門外不出のOracle現場ワザ
第0章 オラクル社のテクノロジーコンサルタントって?
日本オラクル株式会社 コンサルティング統括本部テクノロジーコンサルティング本部
小田 圭二(おだ けいじ)
はじめまして、コンサルティングの小田です
このコラムでは、システムテクノロジー製品(データベースやAPサーバー、ミドルウエア製品など)をお使いの皆様に、オラクル社のシステムテクノロジー製品担当のテクノロジーコンサルティングについてご紹介します。
日本オラクル社のコンサルティングは、大きく2つの組織に分かれています。1つはERP製品を担当するアプリケーションコンサルティング本部です。もう1つはシステムテクノロジー製品を担当するテクノロジーコンサルティング本部です。
本記事は、約200名のテクノロジーコンサルタントの日々のお仕事や、私たちの持つノウハウの提供である、記事やブログの紹介などを載せています。
コンサルティングといえば
我々はテクノロジー製品のコンサルティングですから、多くの場合、製品の使い方を説明したり、製品に関する質問に回答したりします。サポートサービスは製品の不具合やパッチといった内容を扱いますが、コンサルタントは、パフォーマンスをはじめとする使い方のノウハウや設計ノウハウが主な内容です。多少の重複はあるものの、大きくはこのような役割分担になっています。
近年、どんどん扱う製品が増えていて、主な製品だけでも次のようなラインナップになっています。
- Oracleデータベース(Oracleのクラスタウエア、インメモリDBやエンタープライズマネージャなども含む)
- Middleware(APサーバー、SOA製品、BI製品、Java技術、Grid製品、コンテンツ管理製品、ID管理製品など、旧BEA製品や旧Empirix製品も含む)
- OS(Oracle VMやUnbreakable Linux)
これらの製品のノウハウを、社内のみのInternalなセミナーや、社内ドキュメント、コンサルとしての事前検証、多くのミッションクリティカルなプロジェクトの現場から得ています。このように設計や設定のトラブルなどのノウハウを常に蓄積し、共有するようにしています。
全社DBAやCoE(Center of Excellence)も得意なサービスです。データベースのような製品は、個々のシステムで管理者を置くこともできますが、ノウハウの共有、トラブルの防止、管理の効率化などを考えるとDBAチームを作って管理した方が効率がよいのです。我々はノウハウを持っていますので、ガイドラインや手順書といった形で各社にあった標準を提供しています。
数年前からノウハウを公開することによるIT業界への貢献も行っています。翔泳社のデータベースマガジンで数十回にわたって記事を載せてきました。また、それらをまとめた「門外不出のOracle現場ワザ」「続・門外不出のOracle現場ワザ」「絵で見てわかるOracleの仕組み」「絵で見てわかるOS/ストレージ/ネットワーク データベースはこう使っている」などの書籍も世に出してきました。
データベースマガジンでは、現在も加藤 祥平と中島 益次郎の2名が「本気で学ぶSQLチューニング」を連載中です(2008年8月現在)。
今回、データベースマガジンのご好意により、過去の記事をOTNでいくつか公開できることになりました。順次公開していきますので期待してお待ちください。
最近、ブログでもノウハウをIT業界にフィードバックしようということで、個人ではありますが、ブログを立ち上げています。
ブログ
こんなこともしてます~裏のお仕事~
”裏”というより、あまり知られていないお仕事をここで紹介します。
まず、トラブルシューティング、いわゆる火消しです。製品のプロとしてノウハウを積んでいますし、アーキテクチャーもよく知っています。さらには我々が「見える化」と呼ぶ、データベース内部の状況をリアルタイムに見えるようにすることで、状況や原因を見えるようにすることもあります。ただし、不具合などサポートにしか対応できないものもありますので、その場合は正規のサポート窓口と連携をします。
SIer側や情シス側として現場に参加し、トラブル対応を仕切ることもあります。我々が現場を仕切ることで、手がかりすらなかったトラブルの対応が進むこともあります。
POC(Proof Of Concept)という形で、お客様がやりたいことを実現できるかを一緒に実機確認することもあります。
データモデリングの指導を行うこともサービスの1つです。業務に特化しない汎用的なモデリング方法を指導してきました。
IT企画を作ることもあります。特に製品(Oracle製品)が候補になっていて、どのように生かすかが肝となる場合には、有効です。 最近はシステムの数や構成が増えてしまっていることが多いため、EA(Enterprise Architecture)という形で、あるべき姿や標準化を行うこともあります。
ぜひお問い合わせください!
テクノロジーコンサルを頼むことによるメリットは何といっても、ノウハウが手に入ることでしょう。新製品もそうですし、IT業界で広く知られたデータベースであっても、そのノウハウの深みと幅は、ベンダーコンサルならではという自負があります。
このようなテクノロジーコンサルティングサービスを社会のインフラを提供している会社様に幅広くご利用いたいだいてます。
ご興味のある方は、 Directへコンタクト。
最後に
弊社の採用ページを見ても判るように、テクノロジーコンサルティングはほぼ常に人材を募集中です。
本記事のようなサービスをお客様に提供してみたい、優秀な同僚コンサルタントに囲まれながら切磋琢磨してみたいという方の応募をお待ちしています。
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小田 圭二(おだ けいじ)
1996年日本オラクル入社。人事教育本部にて、新卒や中途採用社員に対し、データベースやOS、ネットワークの講師を5年ほど経験した後、2000年にテクノロジーコンサルティング本部に異動。 テクノロジーのコンサルタントとして、主に大規模ミッションクリティカルシステムを担当。
ポリシーは、「OracleもOS上で動くアプリケーションにすぎない。だから、OS、ストレージ、ネットワークを学ぶべき」。 スキル面の興味は、アーキテクチャ、DBA、インフラ技術、教育、コンサル手法など。
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