パート2: ユーザー・インタフェースの開発
JavaServer Faces(JSF)は、Webアプリケーションの開発を簡潔にする標準のJava EEテクノロジーです。
このパートでは、前のパートで作成したビジネス・コンポーネントを利用するJSFページを作成します。
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ステップ1: JSFページの作成
  1. アプリケーション・ナビゲータで「ViewController」プロジェクト・ノードを右クリックし、「New...」を選択します。

    ViewControllerプロジェクトを選択し、コンテキスト・メニューで「New」オプションを選択した状態のアプリケーション・ナビゲータ。
  2. このアプリケーションのWeb部分はViewcontrollerプロジェクトという名前の独立したプロジェクトで開発しますが、これはこのチュートリアルの前のパートでFusion Webアプリケーションを作成したときに作成したプロジェクトです。 詳細を表示/非表示詳細表示
  3. New Galleryで、Web Tierノードの下にあるJSF/Faceletsにナビゲートし、Itemsペインで「Page」を選択します。 「OK」をクリックします。

    Categoriesペインで「JSF/Facelets」を選択し、Itemsペインで「Page」を選択した状態のNew Gallery
  4. Create JSF Pageダイアログで、ページの名前をDeptEmpPage.jsfに変更し、Document Typeラジオ・ボタンが「Facelets」に設定されていることを確認し、Page LayoutタブでPage Templateラジオ・ボタンを選択して「Oracle Three Column Layout」を選択します。

    説明のとおりに選択された状態のCreate Pageダイアログ。

    OK」をクリックします。

  5. 設計エディタでページが表示されます。 ページ・テンプレートには3つの領域がありますが、必要なのは2つだけなので、3つめの領域を削除します。
    一番右側のendと呼ばれる領域にカーソルを置き、右クリックして「Delete」を選択します。

    右側の領域にカーソルを置き、コンテキスト・メニューで「Delete」オプションを選択した状態のDeptEmpPage。

    Structureペインで選択したaf:pageTemplateのプロパティ・インスペクタで、startColumnSizeプロパティを350に設定します。

    af:pageTemplateを選択し、プロパティ・インスペクタでstartColumnSizeプロパティを350に設定した状態のStructureウィンドウ。
  6. ページにいくつかのレイアウト・コンポーネントを追加します。
    コンポーネント・パレットでコンポーネントの「Layout」グループを展開し、Interactive Containers and Headersセクションにある「Panel Accordion」コンポーネントを見つけて、 作成中のページのstartファセットにドラッグします。

    PanelAccordionコンポーネントをDeptEmpPageページにドラッグしている様子を示す設計エディタ。
  7. Structureウィンドウで「af:showDetailItem」(前の手順でページに追加したパネル・アコーディオン)を選択し、プロパティ・インスペクタでTextプロパティをDepartmentsに変更します。

    「af:showDetailItem」を選択し、プロパティ・インスペクタでTextプロパティをDepartmentsに設定した状態のStructureウィンドウ。
  8. 新しい「Departments」アコーディオンを右クリックして、「Insert after Show Details Item - Departments」→「Show Detail Item」を選択します。 これによって、ページにアコーディオンがもう1つ追加されます。

    追加の「Show Detail Item」を選択したshowDetailItemのコンテキスト・メニュー
  9. TextプロパティをMore Infoに変更します。

    新しい「showDetailItem」を選択し、プロパティ・インスペクタでTextプロパティをMore Infoに設定した設計エディタ。

    この方法はページにコンポーネントを追加する別のやり方で、コンポーネント・パレットからドラッグ・アンド・ドロップする代わりに、設計エディタのコンテキスト・メニューを直接使用します。

  10. Layoutコンポーネントから、「Panel Splitter」コンポーネントをクリックして、ページのcenterファセットにドラッグします。

    「Panel Splitter」を選択してページにドラッグしている状態のコンポーネント・パレット。
  11. プロパティ・インスペクタで、新しいスプリッタのOrientationプロパティをverticalに変更します。

    Orientationプロパティに「vertical」オプションを選択した状態のパネル・スプリッタのプロパティ・インスペクタ。
  12. Layoutコンポーネントから、「Panel Collection」コンポーネントをページのスプリッタ上部にあるfirstファセットにドラッグします。

    「Panel Collection」プロパティを選択し、ページのfirstファセットにドラッグしている状態のコンポーネント・パレット。

    パネル・コレクションとは、標準メニューまたはアプリケーション・メニュー、ツールバーおよびステータスバーの項目に、table、treeTable、treeなどのコレクション・コンポーネントをまとめて表示できるようにするコンポーネントです。

