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Oracle Entitlements ServerおよびOracle WebLogic Server用SSMのインストールと管理

<このテキストを削除しないでください。これは、ブラウザ実行時に生成される"主要"なトピック一覧のプレースホルダです。>

目的

このチュートリアルでは、Oracle Entitlements Server 10.1.4.3のインストールと構成をOracle WebLogic Server 10.3を使用して行う方法、およびOracle Entitlements Server用の累積パッチ4(CP4)の適用方法について説明します。 さらに、このチュートリアルでは、Oracle WebLogic Server用セキュリティ・サービス・モジュール(SSM)をインストールして構成する方法についても説明します。 なお、このチュートリアルでは、Oracle WebLogic Serverのインストールが1つだけある開発環境を構成し、Oracle Entitlements Server AdministrationソフトウェアとOracle Entitlements Serverセキュリティ・サービス・モジュール・ソフトウェアを使用して、このインストールをアップデートすることを前提としています。


所要時間

約2時間

概要

このチュートリアルでは、以下のトピックについて説明します。

シナリオ

このチュートリアルでは、最初に、Oracle Entitlements Serverをサポートするためのデータベースを構成します。 データベースの構成は、スクリプトによって実行するか、またはデータベース・コンソール内で直接行います。 Oracle Databaseの場合は、Oracle Entitlements Serverのデータを格納する表領域も必要です。 このソフトウェアは、対応しているいくつかのサーブレット・コンテナのいずれかで実行できますが、このチュートリアルではOracle WebLogic Serverを使用しています。 データベースを構成した後は、Oracle Entitlements Server用の累積パッチ4(CP4)をインストールして、Oracle Entitlements Serverをサポートするためのデータベース・スキーマを作成します。 そして最後に、Oracle WebLogic Server用のOracle Entitlements Serverセキュリティ・サービス・モジュール(SSM)をインストールします。これには、CP4専用のSSMが含まれています。

すべての手順が完了すると、このソリューションは、次の図のようになります。

Scenario

ソフトウェア要件

ソフトウェア要件は、以下のとおりです。

前提条件

このチュートリアルを始める前に、以下のことを確認してください。

.

次のソフトウェアにアクセスできるか、インストール済みであること。


このチュートリアルでは、Oracle XEデータベースとOracle WebLogic Serverがすでにインストールされていることを前提としています。

Oracle WebLogic ServerとともにインストールされるJava 1.6 JDKは、サーバーおよびその他の製品を実行するために必要です。 製品をインストールした後で、システム・パスの環境設定を適切に行い、WebLogic提供のJDKが使用されるようにしてください。

Oracle WebLogic Serverのインストール場所には任意の場所を選択できますが、このチュートリアルではその場所を参照するために次の汎用ラベルを使用しています。

  •  %MIDDLEWARE_HOME%: Oracle WebLogic Serverがインストールされている場所です(現在のインストール・ドキュメントでは、BEA_HOMEとして参照)。

.

次のソフトウェアにアクセスできること。


このチュートリアルのコースでは、Oracle Entitlements Server AdminとWindows用のWLS SSMをインストールして構成します。 したがって、チュートリアルの中で説明されている手順を進めるには、これらの製品を使用できる状態にする必要があります。

.


次のドキュメントを参照すること。

Oracle Entitlements Serverのインストール

データベース・スキーマの作成


Oracle Entitlements Server管理サーバーをインストールするには、最初に、適切なアカウントとデータベース領域を作成する必要があります。 以下の手順は、この過程について説明しています。

この項に記載されている手順は、以下の前提条件に基づいています。


.

DBConfig Toolのzipファイルを解凍します。 ファイル名は、バージョンおよび対応するオペレーティング・システムによって異なります。
このチュートリアルでは、Windows版の構成ツールを使用します。

C:\...\dbconfig>unzip DBConfigTool_win32.zip
Archive:  DBConfigTool_win32.zip
   creating: lib/
   creating: lib/providers/
   creating: lib/providers/ales/
  inflating: DBConfig.bat
  inflating: DBConfig.sh
  inflating: DBConfigTool_readme.txt
  inflating: lib/asitools.jar
  inflating: lib/log4j.jar
  inflating: lib/providers/ales/jconn2.jar
  inflating: lib/providers/ales/jconn3.jar
  inflating: lib/providers/ales/ojdbc14.jar
  inflating: lib/terminalio.dll

 

.


