注意: この FAQ の内容と実際のオラクル・ソフトウェアのライセンスの内容に乖離がある場合には、実際のライセンスの内容が有効となります。この FAQ は、2019年4月16日以降の Oracle Java SE のリリースに関するものです。


Oracle Java SE ライセンスFAQ



ライセンスの変更によりどのような影響がありますか?
以前のOracle Java SE ライセンス・モデルにはいくつかの選択肢が存在していました。Binary Code License (“BCL”) に基づく無償利用や、商用契約に基づく有償利用です。それをシンプルに、さらにそれぞれのライセンスをわかりやすくはっきりとするために、オラクルは、Java 9 から異なる2つの Java のリリースを提供し始めました。
  • Oracle OpenJDKリリース - GPLv2+CPE (GNU General Public License v2, with the Classpath Exception) に基づくオープンソース(Java 9から)
  • Oracle Java SE製品リリース - OTN License Agreement for Java SE に基づき提供される Java 8 及びそれ以降の Oracle JDK、Java Web Start を含む Java 8 の Oracle JRE。このライセンスは、個人の利用、開発、テスト、プロトタイピング、デモンストレーション、およびその他ライセンスで許可される用途に対して無償で許諾されます。
Java のそれぞれリリースに対してこれら2つの異なるビルドが提供されますが、表面的な違いやパッケージングの違いを除いて、これらのビルドは機能的に同一です。詳細は、 ロードマップのドキュメント をご覧ください。またこちらのブログ(英語) でもその内容がまとめられています。

無償で Oracle Java SE バイナリを入手していた企業や組織の場合、jdk.java.net から入手可能なオクラルの OpenJDK リリースにより無償利用を継続できます。個人利用や開発用途として無償で Oracle Java SE バイナリを入手していたのであれば、Oracle Java SE リリースをjava.com (個人ユーザー向け)や Oracle Technology Network (“OTN”) (開発者向け) から引き続き入手できます。Oracle JDK や Oracle JRE をその他の用途で利用する場合、Java SE Subscription が必要となります。オラクル製品のサポートをお持ちのお客様は、My Oracle Support (MOS)Oracle Software Delivery Cloud 、またはその他所定の場所から、引き続き Oracle Java SE バイナリを入手可能です。

Javaは今も無償ですか?
はい。オラクルは、10年以上にわたって OpenJDK オープンソース・コミュニティを管理してきました。また、最新の安定性、パフォーマンス、セキュリティのアップデートも最新のリリース に提供しています。これには1年以上前からスケジュールが公表されている パッチ・アップデート、必要に応じた追加のアップデートおよび新しいリリース頻度 に対応する年2回の機能アップデート(各機能アップデートに CPU: Critical Patch Updates を含む) が含まれています。オラクルが提供するものは、オープンソースとして利用、分析、移植などに利用することができます。オラクルが提供する Java の最新の OpenJDK リリースは、オープンソース・ライセンスのもと無償で jdk.java.net からダウンロードすることができます。

Java SE 8 についてはどうですか?
Oracle JRE と Java Web Start を含む Oracle Java SE 8 アップデートは、OTN License Agreement for Java SE に基づき、個人利用、開発、テスト、プロトタイピング、デモンストレーション、この FAQ で説明されているその他の重要な用途に対して引き続き無償です。個人ユーザは、引き続き java.com から Oracle Java 8 JRE をダウンロードできます。

Javaを利用するオラクル製品に対して引き続きOracle Javaを無償で提供しますか?
もし Java を含むオラクル製品のサポート契約をお持ちであれば、そのオラクル製品を利用するための Oracle Java SE アップデートを無償で入手できます。詳しくは My Oracle Support (MOS) document (Oracle Support へのログインが必要) を参照してください。

2019年4月16日以降はどこで最新版の Java SE を無償で入手できますか?
オラクルは毎年3月と9月に最新の Java リリースを、四半期ごと (1月、4月、7月、10月 )に、パフォーマンス、安定性およびセキュリティのアップデートをオープンソースライセンスhttp://jdk.java.net/ から提供します。また、Oracle Java SE の Java 8, Java 11 および Java 12 を含むアップデートを OTN License Agreement for Java SE のもとで OTN から提供します。

どのバージョンが BCL (Binary Code License for Java SE) で利用可能ですか?
2019年4月16日より前にリリースされた Oracle Java SE のバージョン(アップデートを含む)のみが、BCL で利用できます。

