オンプレミスの自社データセンター、プライベート・クラウド、およびパブリック・クラウドのいずれで実行する場合でも、オラクルは、SAPのお客様がより低コスト、高速、セキュア、柔軟に運用できるように支援します。
オラクル・コーポレーションとSAP SEは、長年にわたる再販契約およびカスタマー・サポート契約により、共同して両社のお客様をサポートしています。これらの契約により、お客様はオラクルのハードウェアおよびソフトウェア・テクノロジーを利用しやすくなり、ワールドクラスの顧客サービスをお客様のデータセンター内およびクラウド上で利用できるようになります。
SAPとオラクルは、SAPのグローバル再販契約およびテクニカル・サポート契約を長期的に延長することに合意しました。SAPとオラクルは30年以上にわたり協業し、SAPのアプリケーションとOracle Databaseを実行するためのSAP/オラクル環境とそのサポートをお客様に提供してきました。この契約延長期間中、新規および既存のSAPのお客様は、SAPまたはオラクルから引き続きオラクル・ライセンスを取得して、SAPの業務アプリケーションをサポートできます。また、SAPとオラクルは、オラクル製品とSAP製品に関するテクニカル・サポートを引き続き提供します。
オラクルとSAPの協力関係に関するその他の情報や詳細については、www.oracle.com/sap/およびwww.sap.comを参照してください。
オラクルの開発チームは、Oracle/SAPデータベース、Oracle Cloud Infrastructure、Oracle Solaris、およびOracle Linuxの共同統合プロジェクトを、管理、実装します。また、Oracle Global Technology Centers for SAPは、サイジングやITインフラの最適化などのプリセールス・サポートを提供します。Oracle Databaseとオラクルのサポートチームは、東京、カリフォルニア州パロアルト、ドイツのセント・レオン・ロート/ヴァルドルフにあるSAPサポートセンターにも常駐しています。
Oracle Cloud Platformの革新に向けた継続的な取り組みにおいて、オラクルはSAPと協力して、IaaS(Infrastructure-as-a-Service)Oracle Cloud Platform上のSAP NetWeaverアプリケーションの動作確認を行っています。これにより、企業はOracle DatabaseベースのSAPアプリケーションをクラウドに移行しやすくなります。オラクルは、オラクルのハイパフォーマンスな次世代IaaS向けに、さまざまなシェイプとグレードのIaaS Bare Metal Cloud Servicesを提供しています。これらのサービスにより、より多くのお客様がクラウドでOracle Databaseアプリケーションを展開し、利用できるようになります。さらに、オンプレミスのシステムと同等またはそれ以上のパフォーマンス、セキュリティ、および可用性を実現できます。お客様は、優れたパフォーマンスと拡張性を得ることができます。
オラクルは、完全かつ高可用性のエンタープライズ・アプリケーション環境をクラウドで提供する唯一のクラウドベンダーです。オラクルは、同等のオンプレミス・システムを維持するための専門知識や資本を持たない中堅企業や大企業に、独自の統合プラットフォームサービスを提供しています。
SAPのお客様は、Oracle DatabaseとDatabaseのオプションを選択することで、中断のない継続的なイノベーションを通じて大きなメリットを得ることができます。具体的には、Oracle Database がSAPアプリケーションの実行に最適である理由として、8つの差別化要因を挙げることができます。Oracle Database は、最高のパフォーマンスとスケーラビリティ、導入の柔軟性、可用性と信頼性、データベース統合と超大規模データベースのサポート、データベース・セキュリティ、優れた管理性と自己管理機能、さらにハードウェアとソフトウェアの統合を提供します。
SAP のすべてのお客様が、これらのメリットを享受することができます。Oracle Databaseをオンプレミスで実行するかクラウドで実行するか、標準ハードウェアを選択するかOracle Engineered Systemsを選択するか、Oracle Cloud Infrastructureを選択するかExadata Cloud Serviceを選択するかは関係ありません。
2018年以降、Oracle Databaseソフトウェアの新しいリリースは毎年提供されます。また、新方式のバージョン番号が導入されました。従来のバージョン番号(11g、12c)の代わりに、ソフトウェアのバージョンはリリースされた年(18c、19cなど)で表記されるようになりました。これらの年次ソフトウェア・リリースは、SAP on Oracle のお客様にも提供されます。
Oracle Database for SAP戦略は、当初から2つのピラーに基づいています。1つ目のピラーは、Oracle Databaseの機能とSAP環境の統合です。2つ目のピラーは、SAPアプリケーションの機能とOracle Databaseの統合です。