Oracle WebLogic Serverの共通環境スクリプトを実行して、正しいJavaバージョンを指定します。

C:\...\dbconfig\> %MIDDLEWARE_HOME%\wlserver_10.3\common\bin\commEnv.cmd

このチュートリアルでは、%MIDDLEWARE_HOME%Oracle WebLogic Serverのインストールされているディレクトリを直接ポイントしていることが前提となっています。通常、Windowsでは、このディレクトリはc:\Oracle\Middlewareです。

Middlewareホーム変数が正しいと仮定すると、フルパスのコマンドは次のようになります。

C:\...\dbconfig>c:\oracle\middleware\wlserver_10.3\common\bin\commEnv.cmd


.

適切な構成スクリプトを修正して、JAVA_HOME変数およびINSTALL_HOME変数によって適切な値を提供するようにします。 オラクル製品ではないデータベースを使用している場合は、DB_JDBC_DRIVER_LOC変数も設定する必要があります。 この変数をいつ設定する必要があるかを示した完全なリストについては、ドキュメントを参照してください。

注: Windowsでは、ディレクトリに"短い"名前を使用する必要があります。 この名前は、dir/xコマンドを使用して表示できます。

DBConfig.bat with JAVA_HOME etc set.


.

コマンドラインから、DBConfigスクリプトを実行します。 注: 以下の例では、Oracleデータベースがローカルホスト上で実行されていること、またデバイスに、データベース表に使用できる領域が少なくとも10MBあることを前提としています。

プロンプト
説明と実例
Please Input DB type
サポートされているデータベースの1つ
例)oracle
JDBC URL
データベース・サーバーのURL
例)jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:XE
JDBC Driver
適切なJDBCドライバ
例)oracle.jdbc.driver.OracleDriver
Database User
作成するアカウントのユーザー名
例)oesuser
Database User Password
上記のカウントに適した任意のパスワード
例)oespassword
Administrator User
データベース管理者のアカウント名(通常はSYS
Administrator User Password
データベース管理者ユーザーに適したパスワード
Tablespace position
(オプション、オラクル専用)
Oracle Entitlements Serverデータベースに割り当てる表領域の場所
例)c:\oracle\data.dbf


スクリプトの実行例を、以下に示します。 このスクリプトが出力するレポートでは、Oracle Entitlements Serverではなく、ALESが表示されます。 これは、以前の製品を表す頭文字なので、無視してかまいません。

C:\. . . S\dbconfig>.DBConfig.bat
Please input Database type <oracle|sybase|mssql|pointbase>: oracle

Enter the JDBC URL for the database server.
        Eg.  Oracle - jdbc:oracle:thin:@myDBserver:1521:myDBsid
Please input JDBC URL: jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:XE

Enter the JDBC driver used to connect to the database.
        Eg.  Oracle - oracle.jdbc.driver.OracleDriver
Please input JDBC Driver:oracle.jdbc.driver.OracleDriver
Please input new database user name: oesuser
Enter new database user password:hidden
Confirm new database user password:hidden
Please input database admin name (Eg. sys): sys
Please input database admin password:hidden
-- Configuring table space [ales_oracle]
Please input new tablespace position in DB server (Eg. c:\oracle\data.dbf):c:\oracle\data.dbf
-- Creating new tablespace [ales_oracle] .......Done

-- Creating new user [oesuser] .......Done

-- Configuring ALES role [asi_role]
-- Assigning privs to ALES role .......Done

-- Assigning privs to new user [oesuser].......Done

-- Closing down connection
-- Successfully created ALES Database Account --



Oracle Entitlements Serverソフトウェアのインストール

Oracle Entitlements Server管理サーバーをインストールするには、最初に、適切なアカウントとデータベース領域を作成する必要があります。

この項に記載されている手順は、以下の前提条件に基づいています。


.

Oracle Entitlements Server Installerを解凍します。 Microsoft Windows以外のプラットフォームでは、tarファイルまたはgzipファイルの解凍が必要になることがあります。 さらに、解凍したファイルに対してchmod +xを実行することが必要になる場合もあります。


C:\. . . >unzip Oracle Entitlements Server10.1.4.3.0_admin_win32.zip
Archive:  Oracle Entitlements Server10.1.4.3.0_admin_win32.zip
 extracting: Oracle Entitlements Server10.1.4.3.0_admin_win32.exe
 

.

次のコマンドと同様のコマンドを使用して、インストーラを実行します。 インストーラを解凍して実行の準備を行うための準備ダイアログ・ボックスが表示されます。
C:\. . . >Oracle Entitlements Server10.1.4.3.0_admin_win32.exe

DBConfig.bat with JAVA_HOME etc set.

.

