1. Oracle Japan
  2. Oracle Environmental and Social Impact Report

慈善活動

現代的で前向きなアプローチ

オラクルの慈善活動は、弊社のビジネス同様、現代的で意欲的です。オラクルは、教育、医療、地域社会、環境の分野で大きな変革をもたらす非営利団体を支援しています。弊社の非営利財団は、特に子供や若者の支援に重点的に取り組んでいます。

慈善活動


慈善活動への取り組み

  • Oracle Giving

    Oracle Giving

    オラクルの慈善活動は、教育、医療、地域社会、環境の分野で30年以上にわたって世界各国で貢献してきました。オラクルは現代的で積極的な投資活動を行うことで、戦略的先見性やビジョナリー・リーダシップ、革新のための実践を通じて社会に大きな影響を与えている組織を支援しています。

  • Oracle Health Foundation

    Oracle Health Foundation

    Oracle Health Foundationは、オラクルが資金提供し、オラクルの従業員が運営する非営利団体です。小児科助成金、ケア・キット、学校を拠点とした健康増進プログラムを提供し、青少年の医療への障壁を取り除いています。

  • Oracle Education Foundation

    Oracle Education Foundation

    また、オラクルが資金提供し、オラクルの従業員がスタッフを務める非営利団体、Oracle Education Foundationは、若者にイノベーションや技術を用いた問題解決スキルを教え、より良い未来を形作る手助けをしています。

  • Design Tech High School

    Design Tech High School

    Design Tech High School (d.tech) は、レッドウッドショアーズ・キャンパスにあるカリフォルニア州立のチャーター・スクールです。この学校は、学生たちが大学での4年間だけでなく、その後40年間の人生とキャリアにも備えることができるような革新的な教育モデルを提供しています。

Oracle Giving

よりよい社会のために

オラクルの慈善活動は、教育、医療、地域社会、環境の分野で30年以上にわたって世界各国で貢献してきました。オラクルは現代的で積極的な投資活動を行うことで、戦略的先見性やビジョナリー・リーダシップ、革新のための実践を通じて社会に大きな影響を与えている組織を支援しています。これらの組織と協力し、健全で活気のあふれるエコシステム、確固たる自信と即戦力となるスキルを備えた学生、誰もが必要な医療サービスを受けられる社会、そして支え合い、つながり合うことで繁栄するコミュニティを築いていきます。

海を泳ぐアシカ

FY24の活動とその影響

  • 寄付金

    2,800万米ドル寄付金の総額

  • 非営利団体

    4,500以上支援している非営利団体の数

  • 地球

    56か国支援活動を行っている国の数

オラクルの重点領域

教育の推進

弊社の教育助成金は、学習体験の変革を支援しています。オラクルは学生がテクノロジーの基礎を固め、学校、キャリア、そしてその先の人生で成功するために必要なスキルを習得できるよう手助けをしています。オラクルは、Raspberry PiAliceGreenfoot、およびBlueJを使ったコーディングや物理コンピューティングを教えるプログラムを支援しています。また、Going to SchoolTechnovationAkili DadaGirlstart、およびLatinitasを通じて、女子生徒のSTEAM教育の推進を支援しています。さらに、Junior AchievementThe King’s Trust、およびInstituto PROAと協力し、若者がキャリアに備えるために必要なトレーニングや業界メンターシップを受けられるようサポートしています。

教育の推進

世界中で医療を推進

オラクルの健康助成金は、医療へのアクセスの拡大、重要な機器や薬の提供、健康リテラシーの向上など、ウェルビーイングの促進に取り組む世界中の団体を支援しています。オラクルは、World Telehealth InitiativeProject C.U.R.E.、およびRiders for Healthの支援を通じて、医療が不足しているコミュニティや医療施設に治療を提供しています。これには例えば、救命ワクチンの提供や、最も必要とされる時に最も必要とされる場所で医療専門家に遠隔アクセスするためのテクノロジーの提供などがあります。オラクルはまた、子供たちやその家族が清潔な水や衛生設備、衛生サービスを利用できるような取り組みも行っています。Sambhav FoundationSwades Foundation、およびSociety for All Round Developmentへの助成金は、インドの数百校の学校や家庭におけるトイレや手洗い場、清潔な水の供給システムの建設を可能にしています。

