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ORACLE JAVA ME EMBEDDED
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Red Triangle  更新情報
 
 
ORACLE JAVA ME EMBEDDED 8の発表

Oracle Java ME Embedded 8リリースは、Java ME標準であるJSR 360Java ME Connected Limited Device Configuration(CLDC)8)とJSR 361Java ME Embedded Profile(MEEP)8)の実装で、次のような特長を備えています。
  • Java SE 8の言語機能とAPIとの整合。Java SE 8とJava ME 8の間の統合されたデプロイメントモデルを介して、組込みソフトウェアのより合理化された作成を実現する 
  • 大幅にアップデートされた"サービス対応の"アプリケーション・プラットフォーム。モジュール式の柔軟なソフトウェア開発とデプロイメントを実現して、組込みソフトウェアソリューションのリスクを軽減し、製品化までの時間を短縮する
  • プラットフォームのカスタマイズおよび"サイズ調整"のサポート。最小で128KB RAMと1MBフラッシュ/ROMのターゲット・デバイスを用いる広範囲のユースケースに対応する(*単機能デバイス用に最適化されたMEEPの最小プロファイル・セット。実際のフットプリントはデバイスとユースケースによって異なる)
  • Javaからさまざまなデバイスへの、GPIO、I2C、SPI、UARTなどを介したアクセス。ユースケースに特価したハードウェアおよび周辺機器のクロス・プラットフォーム・サポートを容易に実現する
  • Oracle Java ME SDK 8を介したアプリケーション開発をサポート
Oracle Java ME Embedded 8リリースのおもな機能:
  • Java ME 8仕様を実装
  • 無線のサポート(3GPP、CDMAP、Wi-Fi)など、多様で柔軟なネットワーキングおよび接続機能
  • Device Access APIを通じた周辺デバイスへのアクセスが向上
  • ツール・サポートを向上(Developer Agent、オンデバイス・デバッグ、Memory Monitor、ネットワーク・モニター、CPUプロファイラ、ロギング)
  • RESTfulプログラミング用の新しいAPI
    • JSON API
    • 非同期HTTP API
    • OAuth 2.0 API
  • 次のJSRを実装:
    • JSR 75(File Connection API)
    • JSR 120(Wireless Messaging API)
    • JSR 172(Web Services API)
    • JSR 177(Security and Trust Services API)
    • JSR 179(Location API)
    • JSR 280(XML API)
  • 従来のJava ME Embedded 3.xと比較して、ユーザビリティ、パフォーマンス、フットプリントが向上
サポート対象のプラットフォーム:
  • Raspberry Pi Model B(Debian Linux)
  • Qualcomm IoE 6270T(Brew MP)
  • Device Emulation Environment(Windows 7) 

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ORACLE JAVA ME EMBEDDED 3.4の発表

Oracle Java ME Embedded 3.4はバージョン3.3のアップデートです。次の新機能があります。
  • QSC6270TおよびBrew MPベースのQualcomm IoEプラットフォームのサポート

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Red Triangle  概要
 
 

Java MEテクノロジーは、当初、小型デバイス向けのアプリケーションの構築に付随する制約を解消する目的で開発されました。この目的のため、Java MEテクノロジーはこのような限定された環境に適合し、メモリ、ディスプレイ、電源容量が限定された小型デバイスで稼働するJavaアプリケーションを作成できるように定義されました。

Java MEプラットフォームはテクノロジーと仕様の集合であり、適切に組み合わせて使用することで、特定のデバイスや市場の要件に明確に合った完全なJavaランタイム環境を構築できます。これによって、エコシステムに含まれるすべての関係者が柔軟に共存し、シームレスに協力することで、もっとも魅力的なエンドユーザー・エクスペリエンスを提供できます。

Java MEテクノロジーは、次の3つの要素に基づいています。

  • 構成 - 幅広いデバイス向けに、もっとも基本的なライブラリ・セットと仮想マシン機能を提供します。
  • プロファイル - 比較的狭い範囲のデバイスをサポートするAPIセットです。
  • オプション・パッケージ - テクノロジー固有のAPIセットです。