Welcome画面で「Next」をクリックします。

 

.

Oracle Entitlements Serverには適切なサーブレット・コンテナが必要であるため、 BEA_HOMEが検出された場合はOracle WebLogic Serverを使用します。

BEA_HOME」を選択し、「Next」をクリックします。 通常の状況下では、事前に選択されているBEA_HOMEが適しています。

 

.

Oracle Entitlements Server Administrationソフトウェアへの完全修飾パスを入力します。 ほとんどの場合、デフォルトの名前をそのまま使用できます。

Next」をクリックして続行します。

 

.

WebLogic ServerまたはTomcatを選択できます。 このチュートリアルではOracle WebLogic Serverをサーブレット・コンテナとして使用するので、Web Server Typeドロップダウン・リストから「WebLogic Server 10」を選択して、「Next」をクリックします。

 

.

Service Control Manager(SCM)のバインド先となるインタフェースを選択します。 この事例では、インタフェースが1つだけ提供されています。 ただし、複数のIPアドレスを含むインストールの場合は、正しいIPアドレスのチェック・ボックスを選択してから「Next」をクリックします。

 

.

Oracle Entitlements Serverのバインド先となるHTTPポートとSSLポートを選択します。 このチュートリアルでは、デフォルトの設定をそのまま使用します。 「Next」をクリックします。

 

.

適切なデータベースを選択し、「Next」をクリックします。 ここで設定する値は、「データベース・スキーマの作成」にある手順で使用した値と、正確に一致していなければなりません。 また、Login IDは小文字で入力する必要があります。

「Install Database Schema」チェック・ボックスが選択されていないことを、確認してください。
デフォルトでは、このチェック・ボックスが選択されています。 必ず選択を解除してください。

Next」をクリックします。

 

.

Generate random passwordsを選択し、Next」をクリックします。

 

.

適切なJDKを、JRockit SDKとSun SDKから選択します。 このチュートリアルでは、Sun SDKを使用します。 サポートされているJDKの詳細については、Oracle Entitlements Serverのドキュメントを参照してください。

Next」をクリックします。

 

.

インストールの進行状況を示す画面が表示されるので、インストールが完了するまで待ちます(中断する場合は「Exit」をクリック)。 インストールが終わるまで、数分かかることがあります。

 

.

インストールが完了すると、AdministrationおよびEntitlementsアプリケーションのURLが表示されます。 これらのURLを、書き留めておきます。

なお、これらのURLは、C:\oracle\middleware\ales32-admin\log\ install.logで確認することもできます。

 

Administrationソフトウェア用の累積パッチ4のインストール


Oracle Entitlements Server 10g Release 3の累積パッチ4(CP4)には、10g Release 3製品リリースへの修正要求に対応するための更新が含まれています。 P9584385とも呼ばれる累積パッチ4は、Oracle Entitlements Server 10g Release 3のインストールに安全に適用できます。 このパッチは、Oracle Entitlements Server 10g Release 3でサポートされているすべてのプラットフォームに対応しています。 また、パッチP584385はSSM専用のパッチで、インストール中にSSM関連の部分で使用されます。

SSMをOracle Entitlements Serverと同じサーバーにインストールしている場合、ales32-scmディレクトリとales32-shared
ディレクトリは、Oracle Entitlements Server管理サーバーとインストールされるSSM製品との間で共有され、1回だけアップグレードされます。 また、SSMを別のサーバーにインストールして実行している場合は、それぞれのサーバーにパッチをインストールすることが必要となります。

この項に記載されている手順は、以下の前提条件に基づいています。


.

コマンド・プロンプトを開いて、カレント・ディレクトリを%MIDDLEWARE_HOME%\ales32-adminディレクトリに変更します。 このチュートリアルでは、完全修飾パスはC:\oracle\middleware\ales32-adminとなっています。


注: 前述の手順でcommEnvスクリプトを実行したときのコマンド・プロンプトは、使用しないでください。実行エラーが発生します。


.

パッチ・ファイルを解凍します。 パッチがc:\tempにあるという前提で、C:\oracle\middleware\ales32-adminコマンドを実行します。

C:\oracle\middleware\ales32-admin>unzip C:\temp\p9584385_10300_WINNT.zip

.

カレント・ディレクトリを、patches\cp4に変更します。

cd patches\cp4

ApplyAdminPatch.batファイルを編集します。

notepad ApplyAdminPatch.bat


.

