Oracle Data Masking and Subsettingは、テスト、 開発などの目的で本番データをコピーする際、データをサニタイズしたり、不要データを取り除くことが可能で、データベース・カスタ マのセキュリティ改善、コンプライアンス促進、ITコスト削減に役立ちます。
Oracle Data Masking and Subsettingは、アプリケーション・データの全体、またはその一部をデータベースから取り出し、難読化した上で、ビジネス内外のパートナーと共有することを可能にします。データベースとしての一貫性が維持され、アプケーションが継続して利用できることを保証します。
Application Data Modelingはあらかじめ組み込まれた検出パターンによって、Oracle Databaseの表から自動的に機密情報、例えば国民番号、クレジットカード番号といった個人情報を含んだカラムを検出します。さらにデータベース内に定義された親子関係も自動的に検出します。
あらかじめ、国民番号、クレジットカード番号その他の個人情報へのマスキング・フォーマットを含んだ、拡張可能でカスタマイズ可能な集約されたライブラリから、すぐにマスキング・フォーマットを使えるようになっています。Oracle E-Business SuiteやOracle Fusion Applicationsのそれぞれのバージョンに対応したマスキング・テンプレートをダウンロードすることで、マスキング・ルールの定義作業がさらに簡単になります。
包括的なマスキング変換によって異なったマスキングのユースケース、例えば、条件に依存したマスキング、ある入力によって生成されるマスク出力が常に一致している、などを提供します。
洗練されたサブセッティングの技法により、データベース・サイズのパーセンテージ、表に含まれる行のパーセンテージをゴールとしたサブセットや、地域、時間、所属その他を条件としたサブセットの生成ができます。
マスキングとサブセッティング処理はオリジナル・データのクローン・コピーに対して実施することで、本番システムへの影響を排除できます。また、マスキングとサブセッティング処理は、データベースのエクスポート処理実行中に実施することで、ステージングサーバの必要性を排除できます。対応したOracle Database Gatewayを使用してOracle Databaseにデータをステージングすることで、Oracle以外のデータベースに対してもマスキングとサブセッティング処理を実施ことができます。