以下の各項では、組込みデバイスを対象にした製品と、Java MEテクノロジーに基づいた製品の2つについて説明します。Oracle Java ME Embedded製品は、Java Connected Limited Device Configuration(CLDC)に基づいた新しいタイプの製品で、M2M用のワイヤレス・モジュール、産業用制御機器、スマートグリッド・インフラストラクチャ、環境センサー、追跡など、リソースに制約がある小型の組込みデバイスを対象としています。Java MEベースの市販製品はすでに存在していますが、Java Connected Device Configuration(CDC)に基づいたOracle Java ME Embedded Clientは、電子書籍リーダー、Blu-ray Discプレーヤ、VoIP電話、テレビ、セットトップ・ボックス、プリンタ、住居用ゲートウェイなど、より強力なミッドレンジの組込みデバイスが対象となっています。
 

 

 
Red Triangle  ORACLE JAVA ME EMBEDDED 8
 
 

Oracle Java ME Embedded 8は、世界中で数十億台のモバイル機器にコアテクノロジーとしてデプロイされているJava MEテクノロジーを活用するJava Micro Edition(ME)8ランタイムです。Java ME 8仕様は、豊富な機能、幅広いデバイスへの移植性、柔軟性、保護と同時に、非常に高いリソース効率と、基盤となっているプラットフォームに対する要求の低減を実現するように設計されています。

Oracle Java ME Embedded 8は、この実績のあるテクノロジーを基礎としており、リソースに制約がある接続型のインテリジェントな組込みシステム向けに高度に最適化されたクライアント用のJavaランタイム・スタックです。Java ME 8標準であるJava ME Connected Limited Device Configuration(CLDC)8(JSR 360)とJava ME Embedded Profile(MEEP)8(JSR 361)に基づいた堅牢で柔軟なクロス・プラットフォームのアプリケーション環境を提供し、幅広いユースケースに対応する専用の組込み機能を実装しています。

Oracle Java ME Embedded 8は、Oracle Java ME SDK 8などのクラス最高の一連の開発者向けツールや、NetBeansなどの広く普及した統合開発環境(IDE)でサポートされています。これらのツールは、機能が豊富で生産性の高い環境を設計者と開発者に提供し、Java言語、ランタイム、エコシステムの利点を活用しながらシステム・リソースの厳しい目標を達成する高度な小型の組込みソリューションを作成できるようにします。次の図は、製品スタックを示しています。

Java ME Embeddedスタック

ユースケースの例

Oracle Java ME Embedded 8は、マシン・ツー・マシン(M2M)やモノのインターネット(IoT)の環境で、次のように幅広い組込みプラットフォームとユースケースを対象としています。

  • ワイヤレス・モジュール
  • スマート・メーター/スマート・センサー
  • 産業用制御機器
  • 遠隔医療機器
  • 環境遠隔監視装置
  • 追跡システム
  • ホーム・オートメーション機器
  • 接続型自動販売機
  • その他、ローカル・インテリジェンスと多様な接続性が必要とされるデバイスでの汎用ユースケース
 

おもな利点

  • リソースに制約がある接続型のインテリジェントな組込み機器向けの高度に最適化されたクライアントJava ME 8ランタイム・スタックに対応した、完全なソリューション
  • 小型組込みソリューション向けに、堅牢で柔軟なクロス・プラットフォームのアプリケーション環境を提供
  • 非常に低いフットプリント要件とCPU要件により、マイクロ・コントローラ・クラスのシステムからミッドレンジの組込みデバイスに対応
  • CLDC 8(JSR 360)およびMEEP 8(JSR-361)への完全準拠に加えて、File I/O API(JSR-75)、Wireless Messaging API(JSR-120)、Web Services(JSR-172)、Security and Trust Services API(JSR-177)、Location API(JSR-179)、XML API(JSR-280)などの多数のJSRを追加オプションとしてサポート
  • 高度な組込みソリューションを開発するための専用の組込み機能として、リモートのアプリケーション管理と監視、リモートのシステム構成、堅牢な24時間365日の運用のサポート、Javaから周辺I/Oハードウェアへの直接アクセスを提供
  • 多様な組込み要件のニーズに対応できる高い移植性と拡張性を備えたシステム設計により、特定のターゲット市場およびユースケース向けに下流の特殊化、機能拡張、および製品化を可能にする基盤を提供
  • Oracle Java ME SDK 8や、NetBeansなどの広く普及したIDE用の各プラグインなど、クラス最高のツールによるサポート(デバイスのエミュレーションとリモートのオンデバイス・デバッグのサポートを含む)
  • 実績があり民生品分野で幅広く導入されているJava MEテクノロジーに関するオラクルの専門知識によるサポート