JAVA_HOMEプロパティおよびALES_ADMIN_HOMEプロパティを変更します。 このチュートリアルで使用する値は、ほとんど変わることはないと考えられますが、WLSのインストールによっては、異なるJDKが存在していることがあります。

set JAVA_HOME=C:\oracle\middleware\jdk160_14_R27.6.5-32
および
set ALES_ADMIN_HOME=C:\oracle\middleware\ales32-admin

.

isAdmin設定を変更します。このチュートリアルではAdministratorアカウントを使用してパッチを実行するので、isAdminをtrueに設定します。

set IsAdmin=true 

変更を保存し、エディタを終了します。

.


次のようなコマンドを使用してマシンのステータスを表示し、パッチが必要かどうかを検証します。

ApplyAdminPatch.bat status

ステータスを調べて、インストールのバージョンが0になっていることを確認します。 コマンドの実行結果は、以下のようになります。

Buildfile: ApplyPatch.xml

status:
     [echo] Existing Admin product Version: 10.1.4.3; Current CP version: 0
     [echo] Patch product Version: 10.1.4.3; Patch CP version: 4

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 2 seconds

.

次のコマンドを使用してパッチを実行し、CP4にアップグレードします。

ApplyAdminPatch.bat upgrade

このコマンドの実行結果は、以下のようになります。


C:\oracle\middleware\ales32-admin\patches\cp1>ApplyAdminPatch.bat upgrade
Buildfile: ApplyPatch.xml

upgrade:

upgrade.admin:
. . .
admin.backup:
      [zip] Building zip: C:\oracle\middleware\ales32-admin\patches\cp1\admin_pre_CP1_backup.zip
. . .
patch_wls10_asi_file:
. . .
upgrade.scm:
. . .
scm.backup:
. . .
. . .
upgrade.shared:

shared.backup:
. . .
print.output:

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 2 minutes 3 seconds

.

次のコマンドを使用して、パッチが正常に適用されたことを検証します。

ApplyAdminPatch.bat status

ステータスを調べて、インストールのバージョンがCP4になっていることを確認します。 コマンドの実行結果は、以下のようになります。


status:
     [echo] Existing Admin product Version: 10.1.4.3; Current CP version: 4
     [echo] Patch product Version: 10.1.4.3; Patch CP version: 4

Oracle Entitlements Serverスキーマの初期化


前述のインストール手順では、Oracle Entitlements Serverデータベース・スキーマの初期化が省略されています。 初期化が完了していたので、スキーマ定義自体を含むさまざまなOracle Entitlements Serverソフトウェアをアップグレードするパッチ・ソフトウェアを実行できました。

スキーマをインストールするには、以下の手順を実行します。


.


コマンド・プロンプトのウィンドウで、カレント・ディレクトリを%MIDDLEWARE_HOME%\ales-admin32\binディレクトリに変更します。

cd c:\oracle\middleware\ales-admin32\bin

.

install_ales_schemaスクリプトを実行してスキーマをインストールし、Oracle Entitlements Serverのインスタンスを起動します。
このスクリプトを実行する場合は、事前に作成したOracle Entitlements Serverユーザーとそのパスワードを指定する必要があることに注意してください。インストールが完了すると、スクリプトはコマンド・プロンプトのウィンドウを閉じます。

C:\oracle\middleware\ales32-admin\bin>install_ales_schema.bat oesuser oespassword

上記の手順がすべて正常に完了すると、スクリプトは、Oracle Entitlements Serverのインスタンスを起動して実行します。その際のスクリプトによる出力は、以下のようになります。

C:\. . . \bin>install_ales_schema.bat oesuser oespassword
Dropping deprecated database constraints, stored procedures, sequences, and views
Run database loader...
Initializing the Administration server for the first time...
Starting "ALES Service Control Manager"...

. . .

Load internal policy...
Load internal policy successfully.
Waiting for server READY at url: https://bea-119c1a4d170:7013/ManagedServer...do
ne.
The requested action waitready to URL https://bea-119c1a4d170:7013/ManagedServer
 was successful.

. . .

The OES Administration server has now been properly initialized and started.

Press enter to close window.

Oracle Entitlements Serverプロセスの管理


Oracle Entitlements Serverは、WindowsまたはLinux内で2つのサービスとして実行されます。 サーバー・プロセスは、ales32-admin/binディレクトリとales32-scm/binディレクトリにあるスクリプトを使用して手動で管理できます。 Microsoft Windowsでは、これらのプロセスの開始と停止に使用できる2つのサービスが作成されます。 Linux/UNIXでは、サービスをインストールして、実行レベル3および5で実行できます。 このチュートリアルでは、Windowsスクリプトを使用してこれらのプロセスを管理します。

インストールが完了すると、Windowsのサービス・コンソールは、次の図に示す例のようになります。



以下の一連のコマンドはオプションであり、Oracle Entitlements Serverプロセスの開始と停止は、Windowsのサービス・コンソールを使用して行うことができます。


.

