Database as a Service
スナップ・クローン

ソリューションの概要

Enterprise Manager 12c Database as a Serviceのスナップ・クローンを使用すると、基盤となるストレージ・レイヤーのCopy-On-Write（CoW）機能を使用して、完全に機能するデータベース・コピーを作成できます。ユーザーがセルフサービス・コンソールからデータベースをリクエストすることで、以前は数時間かかったプロビジョニングをわずか数分で完了できるようになり、必要なストレージも最小限に抑えられます。

優れた容量効率と時間効率

新しいストレージ・ブロックが割り当てられるのは、データベース・コピーが更新されたときだけなので、90%を上回るストレージを削減できます（通常、1テラバイトのデータベースが数百KBになります）。また、元のブロックをコピーするわけではないため、パフォーマンスへの影響も大きくありません。スナップショットは単なるポインタであるため、データをリストアするには、再び元のデータを指し示すようにポインタを更新するだけです。これは、Copy-On-Writeスナップショットの場合のように、すべてのデータをスナップショット領域から元のデータにコピーして戻す方法よりも高速です。非常に大規模なデータベースでも、スナップショットの取得はわずか数秒で完了します。標準的なテラバイト規模のデータベースでもクローニングに数分しかかかりません。

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強力なストレージ・サポート

スナップ・クローンはストレージの使用と相互作用に関して複数のオプションを提供することで、既存のストレージ投資を保護します。スナップ・クローン機能は、Oracle Enterprise Manager 12cのストレージ管理フレームワーク（SMF）プラグインをベースに構築されています。SMFプラグインが提供する抽象化レイヤーにより、DBAやユーザーは、異なるストレージ・システム間の微妙な違いを意識することなく作業できます。スナップ・クローンは、基盤となるストレージ・テクノロジー（Copy-On-Writeなど）にストレージ・レベルでアクセスして、必要なタスクを実行します。

NASストレージ：この方法は現在、Oracle ZFS Storage ApplianceとNetAppストレージ・アプライアンスで認定されています。ストレージ管理者はストレージ・アプライアンスをEnterprise Managerに登録し、ストレージ・アプライアンスに直接接続することで、すべての必要なスナップショットおよびクローン操作を実行します。
SANストレージ：スナップ・クローンは、EMCストレージ上のASMでデータベースの'ライブ'シン・クローンを作成する機能を提供しています。
ファイル・システム・サポート：スナップ・クローンは、Solarisファイル・システム（ZFSファイル・システム）、ACFS、DNFSを含む各種のファイル・システム・プロトコルをサポートしています。このため、セットアップが容易で、あらゆるプラットフォームで稼働する、ストレージ・ベンダーに依存しないソリューションが実現します。
エンジニアド・システム：スナップ・クローンは"低密度のディスクグループ"を活用することで、容量効率の高いスナップショット・データベースを迅速に作成します。また、Oracle Multitenantを統合しているため、ワンクリックでデータベース・スナップショットを作成できます。

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管理者とセルフサービス・ユーザーの両方に対応した柔軟な実装

スナップ・クローンには、ストレージ管理を容易にする管理機能が組み込まれており、DBAや開発者、QAエンジニアは、より柔軟かつ詳細にストレージを制御できます。

DBA向けの強力な管理ワークフロー：管理者は、スナップショットやバックアップ、イメージ・コピーのライブラリからクローンを作成し、ソースから'ワンクリック'でクローンをリフレッシュし、強力なデータ・ライフ・サイクル・ワークフロー（統合データ・マスキング、サブセット化、パッチ適用、データベース更新を含む）を使用することができます。
DBA以外のユーザー向けセルフサービス・プロビジョニングとサービス・カタログ：標準提供されるセルフサービス・ポータルを使用すると、DBA以外のユーザー（機能テスト担当者や開発者など）でも、わずか数回のクリックで簡単にデータベース・クローンをプロビジョニングできます。
ベスト・オブ・ブリードのデータベース管理機能：Enterprise Managerは、パフォーマンス管理、ライフ・サイクル管理、コンプライアンスを含む包括的なデータベース・クローンの管理機能を提供しています。

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