Oracle TimesTen In-Memory Database
  Scaleoutの概要

 

Oracle TimesTen Scaleoutは、メモリが最適化されたスケールアウト型リレーショナル・データベースであり、幅広い業種の多数のOLTPアプリケーションに求められる究極のスループット(数億TPS)を実現します。

TimesTen Scaleoutは、クラス最高のTimesTen In-Memory Databaseテクノロジーを基盤としています。この新しいシェアード・ナッシング・スケールアウト・アーキテクチャにより、データベースのシャーディングやワークロードのパーティショニングを手作業で行わなくとも、データベースは数十ものホストで、数百テラバイトのサイズまでスケールアウトし、1秒あたり数億トランザクションを処理できます。また、アプリケーションは、データベース・ノード全体でパラレルSQL実行を利用でき、シームレスで自動化された、すべてアクティブな高可用性メカニズムを活用できます。 TimesTen Scaleoutの柔軟なスケーラビリティにより、アプリケーションはパフォーマンスを犠牲にすることなく、ビジネス・ニーズに応じて、データベース記憶域と処理能力を動的かつ柔軟に拡張(または縮小)できるようになります。

TimesTen Scaleoutデータベースは、データが多数のノードに分散されていても、単一のデータベース・イメージとしてアプリケーションに表示されます。データベースでは、完全なACIDトランザクションが提供されるため、アプリケーションはどのデータベース・ノードに接続していようと、データベース内のすべてのデータに完全にアクセスできます。TimesTen Scaleoutでは、標準SQLおよびPL/SQLと、JDBC、ODBC、ODP.NET、OCI(Oracle Call Interface)、Pro*C/C++などの標準的なデータベースAPIがサポートされます。クライアント/サーバー接続は、ロードバランシングのために、ノード間で自動的に分散されます。

TimesTen Scaleoutデータベースには、永続性、リカバリ可能性、高可用性があります。永続性は、各ノード上のローカル・ディスク・ストレージを使用して、チェックポイント機能とトランザクション・ロギングを組み合わせることで実現されます。高可用性は、データベースが別々のノードでデータの複数コピーを自動的に維持する、複数コピーのメカニズムを通じて実現されます。このメカニズムにより、複数のノードに同時に障害が発生しても、データベースの完全なコピーを1つでも使用できる限り、データベースは完全な可用性を提供できます。

一元的な管理は、TimesTen Scaleoutの重要な特長です。インストール、構成、管理、監視はすべて、単一のロケーション(管理インスタンス)から実行されます。そのため、日々のオペレーションが簡素化され、DBAのワークロードが低減されます。重要な管理機能は以下のとおりです。

  • TimesTenソフトウェアのインストールとアップグレード
  • グリッドの構成とデプロイメント
  • データベースの構成、作成、管理
  • データベースのバックアップとリストア
  • スケールアウトとスケールイン(ノードの追加と削除)
  • 監視と診断収集

TimesTen Scaleoutについて詳しくは、TimesTen Scaleoutの概要プレゼンテーションを参照してください。