サマリー・アドバイザ・ウィザードによる大規模データの処理

競争の厳しい今日の環境では、ビジネス・インテリジェンスとデータ・ウェアハウス基盤を整備して活用することが きわめて重要です。 競争優位に立つことができるのは、他社よりも優れたビジネス・データの分析を行うことができる 企業です。Oracle9iは、データ・ウェアハウスと分析処理の機能をデータベース・サーバーにシームレスに統合します。 その結果、応答時間の短縮と高度なスケーラビリティを保証する、コスト効果の高い単純な問題解決アプローチが提供されます。 Oracleは、オンライン・トランザクション処理、データ・ウェアハウス、および分析処理のための単一プラットフォームに なりました。これは、ビジネスにおける意思決定を改善するための唯一のソリューションです。

データ・ウェアハウスは、問合せと分析のために設計されたリレーショナル・データベースです。 データ・ウェアハウスには、 トランザクション・データから獲得された履歴データと他のソースからのデータが含まれています。 複雑でデータ処理の多い問合せのパフォーマンスを改善するために、データは要約され、事前計算されてマテリアライズド ・ビューに格納されます。 スキーマ内にある多数のマテリアライズド・ビューから選択するために、オラクルは マテリアライズド・ビューを分析し、収集した結果を元にアドバイスを行うアドバイザ機能、およびプロシージャ (総称してサマリー・アドバイザ機能と呼びます)を提供します。

Oracle Enterprise Managerのサマリー・アドバイザ・ウィザードは、各環境に最適なマテリアライズド・ビューを 推奨および構築するためのインタラクティブな環境を提供します。この環境により、データの処理負荷から収集された 情報または仮想の処理負荷に基づいて、集計データを事前的に最適化することが容易になります。サマリー・アドバイザは、 新規マテリアライズド・ビューの作成を推奨したり既存マテリアライズド・ビューのパフォーマンスを評価したりする際に、 最もコスト効果の高いトレードオフを提供します。そしてウィザードには、推奨されたサマリーが実装された場合に得ることが できるパフォーマンスがグラフィック表示されます。このビューにより、管理者は最適なパフォーマンスのための サマリー・スペース使用を選択することができます。これを下の図に示します。  

 
スペースの最大許容値を選択すると、使用可能な領域のパフォーマンスを最大限にする一連の マテリアライズド・ビューがサマリー・アドバイザ・ウィザードに表示されます。このウィザードでは、ボタンをクリック することでこれらのマテリアライズド・ビューを実装することもできます。
 
追加情報
 Oracle9i Database マニュアル(ドキュメント) - パフォーマンス&レプリケーション - Oracle9iデータ・ウェアハウス・ガイド - 第13章 サマリー・アドバイザ
 Oracle9i Database 技術資料 - Business Intelligence (データ・ウェアハウス) - Oracle9i が実現するE-Business: ビジネス・インテリジェンス

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