Oracle Key Vaultは、暗号化鍵、Oracleウォレット、Java KeyStores、SSHキー・ペアおよびその他の機密情報をスケーラブルでフォールトトレラントなクラスタに安全に格納します。これはOASIS KMIP標準をサポートし、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)、Microsoft Azure、Amazon AWS、およびオンプレミスの専用ハードウェア、仮想マシンにデプロイされます。
Oracle Key Vault 21.9には、必須のソフトウェア更新が組み込まれています。これらの新機能により、次のことが可能になります。
Oracle Key Vaultは、Oracle Advanced Securityの一部である透過的データ暗号化(TDE)のための高パフォーマンスでフォールトトレラントかつ柔軟な暗号鍵管理を実現するために、特別に設計されたものです。Key Vaultは、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)、Oracle Data Guard、シャード・データベース、Oracle Multitenantプラガブル・データベースなどのすべてのデータベース導入オプションに対応できるように専用設計されています。Key Vaultは、Oracle Exadata、Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D)、Oracle Database@Azureなどのエンジニアド・システムで高度に統合されたワークロードをサポートするように拡張されます。また、次に示すデータベース・プロビジョニング・ワークフローに完全に統合されます。
Oracle Key Vaultは、公開キー認証を使用したリモートSSHサーバー・アクセスの統合制御を提供します。Key Vaultで公開キーと秘密キーのペアを生成・保持することで、完全なキー・ガバナンスを実施します。パスワード、トークン、SSHキー、Java KeyStores、証明書、ウォレットなどの機密情報を一元的に保管し、承認済みのユーザーとサーバーに配布することで、複雑さを軽減し、セキュリティを強化します。
これらの機密情報のいずれを失っても、壊滅的な影響を受ける可能性があります。Key Vaultは、可用性を最大限に高めながら、リスクを軽減し、管理の負担と導入にかかる労力を軽減します。
継続的に使用可能なマルチマスター・クラスタ環境では、最大16の完全レプリケートされたKey Vaultノードがサポートされ、各ノードが読取り/書込み操作を実行できますダウンタイムなしでクラスターをスケーリングし、地理的に分散したシステムをサポートし、アイドル状態のスタンバイ・サーバーなしでリソースを有効活用できます。Key Vaultテンプレートからクラスタノードのクローンを作成することで、ノードの追加および削除が数回のRESTful APIコールで可能になります。
Oracle Key Vaultは、Oracle Database、Oracle MySQL、Oracle Exadata、Oracle RAC、Oracle Data Guard、シャード・データベース、Oracle GoldenGateで暗号化された証跡ファイル、Oracle ZFS Storage Applianceなどをサポートし、オラクルのエコシステム全体でシームレスに動作します。Key Vaultは、MongoDBなどのKMIP互換データベースをサポートしています。Key Vaultは、ビジー状態のITスタックの厳しいパフォーマンス要件を処理し、高可用性のキー管理クラスタで、キーや機密情報をセキュアかつ一元的に保存・管理できるようにします。
Key VaultはOracle Cloud Marketplaceで利用でき、事前構築されたイメージを使用して短時間で利用を始めることができます。Key Vaultクラスタは、オンプレミスおよびマルチクラウドのデータベースの導入のために、フォールトトレラントで継続的なキー管理サービスを提供します。Key Vaultノードは、オンプレミスのデータセンター、Oracle Cloud、Microsoft Azure、Amazon AWSなどの環境間でシームレスに動作します。
Key Vaultは、クラスタの監視、データベースの登録および自動化を行うためのRESTful APIを備えており、大規模なデータベース環境の管理が可能です。また、手作業による反復的なデータベース登録作業を排除し、管理コストを削減します。更新された管理コンソールでは、新しいダッシュボードと組込みのレポートが追加され、管理者は、エンドポイントとそのユーザーをたどってさまざまなキーと機密情報に、すばやくドリル・ダウンできます。
ローカル・ウォレットを使用するよりも安全な代替手段を採用できます。データベース・サーバーから暗号化キーを削除し、侵害のリスクを低減できます。
ZDLRA archive to cloudソリューションを使用してOracle Cloudに保存された長期保存のバックアップを保護するために、Oracle Key Managerを活用します。
Key Vaultでは、データベースベンダーに関係なく、暗号化された証跡ファイルのオンラインキー管理が可能であり、レプリケーション・プロセスを通じてデータが保護されます。
Key Vaultは、Oracle Automatic Storage Management Cluster File Systemのキーの保管と配布をサポートしています。
Transparent Data Encryptionのキーを管理して、GDPR、CCPA、PCI-DSS、HIPAAなどの規制へのコンプライアンスを迅速化できます。
Oracle Key Vaultのドキュメントを確認してください。トピックには、インストール、アップグレード、クラスタリング、HSMとの統合、メンテナンスと管理などが含まれます。
AskTOM Office Hoursには無料かつオープンなQ&Aセッションが用意されています。Oracle Databaseのエキスパートとのセッションで、組織で利用できる多くのエンタープライズレベル・データベース・セキュリティツールを最大限に活用できるようにサポートします。
このワークショップでは、参加者にKey Vaultの機能を紹介し、環境をセットアップする方法、SSHキーを生成するプロセスを説明します。このワークショップはご自身のテナントで実施することも、LiveLabsで予約して実施することもできます(無料)。
Oracle Key VaultおよびOracle Transparent Data Encryption、シニア・プリンシパル・プロダクト・マネージャー、Peter Wahl
Oracle Key Vaultは、Oracle Database、MySQL、MongoDB、GoldenGate、Zero Data Loss Recovery Appliance(ZDLRA)、ZFS Storage Applianceおよびカスタム・アプリケーション向けに、高可用性かつスケーラブルな一元化されたキーおよびシークレット管理を提供します。Oracle Key Vaultは、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)、Microsoft Azure、Amazon AWSに導入できるほか、オンプレミスの専用ハードウェアに、または仮想マシンとして導入できます。今回リリースされたOracle Key Vault 21.8には、セキュリティおよび安定性にかかわる複数の重要な改善や、いくつかの機能改善が追加されています。
全文を読むOracle Cloud MarketplaceからKey Vaultソフトウェアアプライアンスをダウンロードして、スケーラブルで可用性の高いキー管理システムの使用を開始してください。
環境をセットアップしてSSHキーを生成する方法をご覧ください。このワークショップはご自身のテナントで実施することも、LiveLabsで予約して実施することもできます(無料)。
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