  13. Structureウィンドウを使用して、ページのスプリッタのsecondファセットにPanel Tabbedコンポーネントをドラッグします。

    Panel Tabbedコンポーネントを選択し、Structureウィンドウのsecondファセットにドラッグしている状態のコンポーネント・パレット。
  14. ページ上部にある「DeptEmpPage.jsf」タブをダブルクリックして全体を表示します。 ページは次のスクリーンショットのようになります。

    設計中のDeptEmpPageの全体を表示した様子。
  15. JDeveloperメニュー・バーの「Save All」アイコンをクリックして、作業内容を保存します。

ステップ2: ページへのデータ・コントロールのバインド

このステップでは、このチュートリアルのパート1で作成したビジネス・コンポーネントをユーザー・インタフェースにバインドします。 このバインディングは、簡単なドラッグ・アンド・ドロップ操作で行います。内部では、Oracle ADFモデル・レイヤーが処理をしています。

  1. 設計エディタで、「Departments」アコーディオンをクリックして展開します。

    Departmentsアコーディオンにカーソルを合わせた状態のDeptEmpPage。
  2. アプリケーション・ナビゲータで、「Data Controls」アコーディオンを展開し、さらに「AppModuleDataControl」を展開すると、このチュートリアルの最初のパートで定義したビジネス・サービスが表示されます。

    Data Controlsアコーディオンで「AppModuleDataControl」を選択した状態のアプリケーション・ナビゲータ。
  3. DepartmentsView1」データ・コントロールをJSFページのDepartmentsアコーディオンにドラッグします。 作成するコンポーネントの種類を選択するよう要求されたら、「Forms」→「ADF Read-only Form」を選択します。

    アプリケーション・ナビゲータのData ControlsアコーディオンでDepartmentsView1を選択し、設計エディタのDepartmenstにドラッグし、ADF Read-only Formとして作成しようとしている状態。
  4. Edit Form Fieldsダイアログで、「Include Navigation Controls」のチェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。

    「Include Navigation Controls」のチェック・ボックスを選択し、「OK」ボタンにカーソルを合わせている状態のEdit Form Fieldsダイアログ。
  5. Data Controlsアコーディオンで、「DepartmentsView1」データ・コントロールを展開して、含まれているフィールドを表示させます。同時にEmployeesView3(各部門の従業員用)データ・コントロールも表示させます。 これらは、"マスター"である部門に所属する、"ディテール"の従業員データです。これらはリンクされているので、このビュー・オブジェクトには、閲覧している特定の部門に所属している従業員のデータが表示されます。

    「<B>EmployeesView3</B>」を選択した状態のData Controlsアコーディオン。
  6. PanelSplitterのfirstファセットに作成したPanel Collectionに「EmployeesView3」データ・コントロールをドラッグし、 ADF Read-Only Tableとして作成します。

    Data Controlsアコーディオンで「<B>EmployeesView3</B>」を選択し、ページのパネル・コレクションのドラッグし、ADF Read-only Tableとして作成している様子。
  7. Edit Table Columnsダイアログで、Row Selectionの「Single Row」を選択し、「Enable Sorting」と「Enable Filtering」のチェック・ボックスを選択します。 「OK」をクリックします。

    「Enable Sorting」と「Enable Filtering」のチェック・ボックスを選択し、「OK」ボタンにカーソルを合わせた状態のEdit Table Columnsダイアログ。
  8. 今度は、panelSplitterのsecondファセットにあるpanelTabbedコンポーネントの中のShowDetailItemに「EmployeesView3」データ・コントロールをドラッグし、 ADF Formとして作成します。

    Data Controlsアコーディオンで「<B>EmployeesView3</B>」を選択し、Panel TabbedコンポーネントにADF Formとしてドラッグしている様子。
  9. Edit Form Fieldsダイアログで、「Include Submit Button」チェック・ボックスを選択します。 マウスと[Shift]キーを使用して、リストの下部にある「CommissionPCT」、「ManagerId」、および「DepartmentId」の3つのフィールドを選択し、ダイアログ・ボックスの右上隅にあるDeleteボタン「削除を意味する赤いXアイコン」を押して削除します。 「OK」をクリックします。