コマンド・プロンプトを開いて、カレント・ディレクトリをC:\Oracle\middleware\ales32-admin\bin\に変更します。

.

次のコマンドを入力して、Oracle Entitlements Serverプロセスを停止します。

start WLESadmin stop

このスクリプトは処理が完了するとコマンド・プロンプトのウィンドウを自動的に閉じてしまうので、Windowsのstartコマンドを使用して実行しています。

.

カレント・ディレクトリをC:\Oracle\middleware\ales32-scm\bin\に変更します。

.


次のコマンドを入力して、Oracle Entitlements Server SCM Serverを停止します。

start WLESscm stop

.

次のコマンドを使用して、Oracle Entitlements Server SCM Serverをコンソール・モードで再開します。

start WLESscm console

新しいウィンドウが開き、次の図のように一連のコマンドが表示されます。 Oracle Entitlements Serverポリシー・プロセスが開始されるまで、情報メッセージの生成が続くことに注意してください。

.

カレント・ディレクトリをales32-admin\binディレクトリに変更し、次のコマンドを使用してポリシー・プロセスを開始します。

start WLESWebLogic console


コマンド・プロンプトのウィンドウが開き、次の図のようになります。


このウィンドウに'RUNNING'が表示されるまで待機してから、次のトピックへ進んでください。

Oracle Entitlements Server管理コンソールの検証

Oracle Entitlements Serverのインストールが完了した後は、Oracle Entitlements Server管理コンソールを調べることで、ソフトウェアが正しく動作しているかどうかを確認できます。

.

Firefoxまたは他のブラウザで、次のURLを入力します。

https://localhost:7010/entitlementsadministration/

証明書の確認を要求された場合は、そのセッションを受け入れて操作を続行します。

 

.

資格証明としてadmin/passwordを使用し、管理コンソールにログオンします。


.

Oracle Entitlements Server管理コンソールが、次の図のように表示されます。

管理コンソールに表示される情報を確認し、確認が完了したらログアウトしてブラウザを閉じます。


WLS SSMのインストール

SSMソフトウェアのインストール

WebLogic Server用のOracle Entitlements Server SSMをインストールする手順は、以下の前提条件に基づいています。



SSMをインストールする手順の詳細な説明については、 ここにあるOracle Entitlements Server SSMのインストール・ガイドを参照してください。 Oracle Entitlements Server SSM 10.1.4.3は、ここからダウンロードできます。

 


.


次のようなコマンドを使用し、インストーラを解凍して起動します。 インストーラが解凍されて実行可能な状態になるまで、数分以上かかることがあります。注:-logパラメータと-log_priorityパラメータはオプションです。

c:\..\> Oracle Entitlements Server10.1.4.3.0_ssm_win32.exe -log=ssm.install.log -log_priority=debug

 

.


Welcome画面で、「Nextをクリックします。


 

.

適切なMiddlewareホーム・ディレクトリを選択し、「Next」をクリックします。 このチュートリアルでは、管理コンソール・サーバーがリモートSSMから分離されている環境をより厳密にレプリケートするために、クライアント用に別のMiddlewareホーム(c:\oracle-client\middleware)を作成します。

 

.

インストールする1つまたは複数のセキュリティ・モジュールを選択します。 このチュートリアルでは、必要なのはOracle WebLogic Server用SSMのみです。 「Next」をクリックします。

 

.

Choose Product Installation Directoriesダイアログ・ボックスで、「Next」をクリックします。

 

.

「Allow centralized configuration of security providers」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。 「Next」をクリックします。

 

.

Choose Network Interfacesダイアログ・ボックスで、SSMに関連付けられているSCMに対応するバインド・インタフェースを選択します。 このシナリオでは、利用できるのが単一のIPアドレスのみであることに注意してください。 「Next」をクリックします。

 

.

SCMの論理名を入力します。 この名前は、後で管理コンソールから入力することになるSCMの名前を表しています。 適切な名前を選択します。 プライマリ・サーバーのURLを入力します。このチュートリアルでは、https://localhost:7010となります。URLのlocalhostの部分は、前述の手順で書き留めたAdministrationアプリケーションのURLです。 「Next」をクリックします。

注: 厳密に言うと、この操作を行うのは、WLS専用SSMのインストールに必要だからではなく、構成ツールの実行時にscm.name設定を非コメント化する必要があるためです。 これについては、後ほど説明します。

 

.

