オラクルの製品は、Java SEプラットフォームのバージョンアップに合わせて、バージョンアップされています。オラクルの各製品には、その製品が実装するJava SEプラットフォームのバージョンを示すバージョン番号が付けられています。バージョン番号は通常、マーケティングと文書化の目的で使用されます。
オラクルでは、Java SE 8プラットフォームを実装する2つの製品として、JDK 8(Java SE Development Kit 8)とJRE 8(Java SE Runtime Environment 8)を用意しています。
プラットフォーム/製品 | 正式名称 | 短縮形 |
---|---|---|
プラットフォーム名 | Java Platform, Standard Edition 8 | Java SE 8 |
プラットフォームを実装する製品 | Java SE Development Kit 8 | JDK 8 |
プラットフォームを実装する製品 | Java SE Runtime Environment 8 | JRE8 |
一部のオラクルの製品では、バージョン文字列が公開されています。バージョン文字列はバージョン番号とは別のものですが、関連性があります。通常、バージョン文字列は、プログラムがランタイム環境に対して問合せを実行する場合か、ユーザーがコマンドライン・ツールを起動する場合にのみ表示されます。バージョン文字列は、1.x
または1.x.0
のフォームをとります。ここで、x
は製品のバージョン番号を指します。
JDK 8とJRE 8のバージョン文字列は、それぞれ1.8と1.8.0になります。ここで、バージョン文字列が使用される例をいくつか示します。
java -version
(他の情報と共にjava version "1.8.0"
が返されます)
java -fullversion
(java full version "1.8.0-bxx"
が返されます)
javac -source 1.8
(javac -source 8
のエイリアスです)
java.version
システム・プロパティ
java.vm.version
システム・プロパティ
@since 1.8
のタグ値
jdk1.8.0
インストール・ディレクトリ
jre8
インストール・ディレクトリ
オラクルでは定期的に更新が利用可能になります。更新が発生すると、バージョン文字列に更新版のバージョン番号も含まれます。つまり、JDK 8 update 5(JDK 8u5)ではバージョン文字列は"1.8.0_5"になります。java -fullversion
コマンドを起動すると、結果にビルド番号も含まれます。これは多くのユーザーにとって必要のないレベルの詳細情報です。
製品のバージョン文字列が"java version 1.8.0_5"として報告された場合、製品はJDK 8u5またはJDK 8 update 5と呼ばれますが、更新のバージョンが重要ではない場合は、JDK 8と呼ばれます。