医療の推進

自然界と野生動物の保護

30年以上にわたり、オラクルの環境助成金は生物多様性の保護、生態学的研究、環境リテラシーの向上などを推進してきました。National Geographicによる重要な取り組み、Pristine Seasへの支援は、世界中の海洋保護区域の確立に役立っています。また、The Marine Mammal Centerへの助成金は、海洋野生動物の保護と救助を可能にしています。陸上では、Save the Redwoods Leagueへの支援を通じてカリフォルニアの太古の森を保護・復元し、Dian Fossey Gorilla Fundと協力して絶滅の危機に瀕するゴリラの保護と研究を行っています。次世代の保護活動家を育成するため、若者と自然をつなげる環境教育プログラムにも助成しています。これには、Keep Austin BeautifulNatureBridgeなどがあります。

レッドウッドを歩く女性

より強固なコミュニティの構築

弊社のコミュニティ助成金は、困難な状況にある人々に食料や住居、安らぎを提供し、安定に向けた長期的な計画を作成する手助けをしています。Second Harvest Food Bank of Middle TennesseeVoedselbank AmsterdamChild in Need India、その他多くの団体への支援を通じて、子供たちやその家族、個人に栄養価の高い食事を届けています。また、Urban Rootsを通じて若者に作物を育てる方法を教え、Kanbe’s Marketsを通じて新鮮な農産物を入手しやすくするなど、地域の食習慣や食育を変革しています。さらに、LifeMovesLifeWorks、およびFoundation Communitiesへの支援を通じて、不安定な状況にある人々への手頃な価格での住宅提供も行っています。また、Military Family Advisory NetworkElizabeth Dole Foundationへの助成金は、退役軍人や軍人の家族への支援サービスの提供を可能にしています。

Second Harvest Food Bankにいる女性
プロジェクトに取り組む学生

助成金ポートフォリオ

慈善活動に関して、オラクルはだれかが協力を求めてくるのを待つことはありません。オラクルは、今日人類が直面している最も差し迫った課題に対して先進的で大胆なアプローチを取っている非営利団体や、社会的影響力のある組織を積極的に探し出して支援しています。

Oracle Health Foundation

より健康的な未来の構築

Oracle Health Foundationは、オラクルが資金提供し、オラクルの従業員が運営する非営利団体です。私たちは、どのような境遇にある若者も、必要な医療にアクセスできるべきだと信じています。財団は、世界中で小児医療の助成金を提供し、薬、手術、交通費、設備の提供を行っています。また、カンザスシティ周辺の小学生を対象に健康診断を実施し、必要に応じて医療機関の紹介や資金援助も行っています。

Oracle Health Foundation

FY24の活動とその影響

  • 寄付金

    260万米ドル小児医療助成金の寄付額

  • ケアキット

    13,250個援助を必要とする子供たちに配布されたケアキットの数

  • 学生

    29,372人学校の健康増進プログラムの恩恵を受けた生徒数

オラクルのプログラムとその影響

人生を変え、命を救う助成金

オラクルの小児医療助成金は、子供たちが必要な医療を受けられるよう資金を提供しています。命を救う臓器移植から車椅子、補聴器、眼鏡まで、オラクルの助成金は、子供たちが必要なケアやリソースにアクセスできるよう支援し、それによって子供たちがより健康に成長できるようサポートしています。

夫婦と幼児

小学校のウェルネスプログラム

体が健康だと、学習もはかどります。オラクルの無料健康診断には、聴力、視力、バイタルサインの検査が含まれています。また、カンザスシティ地域の小学生を対象に、保護者の同意を得た上で、全身の健康チェックも提供しています。資格を持つ看護師が、潜在的な問題を特定し、フォローアップや治療のために専門機関を紹介します。

学校の教室の様子

支援を必要とする子供たちのためのリソースとセキュリティ

貧困に苦しんでいる、住居がない、または養護施設を利用している子供たちにとって、日常必需品や快適さを手に入れるのは容易ではありません。Oracle Health Foundationは、困難な状況にある若者たちに衣類、書籍、衛生用品などのケアキットを提供しています。これらのキットは、カンザスシティ地域の学校、非営利団体、社会福祉機関に届けられています。

ケアキットを受け取る子供たち

必要なケアの提供: アディの事例

アディは、まだ生後1週間のときに脳内出血を起こし、水頭症と脳性麻痺を発症しました。手術や投薬、継続的な治療の費用を支援するために、Oracle Health Foundationはアディの家族に医療助成金を支給しました。これにより、アディは必要なケアを受けられるようなりました。また、介助犬や、世界とつながるための通信技術、そして家族全員で外出できるようになるためのミニバン用の車椅子用ランプも提供されました。