    リストの最後にある3つのフィールドを選択し、「Delete」ボタンにカーソルを合わせている状態のEdit Form Fieldsダイアログ。
  10. JDeveloperメニュー・バーのSave Allアイコン「JDevツールバーのSaveAllアイコン」をクリックして、作業内容を保存します。
    ページを右クリックして「Run」を選択します。 この操作はプロジェクトをコンパイルしてビルドし、統合されているOracle WebLogic Serverを起動してプロジェクトを実行します。 Webブラウザが開き、ページが表示されます。 一連のステップの進行状況は、Oracle JDeveloperのLogウィンドウで追跡できます。

    コンテキスト・メニューの「Run」オプションを選択した状態のDeptEmpPage。
  11. ページがブラウザで表示されたら、スプリッタを使用してページ領域のサイズを変更し、部門データを表示します。 「Next」ボタンを使用して、部門データをスクロールします。 部門データの変化に合わせて、表やその下にあるフォームの従業員データも変化します。

    DeptEmpPageを実行したときの表示
  12. ブラウザ・ウィンドウを閉じます。

ステップ3: ビジネス・サービスの改良

このステップでは、検証規則、書式設定、およびデフォルト値を追加して、ビジネス・サービスを改良します。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、Modelプロジェクトの下から「Employees」エンティティ・オブジェクトを見つけて、ダブルクリックします。オブジェクトが開いて編集できるようになります。

    アプリケーション・ナビゲータでEmployeesエンティティ・オブジェクトを選択してEmployees.xmlファイルを開き、編集可能にした状態。
  2. Employees.xmlウィンドウで、「Attributes」フィンガー・タブをクリックし、属性「Salary」を見つけて選択します。 Validation Rulesタブが現れるまでページを下にスクロールし、「Add」アイコンをクリックして新しい検証規則を追加します。

    Employees.xmlファイルを開いてAttributesページを表示し、 Salaryフィールドを選択して、Validation Rulesタブの「Add」アイコンにカーソルを合わせた状態。
  3. Add Validation Rule for: Salaryダイアログで、Rule Typeドロップダウン・リストから「Range」を選択します。 ここで、他のさまざまなタイプの規則を定義できます。 Operatorフィールドの値がBetweenに設定されていることを確認し、Minimum Valueフィールドに0と入力し、Maximum Valueフィールドに99000と入力します。

    Rule Typeのドロップダウン・ボックスでRangeを選択している状態のAdd Validation Ruleダイアログ。
  4. Failure Handling」タブをクリックして、検証が失敗したときに表示されるエラー・メッセージを定義します。 Message Textフィールドに、"Salary out of range 0 to 99,000"などのエラー・メッセージを入力し、「OK」をクリックします。

    前と同じAdd Validation RuleダイアログでFailure Handlingタブを表示し、エラー・メッセージを定義した様子。
  5. 次に、雇用日のフィールドにデフォルト値を追加して、新規従業員の作成時には雇用日がデフォルトで今日の日付になるようにします。
    Employees.xmlウィンドウで、HireDate属性を見つけて選択します。 プロパティ・インスペクタのValueセクションでDefault Value Typeプロパティを見つけて、「Expression」を選択した後、Default Valueプロパティをadf.currentDateに設定します。 これにより、新しいレコードのデフォルト値が、確実に今日の日付に設定されます。

    Attributesタブで「HireDate」を選択した状態のEmployees.xmlファイル。 プロパティ・インスペクタではadf:currentDateがハイライト表示されてDefault Dateフィールドに表示されています。
  6. 属性のUI Hintsも指定して、それらが使用されるフォームやページでのデフォルトの表示方法を管理できます。 この手順では、雇用日フィールドにデフォルトのフォーマット・マスクを追加します。 ここで、ラベルやツールチップ・ヘルプも指定できます。
    プロパティ・インスペクタのUI Hintsセクションで、Format Typeプロパティを見つけて「Simple Date」を選択します。

    前の図と同じですが、プロパティ・インスペクタではUI Hintsプロパティ・ノードが開かれ、Format TypeプロパティのSimple Dateがハイライト表示されています。

    Formatプロパティを「dd/MMM/yyyy」に設定します。

    Formatプロパティをdd/MMM/yyyyに設定した状態のプロパティ・インスペクタ。
  7. 再度ページを実行して、改良内容をテストします。

    「DeptEmpPage」を選択し、コンテキスト・メニューから「Run」を選択した状態のアプリケーション・ナビゲータ。
  8. HireDateフィールドをテストします。 フィールドをクリックすると同時に、日付の書式例が(定義したとおりに)表示されます。

