Oracle Database 18cには、SQLを使用してアクセスできる一連の強力な分析機能と分析関数、およびディメンションモデルを使用してデータを高速かつ効率的に編成するための新しい手法が導入されています。
18cには、オラクルの柔軟で包括的な分析フレームワークを拡張するSQLの新機能と機能強化が多数導入されて います。
Oracle Database 18cのSQL分析関数および分析機能によって、運用プロジェクト、データウェアハウス・プロジェクト、ビジネス・インテリジェンス・プロジェクトに 分析結果を直接提供するための極めて効果的なプラットフォームが確立されます。詳しくは、以下の情報を参照してください。
プレゼンテーション:データウェアハウスおよび分析のためのSQL:Oracle Database 18cの新機能(PDF)
その他の18cの新機能:ディメンションモデルを使用してデータを編成する分析ビューもあります。分析ビューは、既存のデータベースの表やビューに保存されているデータに対する分析問合せを作成するための、高速かつ効率的な手法です。分析ビューによって、データセットに対して集計および計算を簡単に追加でき、比較的単純なSQLでの問合せが可能なデータをビューに表示できます。Database 18cの新機能として、MDX(多次元式)問合せ言語を使用できるようになっています。
Presentation OpenWorld 2016、分析ビューを使用したBIアプリケーションの改善と開発の簡素化 (PPTX)
無償の新サービスであるLiveSQLを利用して、これらの魅力的な新機能のすべてをお試しいただけます。 Oracle Database 18cの最も重要なSQL機能を扱った、コミュニティのスクリプトと体系的なチュートリアルの幅広いコレクションに すばやくアクセスできます。
Oracle Databaseに組み込まれたデータベース内の分析関数および分析機能を利用すれば、 ビジネス上のさまざまな問題に対応できます。開発者もビジネスユーザーも幅広い分析機能を利用でき、その結果を他のSQL問合せや分析パイプラインと組み合わせることができるため、 さらに深い洞察を得ることができます。
Oracle Databaseには、次の機能が含まれます。
スタンダードベースSQL
SQLは1986年に米国規格協会(ANSI)の標準になり、それ以来、現在のイテレーションであるANSI 2011に進化してきました。この標準化には次の2つの大きな利点があります。
- 標準化によりアプリケーションの移植性が高まり、異なるデータベースシステム間の移植も大規模なコード変更なしで可能になります。 データウェアハウスの分野では、BIツールを使用して、複数タイプのSQLデータベースを簡単かつ効率的にサポートできます。
- SQLが標準化されていることにより、アプリケーション開発における継続性が保証されます。30年前に記述されたSQL文は、 SQLコードに変更を加えなくても現在でも実行し続けています。
継続的な進化
オラクルには、Oracle Databaseに高度なSQLベースの分析を組み込んできた長い歴史があります。
ビッグデータの分析でいまや主要な分析機能となっているウィンドウ関数は1999年のOracle 8iで初めて導入され、多くの開発者がこの機能を使用して複雑なビッグデータ要件を管理しています。
2003年にはOracle 10gで、ビジネスユーザー向けにスプレッドシート・タイプのwhat-ifモデリング・フレームワークを備えたSQLモデル句が導入され、12cでは、SQLパターンマッチングとHyperLogLogベースの概算カウントを実行するdistinct関数が導入されました。Database 18cではさらに、自己記述的で再利用可能な、完全に動的なテーブル関数を記述でき、近似問合せ処理も拡張されています。
オラクルのデータベース内分析関数と分析機能の主な利点は次のとおりです。
開発者の生産性の向上 - SQLコードが明晰かつ簡潔になるため、複雑な分析を実行できます。複雑なタスクも簡単なSQL文で表すことができるようになり、SQLの作成と管理が迅速化し、生産性の向上につながります。
問合せ速度の向上 - データベース内分析によって処理の最適化がサポートされるため、問合せのパフォーマンスが大幅に向上します。以前であれば自己結合や複雑なプロシージャ処理が必要だった処理も、ネイティブSQLで実行できるようになりました。
管理性の向上 - アプリケーションで共通のリレーショナル環境を共有し、あらゆるデータ型とソースを統合したビューに容易にアクセスできます。互換性のないデータ構造を含む計算エンジンが混在することはありません。
学習労力の最小化 - SQL分析関数の構文で利用されるキーワードはよく知られている既存のキーワードであるため、新しいキーワードを覚える必要がほとんどありません。
業界標準ベースの構文 - Oracleの機能はANSI SQL規格に準拠しており、多数の独立系ソフトウェアベンダーによってサポートされています。
ホワイトペーパー:SQL - データ分析のための自然言語(PDF)
分析ビューは、ディメンションモデルを使用してデータを編成するものです。分析ビューによって、データセットに対して集計および計算を簡単に追加でき、比較的単純なSQLでの問合せが可能なデータをビューに表示できます。
標準的なリレーショナルビューと同様に、分析ビューはSQLを使用した問合せが可能なメタデータ・オブジェクトです(つまり、分析ビューにデータは保存されません)。分析ビューは、表、ビュー、外部表などの他のデータベース・オブジェクトのデータにアクセスします。また、複数の表を1つのビューに結合することができます。
分析ビューでは次のような操作も可能です。
オラクルの新しい分析ビューの主な利点は次のとおりです。
アプリケーション開発の簡素化と迅速化 - 分析ビュー内での計算の定義は、複雑なSELECT文の記述や生成よりもずっと簡単です。
計算ルールの保存は一度のみ - ルールがデータベースに保存されるため、エンドユーザーにとってレポートツール使用時の選択の幅が広がります。
計算の一貫性 - 計算ルールは一度定義されればデータベース内に保存されることから、任意の数のアプリケーションから再利用できます。
プレゼンテーション:分析ビューを使用したBIアプリケーションの改善と開発の簡素化 (PPTX)
Analytical SQLドキュメント
オラクルのAnalytical SQLの機能は、Oracle Databaseの中核です。これらの機能は、さまざまな方法で データウェアハウスのパフォーマンスを改善します。 データウェアハウス・ガイドは、これらの 機能を次の領域にグループ化します:<//p>
Oracle Database 18cを使用してSQLからアクセスできる、豊富な分析機能と関数の詳細をご覧ください。
データ・シート
分析SQLデータシート(PDF)
ホワイトペーパー
iBooks
プレゼンテーション
Oracle Magazine - Ask Tom
2015年3月 SQL、SQL、そしてSQL Tom Kyteが、分析SQL関数とSQL Model句の使用について説明しています
デモ
動画
Tom Kyte: Oracle Database 12cの12の機能
George Lumpkin: エンタープライズ向けのビッグ・データおよびデータ・ウェアハウス
Keep It Simple SQL (KISS):
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