BCL のような以前のライセンスでダウンロードした Oracle Java SE リリースはどのようになりますか?
ダウンロードした際のライセンス条件で引き続き利用可能です。過去のリリースは Java Archives から入手できます。JRE と JDK の古いバージョンは、開発者が古いシステムの問題をデバッグできるように提供されています。これらは最新のセキュリティ・パッチで更新されておらず、実際の運用で利用することは推奨されていません。最新のパフォーマンス、安定性およびセキュリティアップデートを含む最新の Java バージョンを利用することを強く推奨します。

2019年4月以降、オラクル JRE 8 の自動更新を使い続けることができますか?
Oracle JRE 8 アップデートを macOS または Windows 上で、許諾された利用範囲内 (このFAQの「Oracle Java SE (Java SE 8 のアップデートを含む) はどのような利用で無償ですか? 」 参照) で利用する場合、2020年12月まで引き続きアップデートを受け取ることができます。自動更新機能は、アップデートを実行する前に、新しいライセンスの理解と受諾するかどうかを確認します。

Oracle Java SE (Java SE 8 のアップデートを含む) はどのような利用で無償ですか?
完全な情報と条件に関しては、OTN License Agreement for Java SE を参照してください。現在の Oracle Java SE リリースの OTN License Agreement for Java SE では、次のような場合無償での利用を許諾しています。

(i) デスクトップやラップトップコンピュータ上での個人利用 (例えばゲームや個人のアプリケーションなど)
(ii) 開発、テスト、プロトタイピングおよびアプリケーションのデモンストレーション (IDE:Integrated Development Environment、プロファイラ、デバッガなどと共に利用する場合を含む)
(iii) Oracle SQL Developer のような認定された製品と共に利用、または認定された製品によって生成されたソフトウェア・アプリケーションのエンド・ユーザー (「OTN License Agreement for Java SE」の「付則A」と「付則B」製品を参照)。
(iv) 特定の Oracle Cloud Infrastructure 製品での利用


その他の利用に対してどのように Oracle Java SE ライセンスを入手できますか?
商用ライセンスとサポートを含む Oracle Java SE Subscription は、1デスクトップユーザーあたり月額300円相当で Oracle Store から入手できます。数量割引や購入量が多い場合は、Oracle Sales にご連絡ください。

個人利用に関して詳しく教えてください。
個人利用とは、デスクトップやラップトップコンピュータでゲームまたはその他の個人向けアプリケーションを実行するために Java を利用することです。事業活動の一部としてデスクトップやラップトップ上で Java を利用する場合、それは個人利用に含まれません。例えば、個人の宿題や税金の処理のために Java アプリケーションと共に利用することはできますが、自身の事業用の会計処理として利用することはできません。

認定された「付則A」や「付則B」製品での利用について詳しく教えてください。
付則A 」製品を Oracle Java SE で実行し、利用することができます。

付則B 」製品を使用して開発されたソフトウエアアプリケーションも同様に実行することができます。例えば、Oracle Forms のライセンスを保有する保険会社から提供される Oracle Forms を使用し開発された「保険料請求」アプリケーションを実行するために Oracle Java SE を使用することができます。もし利用しているアプリケーションが対象に含まれるかどうかわからない場合は、アプリケーションを提供するベンダーにお問い合わせください。

サードバーティにアプリケーションを提供している「付則B」製品のライセンスをお持ちのお客様は、アプリケーションと共に Java を利用する権利に関して、ユーザーにガイダンスを提供するようお願い致します。

Java が含まれる「付則B」製品を利用しているオラクルカスタマーは、その商用ライセンスをお持ちいただく必要があります。詳細は、この FAQ の「Javaを利用するオラクル製品に対して引き続き Oracle Java を無償で提供しますか?」をご参照ください。

「付則A」に製品を追加できますか?
いいえ。オラクルは、OTN から入手できる Java SE とは異なる商用の Oracle Java SE Subscription for ISV を提供しています。詳細は、Oracle Sales にお問い合わせください。

アプリケーションベンダーから提供されるアプリケーションに Oracle JDK が含まれている場合は、どうなりますか?
高品質、互換性、信頼性および前もって決められたリリース・スケジュールにより Oracle JDK は、大多数の Java 開発者から支持 されています。そのため多くのサードパーティ・ソフトウエアベンダーが Oracle JDK で開発及びテストし、認定しています。またアプリケーションの実行に利用することが推奨されています。アプリケーションベンダーの中には、オラクルと ISV 契約を結び、自社製品を実行するための Java アップデートを提供しているベンダーも存在します。このような場合、このアプリケーションを実行するための Java ライセンスをオラクルから個別に入手する必要はありません。アプリケーションベンダーにアプリケーションとともに Java を配布できる権利を有しているかどうかお問い合わせください。

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