    DeptEmpPageを実行したときに、HireDateフィールドの書式を示すポップ・メッセージが表示されている様子。
  9. 試しに従業員の1人のHireDateフィールドを、11/11/123などの無効な日付に更新し、「Submit」ボタンを押すとエラー・メッセージが表示されることを確認します。

    前と同じ実行時の表示ですが、HireDateフィールドに無効な日付が入力されています。 正しい書式が示すエラー・メッセージが表示されます。

    このフィールドの横にあるClock/Calendarアイコンを使用してポップアップ・カレンダーを表示し、有効な日付を選択します。

    前と同じ実行時の表示で、calendar/clockにカーソルを合わせ、ユーザーが日付を選択できるようにカレンダーを表示している様子。
  10. Salaryフィールドを更新して、-9など、前に作成した検証規則に違反する値にします。「Submit」ボタンをクリックして、作成したエラー・メッセージを表示させます。

    前と同じ実行時の表示で、Salaryフィールドに-9が入力されている様子。 エラー・メッセージが表示されます。
  11. 部門50を閲覧し、従業員表のデータをスクロールできるようになっていることを確認します。 表の列ヘッダーのいずれかをクリックして、表のデータをソートします。

    Departments表を実行したときの表示。 LastNameフィールドの矢印にカーソルを合わせ、アルファベット順のソートを有効化しています。
  12. 表の列の見出しをクリックしてドラッグし、表の列の位置を変更します。

    上と同じ表示で、Email列を別の位置に移動している様子。

    新しい列の順番は次のようになります。

    Email列の位置を変えたDepartments表を実行したときの表示。
  13. LastName列の上のFilterフィールドに、B%と入力します。[Enter]キーを押して、表をフィルタリングして、姓がBで始まる従業員のみを表示します。

    前と同じ実行時の表示で、LastName列の上部にあるFilterフィールドにB%を入力した様子。 Bで始まる3人の名前が表示されています。
  14. 表にある別のメニューやボタンを操作して、他の機能を確認してみます。 終了したら、ブラウザを閉じてOracle JDeveloperに戻ります。


ステップ4: JSFページの機能強化

次の手順では、ユーザー・インタフェースを機能強化するために、従業員の表に列選択機能を追加する変更を行い、Employeeのディテール・タブのフィールドの並べ替えをし、ビジネス・コンポーネントをグラフ表示にバインドします。 このバインディングは、簡単なドラッグ・アンド・ドロップ操作で行います。内部では、Oracle ADFモデル・レイヤーが処理をしています。

  1. DeptEmpPage.jsf」タブをクリックして、設計エディタのページに戻ります。 設計エディタまたはStructureペインで「Employees」表を選択します。 表のColumnSelectionプロパティを「Single」に設定します。

    「af:table」を選択し、Tableのプロパティ・インスペクタでColumnSelectionプロパティをsingleに設定した状態のStructureウィンドウ。
  2. Structureウィンドウで、showDetailItemタブ内のEmployeeディテール・フィールドを囲む「panelFormLayout」を選択します。

    「af:panelFormLayout」を選択した状態のStructureウィンドウ。
  3. プロパティ・インスペクタで、Rowsプロパティの値を5に設定します。

    panelFormLayoutのプロパティ・インスペクタでRowsプロパティを5に設定した状態。
    この後の手順でページを実行したとき、タブ内のフィールドは2列に整理されて表示されます。詳細を表示/非表示詳細表示
  4. 次に、ページにデータのグラフ表示を追加します。これは、JSFコンポーネントのADFデータ可視化セットを使用して行います。
    設計エディタで、「More Info」アコーディオンをクリックして展開します。 次に、「EmployeesView3」データ・コントロールをMore Infoアコーディオンにドラッグし、Graphとして作成します。

    Data Controlsアコーディオンで「EmployeesView3」を選択し、Graphとしてページにドラッグしている様子。
    グラフは、PNGの静止画像あるいはインタラクティブなFlashコンポーネントとして表示されます。
    詳細を表示/非表示詳細表示
  5. Component Galleryで、左側のグラフのリストから「Pie」を選択して、グラフ・タイプとして再度「Pie」を選択します。 下部ペインのQuick Start Layoutで、3番目のレイアウトを選択します。

    Categoriesペインで「Pie」を選択し、Graph Typesペインで「Pie」を選択した状態のComponent Gallery。 3番目のQuick Start Layoutが選択されています。

