google Cloud」、「Oracle HeatWave on AWS」などの低レイテンシかつネイティブに統合された「Oracle Database」ベースサービスを提供しています。「Oracle Interconnect for Microsoft Azure」と「Oracle Interconnect for Google Cloud」により、お客様は複数のクラウドの主要な機能を組み合わせて利用することができます。

オラクルについて

オラクルは、統合されたアプリケーション・スイートを提供しているほか、Oracle Cloudにおいてセキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャを提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)について詳しくは、www.oracle.comをご覧ください

Google Cloudについて

Google Cloudは、AI、インフラストラクチャ、開発者、データ、セキュリティ、コラボレーション・ツールを提供することで、企業の現在と未来に向けて変革をもたらします。独自かつ地球規模のインフラストラクチャ、カスタムメイドのチップ、生成AIモデル、開発プラットフォーム、AI 搭載アプリケーションを備えた、強力で完全に統合および最適化されたAIスタックを提供し、組織の変革を支援します。200以上の国と地域のお客様が、信頼できるテクノロジー・パートナーとしてGoogle Cloudを利用しています。

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