JDKを選択します。 このチュートリアルでは、Sun JDKを使用します。

 

.

進捗状況を示すダイアログ・ボックスが表示されます。 インストール処理にかかる時間は1~3分ほどで、ディスクの入出力(I/O)パフォーマンスによって変わります。

 

.

インストールが完了したら、「Done」をクリックします。

 

SSM用パッチのインストール

Oracle Entitlements Serverセキュリティ・サービス・モジュールには、インストールする必要がある累積パッチ4(CP4)も含まれています。

パッチをインストールするには、パッチの解凍とApplySsmPatchスクリプトの更新を行ってから、パッチを実行します。 .

.


コマンド・プロンプトを開いて、カレント・ディレクトリを%MIDDLEWARE_HOME%\ales32-ssmディレクトリに変更します。 このチュートリアルでは、完全修飾パスはC:\oracle-client\middleware\ales32-ssmとなっています。
 

.


パッチ・ファイルを解凍します。 パッチがc:\tempにあるという前提で、C:\oracle-client\middleware\ales32-ssmコマンドを実行します。

C:\oracle-client\middleware\ales32-ssm>unzip c:\temp\p9584390_10300_WINNT.zip
 

.

カレント・ディレクトリをpatches\cp1に変更し、ApplySsmPatchスクリプトを更新します。

cd patches\cp1

ApplySsmPatch.batを編集して、JAVA_HOMEプロパティ、ALES_ADMIN_HOMEプロパティ、およびJVM_VERSIONプロパティを設定します。 このチュートリアルでは、変数に以下の値を使用することを前提としています。

set JAVA_HOME=c:\oracle-client\middleware\jdk160_14_R27.6.5-32
set ALES_ADMIN_HOME=C:\oracle-client\middleware\ales32-ssm\wls-ssm
および
set JVM_VERSION=32

注: ALES_ADMIN_HOME変数には、wls-ssm SSMなど、任意のインストール済みSSMが含まれます。

.

次のようなコマンドを使用してマシンのステータスを表示し、パッチが必要かどうかを検証します。

ApplyAdminPatch.bat status

ステータスを調べて、インストールのバージョンが0になっていることを確認します。 コマンドの実行結果は、以下のようになります。

Buildfile: ApplyPatch.xml

status:
     [echo] Existing SSM product Version: 10.1.4.3; Current CP version: 0
     [echo] Patch product Version: 10.1.4.3; Patch CP version: 4

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 2 seconds


.

次のコマンドを使用してパッチを実行し、CP4にアップグレードします。

ApplySsmPatch.bat upgrade

このコマンドの実行結果は、以下のようになります。


Buildfile: ApplyPatch.xml

upgrade:

upgrade.ssm:
[propertyfile] Creating new property file: C:\oracle\middleware\ales32-ssm\common\lib\CpVersion.properties

ssm.backup:
    [mkdir] Created dir: C:\oracle\middleware\ales32-ssm\patches\cp1\backup_dir
     [copy] Copying 1 file to C:\oracle\middleware\ales32-ssm\patches\cp1\backup_dir
. . .

upgrade.ssm.to.cp1:

upgrade.scm:
     [echo] *** Skipping SCM (it was already patched by a prior Admin or SSM patch upgrade)

upgrade.shared:
     [echo] *** Skipping shared directory (it was already patched by a prior Admin or SSM patch upgrade)

print.output:

BUILD SUCCESSFUL
Total time: 1 minute 0 seconds

 

.

次のコマンドを使用して、パッチが正常に適用されたことを検証します。

ApplyAdminPatch.bat status

ステータスを調べて、インストールのCPバージョンが4になっていることを確認します。

コマンドの実行結果は、以下のようになります。
status:
     [echo] Existing SSM product Version: 10.1.4.3; Current CP version: 4
     [echo] Patch product Version: 10.1.4.3; Patch CP version: 4

 

SSMインスタンスの作成に必要な事前準備

SSMインスタンスを作成する前に、いくつかの手順を実行する必要があります。 以下の手順を実行します。


これらの手順が完了すると、SSMの構成が可能になります。 ただし、これらの手順が適用されるのは、Oracle WebLogic Server用SSMのみであることに注意してください。 他のSSMでも同様の手順を使用できますが、操作は異なります。

インストールの前に、Oracle Entitlements ServerのインストールがSSLサーバー対応の構成になっていることを、確認する必要があります。 詳細については、ここを参照してください。

登録


登録とは、リモート・マシン上にあるOracle Entitlements Serverコンポーネントを管理サーバーに登録するプロセスのことです。 このプロセスの一部として、SSMシステムは、管理サーバーとセキュリティ証明書を交換します。

特定のMIDDLEWARE_HOMEディレクトリの下にあるすべてのコンポーネントは、MIDDLEWARE_HOME/ales32-shared/keysにある同じ鍵のセットを使用します。 したがって、登録プロセスは、どのMIDDLEWARE_HOMEに対しても1回だけ実行する必要があります。

.

