Press Release

オラクル、新しいガバメントクラウドでオーストラリアのデジタル経済を強化

オーストラリア連邦政府、州政府、地方政府のお客様とそれらへのサービス・プロバイダーが、Oracle Cloud Infrastructureの高パフォーマンス、セキュリティ、強力なデータ・アナリティクス、分散クラウド・サービスを活用

Oracle Cloud for Australian Government and Defenseは、オーストラリア政府の情報セキュリティ・マニュアル(ISM)のPROTECTED統制に準拠する情報セキュリティ登録評価プログラム(IRAP)プロセスを完了

オーストラリア キャンベラ —2023年8月9日
Australian Government Cloud Region

(本資料は2023年8月7日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルは本日、世界中の公共機関からの急増する需要に対応するため、新しい「Oracle Cloud for Australian Government and Defense」を発表しました。 100を超えるサービスを提供するこの新しいリージョンは、完全かつ高セキュリティのハイパースケール・クラウド・プラットフォームでのアプリケーション開発と実行を可能にします。このリージョンは、オラクルの他のパブリックおよび政府向けクラウド・リージョンから物理的に分離されているため、全ての「Oracle Cloud」のお客様が利用できる既存のシドニーおよびメルボルンのパブリック・リージョンを含むすべてのリージョンとはバックボーン接続されていません。さらに、PROTECTEDレベルの情報セキュリティ登録評価プログラム(IRAP)評価の取得により、「Oracle Cloud for the Australian Government and Defense」が適切なセキュリティ管理を遵守していることをオーストラリア公共機関に保証します。 

オーストラリア首都特別地域(ACT)首相および財務長官であるアンドリュー・バー(Andrew Barr)氏は次のように述べています。「ACT政府は、オラクルのキャンベラでこの新しいクラウド・リージョンへの投資を喜ばしく思っています。このクラウド・リージョンが加わることで、キャンベラのデジタル・インフラストラクチャが強化され、サイバーセキュリティ部門が提供できる機能の範囲や専門性が増すことでしょう。」

オラクルのオーストラリア・ニュージーランド地域担当マネージング・ディレクターであるスティーブン・ボビス(Stephen Bovis)は、次のように述べています。「オーストラリア連邦政府は、2023-24年度予算において、デジタルとICTのために13億米ドル以上の予算を計上しており、オラクルはオーストラリアのデジタル経済の強化に貢献することをコミットします。オーストラリアの民間企業および公共機関は、20年以上にわたりオラクルを信頼しイノベーションを加速させてきました。今回の新しいガバメントクラウドの提供は、厳しいセキュリティ基準を満たすよう構築されたセキュアでスケーラブル、かつ高パフォーマンスなクラウド・プラットフォームと業務アプリケーションをオーストラリア政府に提供し、最も重要なデータを保護するというオラクルのコミットメントを強化するものです。この新しいリージョンにより、公共機関は、最も重要なワークロードとアプリケーションをクラウドで利用できるようになり、組織の成長が促進されるとともに、オーストラリア国民へのサービスを向上させることができます。」

ガバメントクラウドのお客様は、「Oracle Autonomous Database」、「MySQL HeatWave Database Service」、「Oracle Container Engine for Kubernetes」、「Oracle Cloud VMware Solution」などの100を超える「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」サービスとアプリケーションに加へ、ゼロトラスト・アーキテクチャや「Oracle Cloud Guard」などの統合セキュリティ機能にもアクセスできるようになります。オラクルは、45のクラウド・リージョンすべてにおいて、これらのクラウド・サービスを一貫して提供しています。これにより、公共機関は、オラクルの商用クラウド・リージョンと同じ機能と価格を備えたガバメントクラウドを利用できるようになります。公共機関のお客様は、これらのアプリケーションやサービスにより、コストのかかる再アーキテクチャを必要せずに、データを活用して新たな価値を発見したりワークロードを最適化したりできます。また、2020年以降、オラクルはデジタル変革庁(DTA)と政府包括協定(whole-of-government: WofG)を締結しており、オーストラリア政府機関がオラクルの製品やサービスを購入しやすくなっています。

セキュリティとデータ主権の強化による公共機関を支援

オラクルには、データとアプリケーションを保護してきた何十年もの実績があります。また、オラクルのセキュリティファーストのアプローチにより、お客様は、幅広いサービスにまたがる機能を活用し、完全に統合された、きわめてセキュアな実装を、簡単かつコスト効率よく行うことができます。「Oracle Cloud for Australian Government and Defense」により、お客様は、オーストラリアのデータ主権およびレジデンシー規制に準拠したアプリケーションを導入できます。*

