Press Release

オラクル、Oracle Cloudリージョンを開設し、シンガポールへのコミットメントを改めて表明

スタートアップ企業がデジタル・イニシアチブを加速するために300万米ドルを投資

クラウドのトレーニングと資格認定を無償で提供することでシンガポールのIT人材の拡大を支援

シンガポール—2021年11月9日
Construction

(本資料はシンガポール2021年11月9日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、「Oracle Cloud」のシンガポール・リージョンを開設したことを発表しました。新たなシンガポール・リージョンは、東南アジアにおけるエンタープライズ向けクラウドサービスの需要拡大を支援します。オラクルのクラウド・リージョンは全世界で33に達し、地域経済の復興とデジタル経済の発展に貢献します。

クラウドのインフラストラクチャはシンガポールのイノベーションの原動力となり、デジタル・イニシアチブを推進します。これを加速するために、オラクルは今後2年間、スタートアップ企業100社にそれぞれ3万米ドル相当の「Oracle Cloud」のクレジットを提供します。また、2022年3月まで、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」のトレーニングと資格認定を無償で提供します。無償トレーニングと認定は、IT人材の拡大にも役立ち、組織は、迅速な成長とイノベーションに必要な熟練した専門家の獲得や育成を容易にします。

シンガポール経済開発庁(EDB)のジャクリーン・ポー(Jacqueline Poh)次官は次のように述べています。「シンガポールでのスタートアップ企業の支援を加速するオラクルの取り組みを歓迎します。こうした取り組みは、既存企業にとって活力に満ちた起業家コミュニティと協力して変革、革新、成長することのできる場所として、世界のビジネス・コミュニティがシンガポールに信頼を寄せていることの現れだと言えます。」

オラクル・コーポレーション ジャパン&アジアパシフィックのプレジデントであるギャレット・イルグ(Garrett Ilg)は次のように述べています。「高パフォーマンス、ビルトインのセキュリティ機能、低コストの『OCI』を求めてオラクルに切り替えるお客様が増加しています。『OCI』はこの1年間で3桁の急成長を遂げており、オラクルはお客様のイノベーションやモダナイゼーションを支援すると同時に、国内のデータ常駐要件への対応も支援しています。新たなクラウド・リージョンを開設し、国内におけるイノベーションと成長をサポートするための取り組みを展開することで、オラクルは改めてシンガポールをはじめとする東南アジア地域へのコミットメントを明確にしています。『OCI』の可用性によって、イノベーションを加速し、スタートアップ企業の可能性を高めると同時に、シンガポール国民のスキルアップを支援します。」

「OCI」は複雑なミッションクリティカルな既存のワークロードやデータ・プラットフォームをクラウドに移行し、クラウドネイティブな新たなアプリケーション開発を支援すると同時に、より優れた性能と低コスト、ビルトインのセキュリティ機能の恩恵が得られるようにします。また、お客様は「Oracle Cloud Applications」のフル・スイートに加えて「Oracle Autonomous Database」にもアクセスでき、自社のニーズに最適なアーキテクチャを選択して構築する機会が得られます。

ハイブリッドおよびマルチクラウドのニーズに対応

IDCデータセンター担当アソシエイト・リサーチ・ディレクタ―、グレン・ダンカン(Glen Duncan)氏
「シンガポールをはじめとするASEAN地域でのパブリック・クラウド・サービスに対する企業の需要に衰えは見られません。データセンター・アーキテクチャの大半がコアからエッジまでを提供するハイブリッドのマルチクラウド環境になっています。企業はグローバル、リージョナル、ローカルのクラウド・パートナーに対して、マシンベースのインテリジェンスやポリシー、自動化を用いた持続可能でセキュアかつ高パフォーマンスなクラウドサービスを求めるようになっています。また、データやサービスは、厳格化が進むプライバシーやデータ主権に関連する各国政府の規制に対応できるよう、完全な管理性や透明性を備えていなければなりません。」

複雑なワークロードには、さまざまなハイブリッドおよびマルチクラウド導入の選択肢が必要です。オラクルの戦略は、お客様のクラウドの導入状況に合わせて、お客様が必要なデータやサービスを必要な場所に保持できるようにすることです。お客様は、「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」と「Oracle Exadata Cloud@Customer」を利用して「Oracle Cloud」を完全に自社のデータセンター内にデプロイしたり、パブリック・クラウドベースの管理を利用してクラウドサービスをローカルにデプロイしたり、「Oracle Roving Edge Infrastructure」を利用してクラウドサービスをエッジにリモートでデプロイすることができます。さらに、「OCI」およびMicrosoft Azureの戦略的パートナシップにより、共通のお客様は2つのクラウド間でワークロードを実行できます。