Oracle Databaseの機能をSAP環境に統合する必要性は、以前から明らかでした。それは特に、オラクルがSAPアーキテクチャでは対応できない新しいデータベース機能(RAC、マルチテナント)をリリースしたときに明らかになりました。その一方で、SAPアプリケーションの機能をOracle Databaseと統合することの重要性は、これまであまり認識されてきませんでした。
しかしこれが、SAP独自のデータベースであるHANAの導入によって変化しました。SAPアプリケーションがHANAを他のデータベースと同じように扱うだけでは、HANAを導入するメリットを顧客に説得することが難しくなります。そこでSAPは、SAPアプリケーションを連携させやすくするため、アプリケーション最適化プロジェクトに着手しました。
オラクルは、両ピラーに対する継続的なコミットメントとして、包括的なデータベース機能セットを提供するとともに、Oracle Databaseで現在サポートされてる専用SAPアプリケーションの最適化を行っています。
Oracle DatabaseおよびSAPアプリケーション用に最適化されたオラクルのEngineered Systemsは、SAP Landscapeの立ち上げと実行に必要な時間を短縮します。システムは事前に統合、設定、テストされており、オンプレミスのSAPインストールに対応しています。各システムは特定の目的に合わせてチューニングされているため、カスタマイズしたりインフラストラクチャを調整したりする必要性が軽減されます。
2021年10月現在、Oracle Exadataソフトウェアを使用する新しいOracle Exadata X9M-2およびX9M-8は、SAPアプリケーションの認定を取得しています。
新しいOracle Exadata X9Mは、データベースに最適なプラットフォームです。永続メモリとRoCEの機能を搭載したデータベース・システムであり、Oracle Databaseと共同設計されたこれらの機能によって、レイテンシを削減し、パフォーマンスを向上させます。Oracle Exadata独自のパフォーマンス、スケーラビリティ、セキュリティ、および自動化により、企業はこれまで以上に迅速かつ効率的に、そしてコスト効率よく稼働できるようになります。
Oracle Database ApplianceおよびPrivate Cloud Applianceの最新バージョンは、SAPアプリケーションをサポートしており、認定も取得しています。
財政的な制限を受ける中、顧客は、急増するデータ需要も満たす必要があります。効率性が求められるこのような状況において、SAPアプリケーションの導入にオラクルのプラットフォームを選択することは賢明な判断です。Sunのサーバー、ストレージ、オペレーティング・システム、仮想化テクノロジーを備えたオラクルは、ITインフラストラクチャ全体に柔軟性と選択肢を提供します。オラクルとSAPは共同で、トップクラスの包括的なITインフラストラクチャ・ソリューションを提供しています。これらのソリューションは、システムの卓越した可用性を保証するだけでなく、生産性の向上、システムの利用率の向上、総所有コストの削減、環境に配慮したデータセンターへの技術インフラの移行を可能にします。
カナダ最大の小売業者がデータセンターをOracle Cloud Infrastructureに置き換え、パフォーマンスを35%改善
オラクルはSAPと協力し、SAP NetWeaverアプリケーションのOracle EU Sovereign Cloudへの導入を正式にサポートしました。Oracle EU Sovereign Cloudは、EUのデータ・プライバシーおよび主権要件に基づき、民間企業および公的機関が機密データやアプリケーションをクラウド上に置くことを可能にします。
2023年7月現在、Oracle Exadata Cloud@Customer X10Mは、Oracle Database 19c for SAP NetWeaver 7.xベースのアプリケーションをサポートしています。オラクルはこの認定により、クラウドのメリットを必要としながらも、運用、ビジネス、規制、または法的な理由でNetWeaverデータベースをパブリック・クラウドに移行できないSAPのお客様に、イノベーションを提供し続けることができます。
Oracle Database Appliance (ODA) X10シリーズは現在、SAP ECCおよびNetWeaverベースのアプリケーションの動作が保証されています。ODAは、シンプルで最適化された手頃な価格のOracle Engineered Systemです。ODAの高いパフォーマンス、可用性、および自動化は、ダウン時間とコストを削減しながら、SAPアプリケーションをより迅速に実行できるよう支援します。
Oracle for SAP Cloud UpdateおよびOracle for SAP Technology Updateは、最新のオラクル製品とサービスに関する情報をSAPのお客様に提供するものです。
SAPアプリケーションをオラクル・クラウドに移行するべき理由
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