IDCアジア太平洋地域クラウドサービス・ソフトウェア担当リサーチ・ディレクターのダフネ・チャン(Daphne Chung)氏は次のように述べています。「政府がデータ、インフラストラクチャ、リソース、ソフトウェアをより適切に制御する必要性が高まる中、デジタル主権はますます重要な課題となっています。政府は、こうした課題への対応に遅れを取らないよう、信頼できるクラウド・パートナーとの提携を進めるケースが増えています。経済の先行きが不透明な中で、IDCは、オーストラリアのパブリック・クラウド・サービス市場が5年間で年平均成長率(CAGR)19.2%で成長し、2026年には市場規模が192億米ドルに達すると予測しています。」

さらにオラクルは、「Oracle Cloud for Australian Government and Defense」の利用を公共機関とそのパートナーに限定することで保護を強化しています。オラクルは、米国外の政府向けに物理的に独立したクラウド・リージョンを運用する唯一のハイパースケール・クラウド・プロバイダーであり、米国政府向けの複数のエアギャップで隔離されたリージョンに加え、米国、英国、オーストラリアに8つの政府リージョンを展開しています。

オラクルのグローバル・ガバメント・セクター担当バイスプレジデントであるランド・ウォルドロン(Rand Waldron)は次のように述べています。「オラクルは、米国や英国の政府向けソブリン・リージョンでの経験を活かし、パブリック・クラウド・リージョンと同じサービスおよび一貫したグローバル価格を備えたクラウド・インフラストラクチャを、オーストラリア政府に提供しています。政府が高いコストを支払って少ないサービスに甘んじなければならない理由などありません。政府機関に限定されたこのリージョンによって、オーストラリア政府は最も重要なシステムをクラウドに移行しやすくなります。これにより、オラクルが提供する独自の効率性、サポート、および機能を活用して、ミッションを成功に導くことができます。」

民間企業および公共機関のお客様とパートナーによるOracle Cloudの活用

OCIは、パブリック・クラウド・リージョンに加え、幅広い分散クラウドのデプロイメントオプションを提供することで、グローバルな民間企業および公共機関をサポートしています。分散クラウドにはOCI Dedicated RegionとExadata Cloud@Customerが含まれ、特定の場所でのデータの近接性と低レイテンシが極めて重要なアプリケーションの運用を支援します。

デロイトのANZパートナーであるロバート・ロックネイン(Robert Loughnane)は次のように述べています。「この発表には非常に大きな意味があります。公共機関のクライアントは、オラクルのクラウド・テクノロジーをこれまで以上に活用できるようになるでしょう。公共機関内でのクラウド導入を促進するととともに、規制への対応やデータ・ガバナンスもサポートできるからです。今回の発表と、当社とオラクルの強力な協力関係を通じ、お客様のデジタル・ニーズをさらにサポートできると確信しています。また、ミッションクリティカルなシステム管理とトランスフォーメーション・サービスにおける業界リーダーとしての両社の地位も強化されるでしょう。」

Nomura Research Institute(NRI)オーストラリア・ニュージーランドのCEOであるDean Langenbach氏は次のように述べています。「『Oracle Cloud for Australian Government and Defense』が導入されたことを喜ばしく思います。このイニシアチブは、公共機関からクラウド・サービス活用のための障壁を取り除くものとなるでしょう。この新しいサービスにより、公的機関は高品質でセキュアなソリューションをより多く利用し、情報の整合性や機密性を損なうことなくクラウドのメリットを最大限に活用できるようになります。」

MegaportのCEOであるマイケル・リードは次のように述べています。「これは、政府機関の顧客にとって、パブリック・クラウド導入の障壁を取り除くことになる素晴らしい発表です。『Oracle Cloud for Australian Government and Defense』への接続を開始し、お客様のクラウド活用を支援できるようになることを楽しみにしています。また、相互接続サービスのリーダーとしての弊社の地位も確立できると考えています。」

* データは、そのライフサイクル全体を通じて、顧客の明示的な許可または行動(テクニカル・サポートの提供など)なしに、オーストラリアから転送されることはありません。OCI上のデータベースに保存されたコンテンツなどのデータ(ただしテレメトリは除く)は、そのようなデータへのアクセスが制限され、お客様の明示的な許可なしに「Oracle Cloud for Australian Government and Defense」の地域外に転送されないことを保証するように設計されたガバナンス対策の対象となります。

参考リンク

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 谷地田
03-6834-3020

オラクルについて

オラクルは、統合されたアプリケーション・スイートに加えて、セキュアで自律型のインフラストラクチャーをOracle Cloudで提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)の詳細については、 www.oracle.com.をご覧ください。

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