管理サーバーとSCMが実行中であることを確認します。 実行されていない場合は、コマンド・プロンプトを開いて、次のコマンドを実行します。

cd \oracle\middleware\ales32-admin\bin
C:\oracle\middleware\ales32-admin\bin>start WLESWebLogic.bat console
C:\oracle\middleware\ales32-admin\bin>cd ..\..\ales32-scm\bin
C:\oracle\middleware\ales32-scm\bin>start WLESscm.bat console

コマンドが完了したら、コマンド・プロンプトを閉じます。

コマンドの基本要素となる以下のテキストをコピーして貼り付ければ、これらのコマンドを簡単に入力できます。
cd \oracle\middleware\ales32-admin\bin
start WLESWebLogic.bat console
cd ..\..\ales32-scm\bin
start WLESscm.bat console

.


環境設定との混同を避けるために別のコマンド・プロンプトを開いて、カレント・ディレクトリを次のディレクトリに変更します。

C:\oracle-client\middleware\ales32-shared\bin

.

set-env.batスクリプトを実行して、環境を構成します。

C:\oracle-client\middleware\ales32-shared\bin>set-env.bat

.


登録スクリプトを実行します。 この例では、すべてのプロンプトにおいて、パスワードとしてpasswordを使用します。

C:\oracle-client\middleware\ales32-shared\bin>enroll demo
==============================================================================
AquaLogic Enterprise Security Enrollment/Unenrollment Utility
==============================================================================
Enter admin username :> admin
Enter admin password :> password
Enter SSM private key password :> password
Confirm SSM private key password :> password
Enter password for identity.jceks :> password
Confirm password for identity.jceks :> password
Enter password for peer.jks :> password
Confirm password for peer.jks :> password
Enter password for trust.jks :> password
Confirm password for trust.jks :> password
Submitting enrollment request
Processing enrollment response
Updating trusted CA keystore
Updating peer keystore


ASIパスワード・スクリプトの実行

SSMを構成する前に、asipasswordユーティリティを使用して、SSMマシンにおける管理サーバーのシステム・ユーザー・パスワードを設定する必要があります。 このパスワードは、SSMと管理サーバーの間で通信の安全を確保するために必要です。
 

.

管理サーバーとSCMが実行中であることを確認します。


.


コマンド・プロンプトを開いて、カレント・ディレクトリをC:\oracle-client\middleware\ales32-shared\binに変更します。

.


パスワードXMLファイルとパスワード鍵ファイルの名前を指定して、asipasswordコマンドを実行します。

C:\...> asipassword admin
    c:\oracle-client\middleware\ales32-shared\keys\password.xml
    c:\oracle-client\middleware\ales32-shared\keys\password.key
Enter password for alias: admin> password
Confirm password for alias: admin> password
Password saved.


注: このコマンドは1行で実行する必要がありますが、ここでは説明の便宜上、複数の行に分けて表記しています。



WLS-SSMとそれに関連付けられたWLSドメインの構成

WLS-SSMを使用できるようにドメインを構成する前に、以下のことを確認しておく必要があります。



 

.


管理サーバーとSCMが実行中であることを確認します。

.


コマンド・プロンプトに戻り、次のようなコマンドを使用してales_security_provider_ext.jardomain\console-extディレクトリにコピーします。

C:\oracle-client\. . . >copy c:\oracle-client\middleware\ales32-ssm\wls-ssm\lib\ales_security_provider_ext.jar c:\oracle\domains\oes_secured\console-ext\

注: このコマンドは1行で実行する必要がありますが、ここでは説明の便宜上、2行に分けて表記しています。


.


次のコマンドを実行して、カレント・ディレクトリをwls-ssm管理ディレクトリに変更します。

C:\oracle-client\. . . >cd \oracle-client\middleware\ales32-ssm\wls-ssm\adm


.