    OK」ボタンをクリックします。

  6. Create Pie Graphダイアログで、Pieフィールドに「Salary」を選択し、「LastName」をSlicesフィールドにドラッグ・アンド・ドロップします。 「OK」をクリックします。

    Pieフィールドに「Salary」を選択し、「LastName」をAvailableリストからSlicesフィールドにドラッグ・アンド・ドロップしている状態のCreate Pie Graphダイアログ。
  7. JDeveloperメニュー・バーのSave AllJDevのメイン・ツールバーのSaveAllアイコン」アイコンをクリックして作業内容を保存し、ページ内を右クリックしてコンテキスト・メニューから「Run」を選択します。

    DeptEmpPageにカーソルを合わせ、コンテキスト・メニューの「Run」オプションを選択した状態。
  8. 部門50を参照します。 Column SelectionをSingleに設定したため、列を選択すると利用できるようになるフリーズラップなど、表に追加された動作を確認してください。 列を選択して、「Freeze」ボタンをクリックします。 ここで、水平スクロール・バーを使用して、最右端の列を表示します。

    Departments表を実行し、Freezeボタンをクリックした状態の表示。 表の下部にスクロール・バーが表示され、現在は表示されていない右端の列まで横方向にスクロールできるようになっています。
  9. 部門50で「More Info」アコーディオンを展開し、グラフ、およびマウスをグラフに合わせると表示されるポップアップに注目してください。

    ページを実行してMore Infoアコーディオンを選択し、グラフと関連情報を表示した状態。
  10. showDetailItem1タブまでスクロールし、フィールドが2列に並べ替えられていることを確認します。

    実行したページのshowDetailItemタブ。 フィールドが2列に並べ替えられています。
  11. 確認したら、ブラウザを閉じてOracle JDeveloperに戻ります。

ステップ5: ビジネス・サービスへの複雑な処理の追加

このステップでは、アプリケーションに新しいビジネス・サービスを追加して、Employees表のフィールドのサブセットをDepartments表の部門名とともに表示させます。 また、従業員の年間給与を計算する計算フィールドと、部門名を表示する値リスト・フィールドも追加します。 Oracle ADFビジネス・コンポーネントを使用すると、このような複雑で更新可能なコンポーネントを宣言的な方法で作成できます。

  1. アプリケーション・ナビゲータで、「demo.model」パッケージを右クリックして、「New View Object」を選択します。

    「demo.model」パッケージを選択し、コンテキスト・メニューから「New View Object」を選択した状態のアプリケーション・ナビゲータ。
  2. Create View ObjectウィザードのNameページで、NameにEmpDetailsと入力し、Entity objectはデフォルトのデータ・ソースのままにします。

    NameフィールドにEmpDetailsと入力し、Entity Objectラジオ・ボタンをクリックした状態のCreate View ObjectウィザードのStep 1。

    Next >」をクリックします。

  3. ウィザードのEntity Objectsページで、まず「Employees」を選択して右側のSelectedペインに移動したあと、「Departments」エンティティを選択してSelectedペインに追加します。
    Updatableチェック・ボックスにチェックを入れるのはEmployeesエンティティだけです。Departmentsエンティティは、データの読取りのみに使用されます。

    Create View ObjectのStep 2: EmployeesおよびDepartmentsエンティティ・オブジェクトをSelectedボックスに移動した状態

    Next >」をクリックします。

  4. ウィザードのAttributesページで、Employeesの次の属性をSelectedペインに移動します。
    EmployeeId、FirstName、LastName、Email、Salary、HireDate、JobId

    Departmentsエンティティからは、次の属性をSelectedペインに移動します。
    DepartmentId、DepartmentName

    リストされた属性をSelectedペインに表示した状態のAttributesページ。

    Finish」をクリックして、ビュー・オブジェクトの作成を完了させます。

  5. 次は、ビュー・オブジェクトに計算属性、つまり従業員の年間給与を表示する属性を追加します。
    アプリケーション・ナビゲータで、「EmpDetails」をダブルクリックしてこれを開きます。

    新しいEmpDetailsビュー・オブジェクトを選択した状態のアプリケーション・ナビゲータ。
  6. Attributes」フィンガー・タブをクリックし、ドロップダウン・リストから「New Attribute」を選択します。

