サステナビリティ指標の管理に関する製品ツアー

Sales and Operations Planningによるサステナビリティ指標の管理

サステナビリティ・パフォーマンスに対する監視の目が厳しくなるにつれ、企業の環境配慮に関する透明性への圧力は強まっています。Carbon Disclosure Project（CDP）は国際的な非営利団体で、より頻繁な報告を促すことで、透明性の向上を目指しています。

CDPは、全体的にサプライ・チェーンの情報開示が前年比41％増加したことを報告しました。

CDPの報告は、企業は必要な規模の行動を実際に推進するために必要な変革を行っていないことを示しています。開示件数は年々増加していますが、気候変動に関して自社のサプライヤーと取り組んでいる企業は38%に過ぎません。

さらに心配なことに、水の安全性と供給に取り組む企業はわずか16%です。

Oracle Fusion Cloud Sales and Operations Planningにより、サステナビリティ・パフォーマンスの統合、監視、改善が可能になります。

この製品ツアーでは、S&OPプロセスにサステナビリティの目標を取り入れ、改善するために必要なステップを説明します。

最初のステップは、サステナビリティを測定するための定期的なレビュー・プロセスの構築です。

Sales and Operations Planningでは、計画プロセスの一環として、サステナビリティ目標に関連するタスクを割り当てることができます。

Sales and Operations Planningは、サステナビリティ指標の多面的なビューを提供します。例えば、最初の情報タイルは、製造施設での電力消費による温室効果ガス（GHG）排出量を1kWhあたりkg-CO2で測定しています。

棒グラフから、プラントFE:510は他の工場と比べて排出量が多いことがわかります。

次の情報タイルには、各工場ごとの水使用量が表示されます。月別の内訳で、水使用量が多くなると予想される時期を確認することができます。

各製品から排出される固形廃棄物を経時的に把握することができます。この例では、有酸素運動用マシンの固形廃棄物は大幅に減少するものの、フィットネス用部材の固形廃棄物は依然として比較的多めであると予想されます。

また、ビジネス・ニーズに合わせて、特定の指標を持つ複数の情報タイルを作成することもできます。例えば、微粒子や排ガスを時間や工場ごとに表現する情報タイルを作成することができます。

ここでは、FE:415は、粒子状物質と排ガスを最も多く発生させると想定さています。

Sales and Operations Planningは、上流の可視性を拡張し、サプライヤーのサステナビリティ・パフォーマンスにアクセスできるようにします。注意が必要なサステナビリティのスコアが低いサプライヤーを把握し、必要に応じて代替案を検討することができます。

最後に、すべてのファクトリーメ指標が総スコアに集約され、サプライ・チェーンのサステナビリティ・パフォーマンスの全体像が示されます。

サステナビリティ・スコアを向上させるために、製造と購入の比率を調整したり、サステナビリティ・パフォーマンスに基づいてサプライヤーの割り当てを調整することができます。この場合、新たなプランを立て、サプライヤー配分を変更し、サステナビリティのスコアが高いサプライヤーを選択することができます。

そして、サステナビリティ指標を用いて、2つのプランを比較することができます。この例では、調整されたプランの調達は、前処理を必要としないよりグレードの高い素材を使用することで、より持続可能な結果を生み出しています。

また、よりサステナブルなプランを実施することで、コストや収益に与える影響を確認することも重要です。この例では、電力消費量の削減や廃棄材料の減少によるコスト削減を実現しました。

売上高も新たなプランの影響を受けませんでした。このことは、サプライ・チェーン全体の目標を損なうことなく、サステナビリティ目標を達成できることを示しています。

現在、より持続可能な計画をデフォルト計画として採用できるようになりました。

Oracle Fusion Sales and Operations Planningを使用して、サプライ・チェーン全体にサステナビリティ指標を組み込むことで、サステナビリティへの取り組みを加速します。