Oracle Education Foundation

未来の創造

また、オラクルが資金提供し、オラクルの従業員がスタッフを務める非営利団体、Oracle Education Foundationは、若者にイノベーションや技術を用いた問題解決スキルを教え、より良い未来を形作る手助けをしています。財団は、デザイン思考、未来思考、コーディング、物理コンピューティングなどのクラスを提供しており、財団のインストラクターが指導し、オラクル・ボランティアもコーチとして活躍しています。

FY24の活動とその影響

  • 学生クラス

    573人財団のクラスに登録した学生イノベーターの数

  • 学生

    13,207時間デザイン、コーディング、制作のために費やされた学生の学習時間

  • ボランティア時間

    4,431時間オラクル・ボランティアが学生の学習支援に費やした時間



FY14-FY24の活動とその影響

  • 学生

    4,000人財団のクラスに登録した学生イノベーターの数

  • 学生の時間

    80,000時間デザイン、コーディング、制作のために費やされた学生の学習時間

  • ボランティア時間

    33,000時間オラクル・ボランティアが学生の学習支援に費やした時間

オラクルのクラス

持続可能な水産物の選択のためのニューラル・ネットワーク

Monterey Bay Aquariumによると、現在、魚類の90%が持続可能な限界値で漁獲されているか、またはそれを超えて漁獲されているとのことです。では、スーパーで魚を選ぶ消費者が持続可能な選択をするにはどうすればよいのでしょうか。これは難しい問題です。この問題を受けて、ニューラル・ネットワークに関するOracle Education Foundationのクラスを受講している2人のd.techの学生が、「Fishfindr」という簡単に使えるスマホアプリを作成しました。このアプリは、購入を検討している魚の写真を撮るかアップロードすると、どの魚がより持続可能な選択肢かを教えてくれるものです。Monterey Bay AquariumのSeafood Watch Programのデータを使って、アプリのニューラル・ネットワークは魚種の識別と持続可能性に関する情報を返し、検討していた魚種が持続可能でない場合は、味や食感が似た、より持続可能な魚種の推奨も行います。

Fishfindrを作成した二人のd.techの学生

アートを通じてつながるクリエイティブ・コーディング

感情が健康であることは、心身の健康にとって非常に重要です。自分の感情を伝える能力を高めることで、社会的なつながりを強化することができます。「Heartful Hues」は、音声認識と感情分析機能を使用して感情を色と動きに変換するウェブアプリです。ユーザーが質問に答えると、それに基づいてアプリが感情を視覚的に表現します。このアプリを使用してユーザー同士が共同作業を行うこともでき、口頭では伝えきれないことも共有することができます。このCreative Codingプロジェクトは、2人のユーザーが感情を視覚的に表現し、テクノロジーを活用してより多くのつながりを作るための場所を提供します。

Heartful Huesのクリエイター

キャッチ・アンド・リリースのための物理コンピューティング

テクノロジーは、私たちの生活をより便利にするだけでなく、人間性を高めることにも役立ちます。物理コンピューティングのクラスの学生たちは、オープンハードウェアとコーディングを使用して、害のないクモ捕獲装置を作成し、安全かつ優しくキャッチ・アンド・リリースができるようにしました。Arduino マイクロコントローラーボードを基盤とするこのツールは、伸縮式の安全な爪を使ってクモをかごにすくい入れることができます。その後、ユーザーは窓を開けるか外に出て、ボタンを押します。そうすると内蔵されたファンが作動し、クモを優しく野生に戻すことができます。この実用的なソリューションは、クモがもたらす多くの生態系上の利益に対する敬意を教えてくれるとともに、クモを人道的に外に運び出すことを容易にします。

無害なクモ捕獲装置を開発した学生

共同インタビューとユーザー中心のフィードバックをAIが支援

正確かつ代表的なデータが必要とされる時代において、従来のユーザーフィードバック収集方法では不十分な場合があります。「OpenForm」は、動的なアンケートとインタビューを組み合わせて、柔軟に参加者と対話するAI駆動のフィードバックツールです。リアルタイムで参加者にパーソナライズされた質問を投げかけ、その回答に基づいてフォローアップの質問が生成されます。これにより、実際の会話を模倣した形式で回答を得ることができます。音声認識機能などの機能により、画一的で固定的なアンケート調査の欠点を克服することができます。その結果、より価値の高い高品質なデータが得られ、デザイナーはエンドユーザーをより深く理解できるようになります。