    Attributesタブを選択した状態のEmpDetails.xmlファイル。 緑色の「+」のドロップダウン・メニューで「New Attribute」を選択しています。
  7. New View Object Attributeダイアログで、新しい属性の名前としてAnnualSalaryと入力し、「OK」をクリックします。

    NameフィールドのAnnualSalaryがハイライト表示され、「OK」ボタンにカーソルを置いた状態のNew View Object Attributeダイアログ。
  8. 属性リストの下部にあるDetailsタブで、AnnualSalary属性の次のプロパティを設定します。

    フィールド
    Name AnnualSalary
    Type Number
    Default Value Expression (チェックする)
    Value Salary * 12
    新しい属性のプロパティ。
  9. 続く一連の手順では、別の表に保存されている一連の値に基づいて、フィールドに値のリストを追加します。 この例では、役職名として使用できる値のリストをJobs表に基づいて作成します。
    EmpDetails.xmlのエディタで「Attributes」フィンガー・タブをクリックして属性「JobId」を選択します。 属性リストの下部にある「List Of Values」タブをクリックします。

    Attributesタブを選択した状態のEmpDetails.xml。 リストで属性JobIdを選択し、カーソルをList of Valuesタブに合わせています。
  10. List of Valuesタブで「Add」ボタンをクリックして値リストを作成します。

    新しいLOVを追加するために、緑色の「+」にカーソルを合わせた状態のList of Valuesタブ。
  11. Create List of Valuesダイアログで、List Data Sourceフィールドの右側にある緑色の「+」をクリックします。 View Accessorsダイアログで、JobsViewをView Accessorsペインに移動します。

    Create List of ValuesダイアログとView Accessorsポップアップ。 Available View Objectsペインで「JobsView」を選択し、View Accessorsペインに移動させようとして矢印にカーソルを合わせています。

    OK」をクリックします。

  12. Create List of Valuesダイアログに戻り、List Attributeとして「JobId」を選択します。

    List Attributeのドロップダウン・リストからJobIdを選択しようとしてJobIdにカーソルを合わせている状態のCreate List of Valuesダイアログ。
  13. 引き続きCreate List of Valuesダイアログで「UI Hints」タブをクリックして、Default List Typeとして「Combo Box with List of Values」を選択し、JobTitle属性をSelectedペインに移動します。

    前と同じCreate List of ValuesダイアログのUI Hintsタブ。 Availableペインで「JobTitle」を選択し、Selectedペインに移動させようとして矢印にカーソルを合わせています。

    OK」をクリックします。 作業内容を保存します。

  14. 次は、作成した新しいオブジェクトをデータ・モデルに追加します。
    アプリケーション・ナビゲータで「AppModule」をダブルクリックして編集用に開いて、「Data Model」フィンガー・タブを選択します。

    「AppModule」を選択し、編集するために右側にAppModule.xmlを開いた状態のアプリケーション・ナビゲータ。 「Data Model」タブが選択されています。
  15. EmpDetails」ビュー・オブジェクトをクリックし、Data Modelペインに移動します。
    作業内容を保存します。

    AppModule.xmlファイルのData Modelタブ。 Available View Objectsペインで「EmpDetails」を選択し、Data Modelペインに移動させようとして矢印にカーソルを合わせています。
  16. EmpDetailsビュー・オブジェクトを経由して組み込んだ新しい機能を、Oracle Business Component Browserを使用してテストします。 アプリケーション・ナビゲータで「AppModule」を右クリックして「Run」を選択し、テスターを起動します。

    「AppModule」を選択し、コンテキスト・メニューから「Run」を選択した状態のアプリケーション・ナビゲータ。
  17. EmpDetails1」ビュー・オブジェクトをダブルクリックします。

    「EmpDetails1」を選択した状態のBusiness Components Browser。
  18. DepartmentIdおよびDepartmentNameとともに、新しい計算フィールドAnnualSalaryが表示されていることを確認します。 ここではいずれのフィールドも更新できません。

    Steven Kingの従業員レコードを表示した状態のBusiness Components Browser。
  19. JobIdのドロップダウン・リストを使用して、新しい役職名を選択します。

    前と同じBusiness Components Browserに、役職名のリストを表示するLOV_JobIdポップアップが表示されています。 カーソルをAdministration Assistantに合わせます。
  20. フィールドに新しい役職名が移入されます。

    Business Components Browser:JobIdフィールドに役職名Administration Assistantが移入されています。
  21. 変更をコミットせずに、Oracle Business Component Browserウィンドウを閉じます

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