軽量で簡単にインストールできる、無料のOracle Databaseツール、ライブラリ、SDK

軽量で簡単にインストールできる、無料のOracle Databaseツール、ライブラリ、SDK

Oracle Instant Clientでは、ローカルまたはリモートのOracle Databaseにアプリケーションを接続して、開発および本番環境への導入が可能です。Instant Clientライブラリは、基本的なデータ機能とハイエンドなデータ機能に加えて、必要なクライアントネットワーク接続も備えているため、Oracle Databaseを余すところなく活用できます。Node.js、Python、PHPのような人気のある言語や環境で使われるOracle APIを下から支え、OCI、OCCI、JDBC、ODBC、Pro*Cにもアクセスできます。SQL*Plus、SQL*Loader、Oracle Data Pumpなど、Instant Clientに含まれるツールでは、データに迅速で便利にアクセスできます。

Oracle Instant Client

新機能

Oracle Linux向け Oracle Instance Clint RPMパッケージ

yum.oracle.comからOracle Linux 8Oracle Linux 7クリック操作でアクセスしなくても、Oracle Linux向けInstant ClientのRPMパッケージをインストールできるようになりました。旧リリースは、Oracle Linux 8Oracle Linux 7Oracle Linux 6がご利用いただけます。

注: Oracle Instant Client 23ai RPMは、今後数週間以内にyumリポジトリにアップロードされる予定です。

インストール方法については、Instant Client for Oracle Linuxを参照してください。

Docker対応のInstant Clientが入手可能

DockerfileはGitHubで入手できます。デフォルトのイメージは、GitHub Container Registryから入手できます。

Oracle Instant Clientの特長

  • 無料のダウンロード、導入、および配布
  • フットプリントが小さい
  • ワンステップで迅速なインストールが可能なZIPで入手可能
  • Linux向けRPMパッケージやmacOS Intel x86向けDMGパッケージも提供
  • 完全版のOracle DatabaseまたはOracle Clientと同じライブラリ
  • SQL*PlusやSQL*Loader、Data Pumpなどのツールが含まれる
  • 広く使用されテストされている

推奨されるOracle Instant Client

オラクルは、Oracle Instant ClientまたはOracle Database Clientの最新の23ai Release Updateを使用することを推奨します。これは長期サポート・リリースです。

Oracle Instant Clientのアプリケーションをクラウドで活用

クラウドでInstant Clientを使用してアプリケーションを導入、またはクラウド・データベースに接続します。

アプリケーションの場所がクラウドでもオンプレミスでも、Instant Clientをインストールしてクラウド・データベースへ接続できます。お使いのオペレーティング・システムでの通常のインストール・プロセスに従ってください。クラウド固有のリファレンスは次のとおりです。

Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructure(ADB-S)接続に関する最近の変更点

DigiCertは業界標準に準拠するため、2022年8月をもってすべてのパブリックTLS/SSL証明書におけるOrganizational Unit(OU)フィールドの使用を廃止しました。これにより、DigiCertが発行するパブリックTLS/SSL証明書には、OUフィールドが記載されなくなります。詳細は、MOSノート2911553.1 を参照してください。

サーバー側の証明書の変更中に、Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructure (ADB-S)に接続するアプリケーションの中断を回避するには、サーバー証明書のホスト名ベースの照合を使用する必要があります。

Oracle Instant Clientの以下のバージョンは、ホスト名ベースの照合を自動的にサポートします:

バージョン: 18.19(またはそれ以降)、19.2(またはそれ以降)、21(ベース・リリースまたはそれ以降)、23.4(またはそれ以降)

  • Oracle Call Interface(OCI)、Oracle C++ Call Interface(OCCI)またはODBCアプリケーションは、上記のクライアント・バージョンのいずれかを使用する必要があります。
  • Oracle Instant Client または Oracle Database Client をベースとした Oracle Database ドライバー(例:ODPI-C、python-oracledb Thick mode、cx_Oracle、node-oracledb Thick mode、godror、PHP OCI8、PHP PDO_OCI、ruby-oci8、ROracle、rust-oracle)は上記のリストの中から対応するクライアント・バージョンを使用する必要があります。
ADB-S接続文字列を変更した場合は、追加の手順が必要となります。

ADB-S接続文字列には、リージョンによって異なるホスト名「...(HOST=xyz)...」が含まれています。たとえば、シカゴ・リージョンでは、ホスト名は「adb.us-chicago-1.oraclecloud.com」です。デフォルトのホスト名をIPアドレスまたはカスタムホスト名に置き換えた場合、ホスト名ベースのDN照合は失敗します。これを解決するには、元のADB-Sドメイン・サフィックスを使用して、/etc/hostsファイルに新しいエントリーを追加する必要があります。この新しい名前を接続文字列で使用します。たとえば、「localtunnel.adb.us-chicago-1.oraclecloud.com」というエントリーを作成し、使用することができます。

1つのプロセスから複数のOracle Autonomous Databasesに接続する場合

1つのアプリケーション・プロセス内から複数のOracle Autonomous Databaseインスタンスに接続するには、Oracle Instant Client 19.17またはそれ以降を使用するか、Instant Client 23aiを使用します。

mTLS接続を使用する場合、各ウォレットのcwallet.ssoファイルを固有のディレクトリに置きます。すべてのウォレットのtnsnames.oraファイルのエントリーを、1つのtnsnames.oraファイルに連結します。1つのsqlnet.oraファイルのコピーを作成し、WALLET_LOCATION行を削除します。新しいtnsnames.oraファイルの各接続記述子を変更し、関連するデータベースのcwallet.ssoファイルを含むディレクトリに設定されたWALLET_LOCATION句を追加します。例として、Database Net Services Referenceを参照してください。新しい tnsnames.ora と sqlnet.ora ファイルを使用するようにアプリケーションを構成します。例えば、Instant Client インストールの「network/admin」サブディレクトリに両方のファイルを配置します。これで、アプリケーションは、tnsnames.oraファイルから適切なネットワーク・エイリアスを使用して、各データベースサービスに接続することができます。

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Instant Clientのパッケージ

Instant Clientパッケージ 内容 参考資料
Basic Oracle DatabaseでOCI、OCCI、JDBC OCIアプリケーションを実行するのに必要なすべてのファイル OCI
OCCI
JDBC OCI
Basic Light Basicパッケージの簡易バージョン。英語のエラー・メッセージとUnicode、ASCII、西欧キャラクタ・セットのみをサポート OCI
OCCI
JDBC OCI
SDK OCIおよびOCCIアプリケーションを開発するための追加のヘッダー・ファイルとmakefileサンプル  
SQL*Plus SQLとPL/SQLの文およびスクリプトを実行するためのSQL*Plusコマンドライン・ツールを備える追加のパッケージ SQL*Plus
ツール Data Pump、SQL*Loader、Workload Replay Clientなどの追加のツール Data PumpとSQL*Loader
WRC
ODBC ODBCを備える追加ライブラリ ODBC
コンパイラ Pro*CおよびPro*COBOLプリコンパイラを備える追加ツールとライブラリ Pro*C
Pro*COBOL
JDBC OCIの補足 国際化に対応するための追加ライブラリ JDBC OCI