シンガポール・リージョンの展開によって、ASEAN全域のお客様はさまざまなネットワーク・パートナーにアクセスし、「OCI FastConnect」を通じて直接、専用のプライベート接続を利用できるようになります。「OCI FastConnect」は、パブリック・インターネットベースの接続に比べて、より高い帯域幅、より低いレイテンシ、一貫したパフォーマンスを実現する専用プライベート・ネットワーク接続を構築する、簡単で柔軟かつ経済的な方法を提供します。

「OCI FastConnect」は直接接続、もしくはパートナーを通じて利用できます。シンガポールにおけるパートナーはColt Technology Services、Equinix、Megaport、SingTelです。「OCI」の70以上のFastConnectグローバルおよびリージョナル・パートナーの広範なネットワークは、お客様に「Oracle Cloud」リージョンおよび「OCI」サービスへの専用接続を展開し、世界各国においてお客様に最善のオプションを提供しています。

高可用性、障害保護

「OCI」の次世代アーキテクチャにより、高性能で回復力のあるクラウドサービスの基盤を実現します。また、その物理ネットワークおよび仮想ネットワークの設計により、性能とセキュリティを最大化します。たとえば、各「Oracle Cloud」リージョンには少なくとも3つのフォルト・ドメインが含まれます。これらは、ハードウェアやネットワーク障害に対する高い可用性と回復力を実現する論理データセンターを形成するハードウェアのグループ分けです。一部のリージョン(アッシュバーン、フェニックス、フランクフルトおよびロンドン)では、それぞれ3つのフォルト・ドメインが含まれる複数の可用性ドメイン(AD)を構成し、データセンター全体の回復力をさらに高めています。

お客様がアプリケーション要件に対応し、クラウド・インフラストラクチャを最適化するデータセンター展開計画を行う際の支援として、「OCI」はリージョン間のレイテンシ・ダッシュボードを無償で提供し、世界中の「Oracle Cloud」リージョンのリアルタイムおよびレイテンシの履歴についてのインサイトを提供しています。

サステナビリティ

オラクルは持続可能性に取り組み、2025年までに、世界中のすべての「Oracle Cloud」リージョンにおいて、100%再生可能エネルギーを使用することを表明しました。すべての「Oracle Cloud」リージョンでは、最先端のエネルギー管理と冷却テクノロジーを使用して、環境への影響を最小限に抑えています。オラクルは、再生可能エネルギーを使用したクリーンなクラウド・イニシアチブの一環として、 オラクルのデータ・プライバシーとセキュリティ対策に厳格に従いながら、2021年度に使用済みハードウェアの99.6%を再利用またはリサイクルしました。

オラクルがグローバルで展開するクラウド・リージョン

オラクルは世界中のOracle Cloudサービスに対するお客様からの強い需要をサポートするため、クラウド・リージョンの拠点を拡大していく計画の一環として、来年1年間で欧州、中東、アジア太平洋、中南米の新規拠点でさらに多くのクラウド・リージョンを開設する予定です。

今後展開するクラウド・リージョンには、ミラノ(イタリア)、ストックホルム(スウェーデン)、スペイン、ヨハネスブルグ(南アフリカ)、メキシコおよびコロンビアが含まれます。さらに、サウジアラビア、フランス、イスラエル、チリにおいて、2拠点目のリージョンがオープンします。オラクルは、2022年末までに少なくとも44のクラウド・リージョンを展開する予定であり、主要なクラウド・プロバイダの中でも特に急速な拡大を続けています。

現在利用可能な「Oracle Cloud」リージョン:

  • アジア太平洋: 東京、大阪、ソウル(韓国)、チュンチョン(韓国)、ムンバイ(インド)、ハイデラバード(インド)、シドニー(オーストラリア)、メルボルン(オーストラリア)、シンガポール
  • アメリカ: サンノゼ(米国)、フェニックス(米国)、アッシュバーン(米国)、トロント(カナダ)、モントリオール(カナダ)、サンパオロ(ブラジル)、ヴィニェード(ブラジル)、サンティアゴ(チリ)
  • ヨーロッパ: フランクフルト(ドイツ)、ロンドン(英国)、ニューポート、ウェールズ(英国)、チューリッヒ(スイス)、アムステルダム(オランダ)、マルセイユ(フランス)
  • 中東: ジェッダ(サウジアラビア)、アブダビ、ドバイ(アラブ首長国連邦)、エルサレム(イスラエル)
  • 政府: 2つの米国政府一般リージョン、米国国家安全リージョン、3つの米国国防総省固有の政府リージョン、2つの英国リージョン(ロンドンおよびウェールズのニューポート)

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。

商標

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【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 谷地田・石山
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