組込み製品にJavaテクノロジーを使用することで、デバイス・メーカー、システム・インテグレータ、開発者は、より高い機能性、堅牢性、安全性を備えた寿命の長いソリューションをより短期間で構築して製品化し、コスト効率の高い優れた組込みソリューションを提供できます。

小型の組込みデバイス向けのJavaアプリケーション開発のために、Oracle Java ME SDK 8は、開発者がアプリケーションの記述、コンパイル、デプロイ、テストに使用できるツールの完全なセットを無償で提供しています。Oracle Java ME SDK 8について詳しくは、こちらをクリックしてください。

 


 
Red Triangle  ORACLE JAVA ME EMBEDDED CLIENT
 
 
Oracle Java Micro Edition(ME) Embedded Clientは、一般的なJava ME仕様に基づいて開発されたアプリケーション・ランタイムで、電子書籍リーダー、Blu-ray Discプレーヤ、VoIP電話、テレビ、セットトップ・ボックス、プリンタ、住居用ゲートウェイのようなリソースに制約があるデバイス向けに設計されています。Java MEは、リソースに制約がある組込みデバイスに最適なテクノロジーであり、携帯電話機やデジタル・テレビ機器で幅広く採用されています。Java MEがデバイス・メーカーに提供するのは、Java言語が持つすべての機能、包括的なAPIセット、業界をリードするセキュリティ、および他のどのプラットフォームよりも多い開発者へのアクセスです。Java Platform Standard Edition(Java SE)と互換性があるOracle Java Micro Edition Embedded Clientは、なじみのあるJavaの機能を継承するとともに、Java開発者が最初から無駄なく開発を進められる機能豊富な開発エコシステムの利点も引き継いでいます。NetBeans IDEをはじめとする広範なツールによって、アプリケーションの作成とデバッグを行うための高度な機能が提供されます。同時に、Oracle Java Micro Edition Embedded Clientは、処理能力とメモリが制限されたデバイスにおける速度と効率の向上を目的に設計されているため、Java MEから継承した機能をフルに活用できます。


おもな利点

  • リソースに制約があるデバイス向けに設計された高性能ランタイム
  • GEM MHP、BD-J、tru2way、OSGi、Ginga-Jなどの世界標準規格に完全準拠
  • EclipseやNetBeansなどの幅広く普及しているツールを使用した、Windows、Linux、Mac OS Xでの開発
  • スレッドが多用されるシナリオにおけるスケーラビリティと堅牢性の確保による高度なアプリケーションおよびシステム・ソフトウェアの実現
  • おもなJava仕様(JSR)の包括的なサポート
  • 事前に最適化されたランタイムによる、サポート対象のプラットフォームでの迅速な製品化

設計機能

  • Just-In-Time(JIT)コンパイラ - 領域効率、信頼性、移植性に優れた構成可能な高速コンパイラ
  • 事前コンパイル(AOT) - VM起動時間の短縮
  • インタプリタ - 最適な速度とGCC拡張の使用
  • ランタイム - 迅速な起動と停止、リソース・リークの排除、動的なロードまたは事前にロードされるクラス向けの小さなクラス・フットプリント、ネイティブおよびソフトウェアによる浮動小数点演算のサポート
  • クラスの事前ロード(Romization) - 領域の節約、データの共有、ROMを使用したインプレース実行、迅速な起動、断片化の回避
  • メモリ管理 - ヒープ管理、高速な世代別ガベージ・コレクタ
  • スレッドのサポート - 高速ロック、スレッドが多用されるシナリオでのスケーラビリティと堅牢性の確保、厳しいメモリ条件に対するCスタックの安全性、ポーティング・レイヤーによるネイティブ・スレッドのサポート
  • プロセスベースのマルチアプリケーションのサポート - OSのコピー・オン・フォーク機能のセキュアで効率的な活用
  • 標準JVMインタフェース - ポリシー・ベースのセキュリティ・モデル、Java Native Interface(JNI)メソッドのサポート、Java Virtual Machine Tool Interface(JVMTI)によるデバッグとプロファイリングのサポート