Press Release

オラクル、Compute Cloud@Customerで、OCI のコンピュート・サービスをどこでも利用可能に

業界初の分散クラウド・ポートフォリオの最新ソリューションを提供開始。お客様のデータセンター内でシングル・ラックでの利用が可能に

テキサス州オースティン—2023年8月10日
Cloud@Customer

(本資料は2023年8月9日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」のコンピュート・サービスを場所を問わず利用可能なラック規模のクラウド・インフラストラクチャである「Oracle Compute Cloud@Customer」を発表しました。「Compute Cloud@Customer」により、お客様はシングル・ラックのような小規模な導入でOCIのソフトウェア・スタックを活用し、ワークロードを開発、展開、管理し、セキュリティを確保することが可能です。

「Oracle Compute Cloud@Customer」により、自社データセンター内で、柔軟な仮想マシン(VM)シェイプを提供するOCIコンピュート、ストレージ、ネットワーキングのサービスを利用可能になり、その上でアプリケーションやミドルウェアを稼働可能になります。「Oracle Exadata Cloud@Customer」と組み合わせることで、オラクルのデータベースと密接に統合されたワークロード向けの理想的なプラットフォームとなります。組織は自社のデータセンターとオラクルのクラウド・リージョンで同じOCIサービスを活用しながら、開発者やIT担当者は同じAPIや管理ツールを利用し、場所を問わず一貫したユーザー体験を提供できます。また、自社のデータセンター内のフルマネージド・クラウド・プラットフォームで既存のワークロードを集約し、新たなクラウドネイティブ・アプリケーションを稼働させることで、OCIのコスト効果に優れた消費モデルのメリットを活用し、業務の合理化およびコスト削減を図ることができます。

オラクルのチーフ・コーポレート・アーキテクト、エドワード・スクリーベン(Edward Screven)は、次のように述べています。「サービスがどこで稼働していても一貫した体験が求められていることから、当社は分散クラウド戦略に継続的に投資し、『Compute Cloud@Customer』を投入しました。オラクルはOCIパブリック・クラウドのリージョン、 Dedicated Region、Cloud@Customerプラットフォームを選択肢として提供し、お客様はこれらを組み合わせ、グローバルに展開可能な分散クラウド・ソリューションを構築することができます。これにより、データ・レジデンシ要件に対応し、既存データセンターや遅延要件の厳しいアプリケーションへの高性能な接続を実現し、お客様の戦略的なクラウド・ビジネスの目的達成を支援します。」

高性能、高可用設計の「Compute Cloud@Customer」は、様々な分散クラウド導入のシナリオを持つ大小の組織のニーズに合わせて簡単に拡張することができます。552個のプロセッサー・コア、150 TBの使用可能なストレージ(ブロック、ファイル、オブジェクト)を最小構成とする「Compute Cloud@Customer」は、コンピュートとストレージを各々に拡張でき、6,000個以上のプロセッサー・コア、3.4 PB以上のストレージ容量に対応します。

サードパーティーのコンポーネントで組み立てられたり、限定的な機能からなる他のパブリック・クラウド・プロバイダーのオンプレミス・ソリューションと異なり、「Oracle Compute Cloud@Customer」はオラクルが構築、インストール、所有、管理を行う統合されたクラウド・プラットフォームです。OCIパブリック・クラウド・リージョンや「OCI Dedicated Region」と完全な互換性があり、OCIのコア・サービスと同じサービスを同じ低価格で提供します。これによりお客様の保守やアップグレードの負担が軽減され、場所を問わずクラウド・ネイティブ・アプリケーションを開発、稼働することが可能となります。

The Futurum Groupのリサーチ・ディレクターであるRon Westfall氏は、次のように述べています。「クラウド・サービスをオンプレミスで展開しようとしている組織にとって、メッセージは『大きくするか、家に帰るか』です。非常に多くのオンプレミスの クラウド・サービスは、金融エンジニアリング・ツールをギフト包装したハードウェア・ボックスを温めているか、パブリック・クラウドの同等のサービスの 10 分の 1 の機能を提供しているかのどちらかです。オラクルの最新の『Compute Cloud@Customer』でのオファリングは、明らかにこの傾向に逆らっており、同じコンピュート、ストレージ、ネットワーキング、API、コントロール プレーン、および 拡充し続けるOCI で利用可能なサービス一式を提供します。これは同社の分散クラウド戦略の一環であり、オンプレミスでの本格的なクラウド・エクスペリエンスです。他のクラウド ベンダーが宣伝しているようなリトマス試験紙のようなものではありません。」

あらゆるOCIサービスと同様に、「Compute Cloud@Customer」上のデータは常に暗号化によりセキュリティが強化されており、「OCI Console」からデータの局所性、レプリケーション、バックアップを完全に制御できます。これにより、データ・レジデンシやプライバシーの厳しい要件に対応することが可能となります。また、OCIベースの権限付与や認証を導入している組織は、「Compute Cloud@Customer」をOCIテナンシーにリソースとして追加し、オンプレミスとOCIリージョンのデータセンターにまたがる単一の統合された環境を構築可能です。

お客様が必要とする場所でサービスを提供するOCIの分散クラウド戦略

「Oracle Compute Cloud@Customer」は、OCIパブリック・クラウド・リージョン、「Oracle Alloy」、「Oracle E.U. Sovereign Cloud」、「Oracle Database Service for Microsoft Azure」、「OCI Dedicated Region」、「Oracle Exadata Cloud@Customer」など、オラクルの分散クラウドの最新ソリューションです。OCIの導入オプションには、お客様が指定した場所や必要なパフォーマンス、セキュリティ、コンプライアンス、オペレーション・モデルに応じて、100以上のすべてのOCIサービスの機能を含めることもサブセットのみを含めることもできます。オラクルの分散クラウドの標準サービス、管理、ユーザー体験機能を活用し、同じソフトウェアを必要なあらゆる場所で展開できます。

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