OpenFormをコーディングした学生

ミツバチ保護のための体験型ゲームデザイン

受粉は生態系の健全性にとって不可欠です。しかし、ミツバチやチョウ、コウモリ、ハチドリなどの授粉媒介者は、人間の活動によって絶滅の危機にさらされています。「Hive Defense」は、外来種や農薬の誤用によってミツバチの生態系が崩壊した未来を舞台にした、インタラクティブなコンピューターゲームです。ミツバチの巣を守るという使命を担ったプレイヤーは、戦略を練って巣を守り、害虫を駆除し、家を守り続けることが求められます。プレイヤーはミツバチの視点で世界を体験し、人間の行動が自然界に与える影響について深く理解することができます。この没入型の体験は、持続可能な実践についてプレイヤーに教えるだけでなく、貴重な受粉媒介者に対する共感も育みます。

Hive Defenseをコーディングした学生

色覚障害者にもアクセス可能なTinyML

Ann Richards School for Young Womenの学生たちは、色覚障害を持つ人が食料品店で買い物をする際に、異なる種類の食品や食材を区別する手助けとなる方法を考案しました。AI による画像認識システムと Arduino マイクロコントローラを組み合わせたこのプロトタイプでは、ユーザーはスマートフォンやその他のデバイスで写真を撮影するだけで、正確な色ラベルを受け取ることができます。生徒たちは、このプロトタイプの機能をさらに発展させ、テクノロジーを眼鏡に組み込むことで、果物の熟度や肉の鮮度を識別するシームレスな支援を提供することを目指しています。

Ann Richards School for Young Women の生徒たち

Design Tech High School

世界をより良い場所にする人材の育成

Design Tech High School (d.tech) は、レッドウッドショアーズ・キャンパスにあるカリフォルニア州立のチャーター・スクールです。この学校は、学生たちが大学での4年間だけでなく、その後40年間の人生とキャリアにも備えることができるような革新的な教育モデルを提供しています。2014年にd.techとの取り組みを開始した際、この学校に欠けていたのは安定した常設の拠点でした。d.techの大きな可能性を認識し、私たちはシリコンバレーのキャンパスに同校のための施設を建設しました。

Design Tech High School

FY24の活動とその影響

  • アワード

    98%卒業率

  • 認定証

    90%大学進学率

  • 卒業帽

    97%大学継続率

オラクルキャンパスのd.tech

学校の目的を再定義

Design Tech High Schoolは、テストの点数や学業科目の習得をはるかに超える教育モデルを提供しています。デザイン思考、創造的な問題解決、そして体験型学習を重視し、生徒が自ら学びを進められるように設計されています。d.techの特徴的な要素の一つが 「インターセッション・プログラム」です。このプログラムでは、地域社会を学校教育に取り入れ、年に3回、各60時間にわたって生徒が新しい分野や業界を探求できる機会を提供します。非営利団体、企業、専門家によるクラスが開講され、Oracle Education Foundationもこのプログラムに参加し、ニューラル・ネットワーク、ウェブ・アプリケーション、データサイエンスなどのテクノロジーに関する授業を提供しています。

自主的な学生

創造力は生きるためのスキル

70%以上の雇用主が、「創造的思考」が最も求められるスキルであり、その需要は今後さらに高まると報告しています。d.tech は創造力を 個人の成長と生涯にわたる成功のための重要なツール として早くから認識してきました。カリキュラムに 創造的な問題解決 を組み込むことで、生徒が単に既存の道を探すのではなく、自ら新たな道を切り開く力を養います。AI などの最先端技術を探求し、共感力をはじめとする人間ならではの資質を育み、学びのプロセスを楽しみながら、まだ定義されていない未来に向けた準備を整えます。

付箋を貼る生徒

究極のインキュベーター

設立から10年、d.techは素晴らしい成果を上げてきました。その影響は卒業生たちによって証明されています。現在、一部の卒業生は革新的な研究に取り組み、また別の人々ははさまざまな業界で技術ソリューションを開発しています。全員が創造とイノベーションに関わる仕事をしており、さらに喜ばしいことにオラクルの社員となった卒業生もいます。

卒業ガウンを着た学生

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写真提供: 慈善活動のヒーロー画像: TechBridge Girls、Oracle Givingのヒーロー画像: The Marine Mammal Center、弊社の重点分野: 1.Raspberry Pi、2.World Telehealth Initiative、3.Save the Redwoods League、4Second Harvest of Middle Tennessee、助成金ポートフォリオのヒーローイメージ: Girl Scouts of North America、Oracle Education Foundationのクラスの画像: Rory Earnshaw、Jim Stone。