メモ帳を使用してC:\oracle-client\middleware\ales32-ssm\wls-ssm\template\config\WLESarme.propertiesを変更し、以下の設定を行います。

passwordfile = c:/oracle-client/middleware/ales32-shared/keys/password.xml
passwordkeyfile = c:/oracle-client/middleware/ales32-shared /keys/password.key

変更を保存して、メモ帳を終了します。

.


myssm_config.propertiesテンプレートを、oes_secured_config.propertiesなどの適切な名前でコピーします。

.


コピーしたファイルを、メモ帳で開きます。

notepad oes_secured_config.properties

.

次の表にある設定と一致するように、各プロパティの値を変更します。 これらのプロパティの値は、このチュートリアルで使用することを前提とした値であることに注意してください。 これらのプロパティの中には、先頭にコメント文字#が付けられているものがありますコメント文字がある場合は、それを削除してください。

プロパティ名

wls.domain.dir
c:/oracle/domains/oes_secured
注: 保護されるドメインの名前を指定します。
ssm.instance.name
oestutorialssm
任意の適切な名前を指定します。 この名前を使用したディレクトリが、新しいSSMインスタンスの適切なコンテンツとともに、wls-ssm/instanceの下に作成されます。
このプロパティは、非コメント化することが必要となります。
ssm.conf.id
MyAppName
注: このデフォルト値であるMyAppNameの代わりに、任意の適切な値を指定できます。
ales.resource.root

//app/policy/MyApp
ASIコンソールにおけるリソース・ルートの名前を指定します。
このプロパティは、非コメント化することが必要となります。
ales.identity.dir

MyDir
任意の適切な値を入力します。 値が指定されていない場合、スクリプトは値の問合せを行います。
このプロパティは、非コメント化することが必要となります。
ales.organization.scope 適切な値を入力します。
このプロパティは、非コメント化することが必要となります。
このチュートリアルでは、デフォルト設定のMyOrgをそのまま使用できます。
db.login
db.password
oesuser/oespassword
前述の手順で使用したアカウントの名前とパスワードを指定します。 このチュートリアルでは、パスワードはpasswordです。
これらのプロパティは、非コメント化することが必要となります。
ales.admin.name
ales.admin.password
admin/password
デフォルト設定は、admin/passwordです。 Oracle Entitlements Server管理者アカウントの適切なパスワードを入力します。
名前を入力しなかった場合は、configtoolを実行するときに名前の指定が必要となります。
ssm.admin.name
ssm.admin.password
weblogic/Welcome1
保護されるドメインの適切なユーザー名とパスワードを入力します.
これらのプロパティは、非コメント化することが必要となります。
db.jdbc.url
jdbc:oracle:thin:@localhost:1521:XE
使用するデータベースの適切なURLを入力します。 このチュートリアルでは、localhost上のOracle XEを使用します。
このプロパティは、非コメント化することが必要となります。

db.jdbc.driver

oracle.jdbc.driver.OracleDriver
適切なJDBCドライバを指定します。 ドライバは、クラス・パスの中に存在している必要があります。 このチュートリアルではOracle XEを使用し、必要なドライバは提供されて存在しています。
scm.name
adminconfig
非コメント化を行い、値をadminconfigに確実に設定します。

変更を保存して、メモ帳を閉じます。

.

次のコマンドを実行して、設定が正しいことを確認します。

configtool.bat -check oes_secured_config.properties

エラーがあれば修正し、コマンドが正常に完了するまで繰り返し実行します。

.


ドメインを構成してOracle Entitlements Serverをセキュリティに使用するには、コマンド・プロンプトに戻り、次のコマンドを実行します。

configtool.bat -process oes_secured_config.properties

ドメインを構成してOracle Entitlements Serverをセキュリティに使用するには

次の図のように表示されるステータスを、確認する必要があります。 Loading ALES Policy文とset password for user文の間になんらかのエラーがある場合は、ここまで行ってきた設定に誤りがあります。

.


エラーが検出された場合は、ドメインをリストアし、wls-ssm/instance/サブディレクトリに新しく作成されたインスタンスを削除する必要があります。 ドメインのリストアとインスタンスの削除が完了した後で、設定の誤りを修正して、Oracle Entitlements Server構成ツールを再実行します。


.


ドメインを再起動します。この時点で、コンソールに正常にログインできるようになっていれば、Oracle Entitlements Serverによって保護されるWLSドメインの作成は成功です。  


まとめ

ここまで、具体的な手順を示すことによって、Oracle Entitlements Server AdministrationソフトウェアとOracle WebLogic Server用SSMをインストールするプロセスについて説明してきました。

このチュートリアルで学習した内容は、以下のとおりです。


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